どるち & えこう の 『美術館・博物館めぐり』 & 『美味しいもの』日記なのだ

プレーリードッグのぬいぐるみの『どるち』と 飼い主?の『えこう』が書く 美術館・博物館や 飲食店の感想なのだ

『1894 Visions ルドン、ロートレック展@三菱一号館美術館』なのだ

2020年11月27日 | アート【展覧会 & 常設】(~2022年)

ぼくらわ 三菱一号館美術館で 2021年1月17日まで開催している<1894 Visions ルドン、ロートレック展>を見に行ったのだ



※この展覧会わ 日時指定予約制をとっていて 予約をしてない方でも 人数が上限に達しない限り 先着順で窓口でチケットが購入できるみたいなのだ

三菱一号館美術館のアプリをダウンロードして お客様専用コードを入力するとアプリ配信期間わ 何度も聞けて復習にもなるし スマホが音声ガイドになるので イヤホンをお忘れなく持っていくのがいいのだ もし 忘れても 音を小さくして直接聞いている人もいたので 大丈夫だと思うのだ


ぼくが気になった作品なのだ

山本芳翠が描いた<浦島図>なのだ


ぼくらわ この作品を見たくて この展覧会に行ったのだ

右上にうっすら描かれている竜宮城から帰る場面で みんなで浦島を送って行進しているのだ 西洋の体つきに 東洋のお顔の竜宮城の一行なので 西洋と東洋の合体的な作品に思えたのだ

あと なんとなくだけど ちょっと前に見た牧島如鳩の<魚籃観音像>わ この作品を知っていて 着想を得て描いたような気がしたのだ・・・


ピエール=オーギュスト・ルノワールが描いた<長い髪をした若い娘(あるいは麦藁帽子の若い娘)>なのだ


赤毛の長い髪 黄色の麦わら帽子 青系の服 陶器のような白い肌 そして深く美しい瞳のブルーで 家に持って帰りたいくらい大好きな作品なのだ


あと ポール・セリュジエの<急流のそばの幻影 または妖精たちのランデヴー>も良かったのだ


ぼくら的にわ ずっと前から見てみたかった 山本芳翠の<浦島図>が見れた もう それだけで充分満足だったのだ


ここから先わ えこうの感想なのだ

三菱一号館美術館 <1894 Visions ルドン、ロートレック展> 2021年1月17日(日)まで ※

https://mimt.jp/visions/

作品リスト
https://mimt.jp/visions/pdf/list.pdf




展示構成

第1章 19世紀後半、ルドンとトゥールーズ=ロートレックの周辺

第2章 NOIR─ルドンの黒

第3章 画家=版画家トゥールーズ=ロートレック

第4章 1894年 パリの中のタヒチ、フランスの中の日本─絵画と版画、芸術と装飾

第5章 東洋の宴

第6章 近代─彼方の白光

三菱一号館が竣工した年の「1894年」を軸に、三菱一号館美術館所蔵でモーリス・ジョヤイヤンの旧蔵品のロートレックの作品と、岐阜県美術館のルドンのコレクションを中心に、前後期合わせて140点を展示していて、他にも、1894年周辺の西洋の画家や、日本の洋画家の作品も展示していました。


気になった作品

1.ギュスターヴ・モロー ピエタ

岐阜県美術館所蔵の作品。十字架から降ろされ、白い布の上に置かれたキリストを聖母マリアが後ろから抱き支えている。キリストとマリアの頭上には光輪が、そしてキリストの遺体は白くて、少し輝いているようにも思える?

あと、キリストらを見ている左右にいる人々は風景と同化しているような感じに描かれていた。


9.山本芳翠 裸婦 重要文化財

↓こちら(山本芳翠のウィキペディア)に画像が載っています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E8%8A%B3%E7%BF%A0

岐阜県美術館所蔵で、11年ぶりに見た。山本芳翠はアカデミズムの画家ジェロームに師事、帰国時に留学中に描いた作品は、海軍の船が消息を絶ち、滞欧作はほとんど失われ、この作品が現存する数少ない作例だそうです。

森の中にいる写実的な裸婦で、そばに咲いている花を見つめていて美しい。

あと、この部屋には3点<若い娘の肖像>・<浦島>の山本芳翠の作品が展示されており、山本芳翠ルームとなっている。


33.オディロン・ルドン 骸骨 ※展示終了


木の枝を持ち、ポーズをとる骸骨、少し気取っているような気もする。


44.オディロン・ルドン 『夢のなかで』VIII. 幻視 ※展示終了


『夢のなか』では、これまで描き貯めた版画集で、夢や無意識がテーマだそうです。

光を放ち、宙を漂う巨大な目玉、ハガレンの真理の扉を思い出した・・・。


47.オディロン・ルドン 蜘蛛


10本の足、体には道化師のような顔があるクモでユニークで面白い存在。


54.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 『ルイ13世風の椅子のリフレイン』(アリスティド・ブリュアンのキャバレーにて)

↓こちらに画像が載っています。
https://www.hiroshima-museum.jp/collection/eu/toulouse-lautrec.html

音声ガイドで言っていたが、両手を広げ歌っているのが、アリスティド・ブリュアンで、彼の右下にいる帽子の男がロートレックだそうです。


55.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ ※展示終了


この作品の音声ガイドではないのだが、解説後に音楽も入っており、この作品を見ながら音楽を聴いていると、描かれたポスターの場にいるような感じがする。

確か音声ガイド5番だったような?


65-1.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック ロイ・フラー嬢 ※展示終了

ロイ・フラーという踊り子が舞う姿だそうで、銀粉や金粉を混ぜて1枚ずつ刷ったそうです。後期では、色の違う作品が展示しているみたいです。


60.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック アリスティド・ブリュアン、彼のキャバレーにて


隣にNO.61<アリスティド・ブリュアン>が展示しており、no.60の上半身のみの作品で、見比べが出来る。


108.山本芳翠 浦島図


解説には、こう書かれています。
『フランスで本格的に西洋画の技法を学び、帰国した山本芳翠は、洋画排斥の風潮の中、明治美術会の代7回展で《浦島》を発表した。日本のよく知られたおとぎ話を、西洋の写実的な画法と歴史画の構成を用いて描くことで、洋画の魅力を知らしめるようとする意欲作であった。浦島が華やかな装飾品をまとう乙姫や竜宮の住人を引き連れて海を進んでいく姿は、西洋の伝統的な「凱旋」や「勝利」の図像と思わせる一方で、日本の伝統的な来迎図を想起させるとの指摘もある。』


129.オディロン・ルドン 神秘的な対話


華やかな色彩で楽園のよう?


137.オディロン・ルドン 黒い花瓶のアネモネ



143.ピエール=オーギュスト・ルノワール 泉

同じ構図のものは見たことがあるが、岐阜県美術館所蔵の作品は初めて見たかも?


145.ポール・セリュジエ 消えゆく仏陀─オディロン・ルドンに捧ぐ

↓こちらに画像が載っています。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/heritagebig/197337/0/1

最後に展示していた作品。青緑?の海(川)に沈む仏陀の坐像や、川の生き物が描かれている不思議な作品だが、すごくいい。


146.アンリ・ル・シダネル 月下の川沿いの家


たぶん、前に見たことがあるような?

静寂に包まれた風景で、人の営みが感じられない異国?もしくは異世界?のよう。幻想的で美しい。


ルドンやロートレックって、あんまり惹かれなかったのですが、今回の展示は見せ方と、無料で聞ける音声ガイドの組み合わせが良かったですし、前から見てみたかった岐阜県美術館の油彩の作品も見れたので、かなり満足な展覧会でオススメだと思いますよ。


この後わ 六本木に移動して<PST 六本木>でランチをしたんだけど そのことわ 今度書くのだ