ぼくらわ 先月のことだけど トーハク(東京国立博物館)で 11月29日まで開催している<桃山―天下人の100年>を見に行ったのだ
※1つ大事なことなんだけど この展覧会わ 事前優先予約制で チケットが余っている場合のみ当日券が発売されるそうなので 時間指定で予約が出来て 待ち時間をなくせるので 予約してから見に行った方がいいと思うのだ
ぼくが気になった作品なのだ
永徳のわ 展示終了していて 今わ 見比べが出来ないんだけど 狩野永徳の<檜図屏風>と 長谷川等伯の<楓図壁貼付>の見比べなのだ(※2つともに国宝なのだ)
狩野永徳の<檜図屏風>なのだ(※2015年にトーハクで撮ったものなのだ)
中央に貫く巨大な幹がドーンとしていてダイナミック 力強くて 豪快 生命感にあふれているような気がするのだ
長谷川等伯の<楓図壁貼付>なのだ
こちらも 中央に幹がドーンってあるけど 繊細でしなやかさがあると思うし 周りに描かれた秋草がそう見せているような気がしたのだ
この2点わ 間に1つ作品があったけど 見比べが出来て良かったのだ
曽我直庵が描いた<龍虎図屏風>なのだ ※展示終了
左隻
右隻
曽我直庵の作品って あんまり見た記憶がないのだ・・・
龍や虎のドアップ感がいいし 憎たらしい感じのトラの顔がいいのだ 所蔵がトーハクなので また見る機会があるそうなのだ
あと 異国風を意識した<縞蒔絵螺鈿重箱>も良かったのだ
チケットが2400円と高額かもしれないけど すっごい作品が展示しているし 事前優先予約制なので 過去のトーハクの大型企画展に比べたら 見やすかったし すっごくオススメの展覧会だと思うのだ
今わ 後期展示で 見たい作品があるので ぼくらわ もう予約をしたし 見に行くのだ!!
ここから先わ えこうの感想なのだ
東京国立博物館 <桃山―天下人の100年> 11月29日(日)まで
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2043
公式サイト
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/momoyama2020/
作品リスト
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=2043
展示構成
桃山の精髄ー天下人の造形
変革期の100年ー室町から江戸へ
桃山前夜ー戦国の美
茶の湯の大成ー利休から織部へ
桃山の成熟ー豪壮から瀟洒へ
武将の装いー刀剣と甲冑
泰平の世へー再編される権力の美
安土桃山時代は室町幕府滅亡の1573年から江戸幕府開府の1603年までの30年間だそうで、その中で花開いた日本美術史上もっとも豪壮で華麗な「桃山美術」を中心に、その間の100年間の絵画、掛軸、茶器、工芸品、刀剣や甲冑など、前後期合わせて約230点を展示。
気になった作品
3.狩野永徳 洛中洛外図屏風(上杉本) 国宝 ※展示終了
左隻(下京隻)
右隻(上京隻)
足利義輝が永徳に描かせ、義輝没後に信長が入手し、織田信長から上杉謙信へと贈られたとされる屏風。
なんとなくだか、この屏風は上品な印象。
68.式部輝忠 巌樹遊猿図屏風 重要文化財 ※展示終了
六曲一双の屏風の中にたくさん描かれている手長猿は、中国の画僧、牧谿に倣ったもので、35匹?いる手長猿が愛嬌もあって、ちょっと人間っぽく見える。
あと、構図は左右対称のようでバランスが取れていた。
78.伝 狩野永徳 四季花鳥図屏風 ※展示終了
解説には、こう書かれています。
『天正9年に興福寺に収められたことが記録からわかる華麗な金屏風。右隻に桐と鳳凰、左隻に松と孔雀を描き、金雲の盛上技法が装飾性を高めています。樹や岩などの技法から、永徳の父・松栄が描いたとも指摘されます。』
94.油滴天目 国宝
古田織部が愛三したと伝えられる油滴天目で、九州国立博物館所蔵。漆黒の中に見える青がいい。
108.志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき) 国宝
122.聖フランシスコ・ザビエル像 ※展示終了
教科書に載っている作品で、初めて見た。
ザビエルの口元に文字は、「主よ、充分です。」と文字が記されているそうで、下に書かれている文字は、ラテン語と万葉仮名でザビエルの名前が書かれているそうです。
127.泰西王侯騎馬図屏風 重要文化財
4人の騎馬に乗った王様が四曲一隻屏風に描かれており、左から順番に神聖ローマ帝国ルドルフ2世、トルコ皇帝、モスクワ大公、タタール王で、会津若松城の障壁画であったと伝承があり、普通の屏風より大きい。
数カ月前にサントリー美術館で対の作品を見ていて、神戸市博物館のも見たいと思っていたので、今回見れて良かった。
130.花鳥蒔絵螺鈿聖龕 重要文化財
欧州に輸出されたキリスト教の祭儀具だそうで、もちろん螺鈿が美しいのだが、絵画の方に惹かれた。眠るキリストを見つめる聖母マリアの優しい眼差しがいい。
135.狩野永徳 檜図屏風 国宝 ※展示終了 *以前、トーハクで撮ったもの
天正18年(1590年)、秀吉の命により建てられた八条宮(後の桂宮家)邸を飾った襖絵。
138.長谷川等伯 楓図壁貼付 国宝
解説には、こう書かれています。
『もとは豊臣秀吉が早世した愛児(鶴松棄丸)の菩提を弔うため、文禄2年(1593年)に創建された祥雲寺客殿を飾った障壁画。赤と緑で華やかに彩られた楓の木と、絢爛(けんらん)に咲き誇る秋草が画面を埋め尽くしています。』
139.曽我直庵 龍虎図屏風 ※展示終了
左隻
右隻
解説には、こう書かれています。
『曽我直庵は、水墨画を得意とし、貿易港として栄えた堺を拠点に活躍した画家。龍と虎を水墨のみでダイナミックに描いた気宇壮大な画面はまさに豪壮さを志向した安土桃山の気風を表すものといえます。』
146.狩野山雪 籠に草花図襖 重要文化財
↓こちらのページで画像が見れます。
https://global.canon/ja/tsuzuri/works/26.html
天球院方丈壁画で襖4面が展示しており、、画像のページだと1番上の4面です。
籠(まがき)に絡む朝顔、紅白の菊、鉄砲百合などが描かれ、朝顔の蔓の伸び方がメトロポリタン所蔵で、鈴木其一の<朝顔図屏風>に似ていると思ったので、間違っていると思うけど、其一はこの作品を見たことがあって着想を得たのかも?と思った・・・。
147.狩野山雪 竹林虎図襖 重要文化財
NO.146の<籠に草花図襖>の裏側に描かれた作品で、竹林の中でほえるトラが描かれており、太い竹はまっすぐに伸びて勢いがあり、剛の迫力があり男性的。そう考えてみると、裏側に描かれている<籠に草花図襖>は、朝顔がしなやかに伸び柔な感じで女性的な印象で、表と裏で対峙しているような・・・。
191.本阿弥光悦 俵屋宗達 鶴下絵三十六歌仙和歌巻 重要文化財 ※展示終了
本阿弥光悦が和歌を書き、その上から俵屋宗達が銀泥でリズミカルな鶴の飛び立つ動きを描いた装飾的な作品。
流れるような文字で書いた光悦の和歌がカッコいいし、鶴が和歌を運んできたかのように思える。
194.本阿弥光悦 舟橋蒔絵硯箱 国宝 ※以前、トーハクで撮ったもの
203.銀伊予札白糸威胴丸具足 重要文化財 ※展示終了
1番最初に展示していた作品で、秀吉から伊達政宗に拝領された甲冑で、色合いがカッコ良かった。
204.一の谷馬藺兜
秀吉ゆかりのものと伝えられる兜で、背後から日の光出ているような造形。
206.紺糸威南蛮胴具足 重要文化財
徳川家康から榊原康政に拝領した甲冑。
208.紺糸威五枚銅具足
念願だった、伊達政宗の三日月の前立ての兜が見れた!やっぱりカッコいい。
あと、教科書に載っていた<阿国歌舞伎図屏風>も見れて良かった。
<桃山―天下人の100年>は、展覧会年間ベスト10の候補に入る素晴らしい展覧会で、よくこれだけの作品を集めたなぁ~。と思いましたし、他に見に行くところもなかったら、ずっと見ていたくらい良かったです。
今は、狩野永徳の巨大な屏風の<唐獅子図屏風>も展示しているので、オススメだと思いますよ。
あと、平成館1階の大きな休憩スペース?には、国宝で、狩野長信の<花下有楽図屏風>の高精細複製品が展示されていて写真OKだったので、撮ってみました。
照明を隠す部分で屏風の下の方が隠れてしまったので、左右で分けても撮りました。
左隻
右隻
今回の展覧会に展示されている本物の作品は、関東大震災で右隻の中央部分が焼けてしまい、その部分は紙を貼って展示されていますが、ガラス乾版から復元し、失った部分も含め見ることが出来るので、こちらにも寄る方がいいと思いますよ。
この後わ トーハクの総合文化展(常設展)を見たんだけど そのことわ 今度書くのだ