ふらふらと図書館を歩いてる時に視界に入ってきた本。
おもしろかった!
異常犯罪
虐待
市民の暴動
知的に人を操って犯罪を犯させる知能犯罪
名前を利用したミスリード
色々な要素が混じりながら、でもきちんと一つの話として成り立っている。
どの記述も、残虐性も暴力性も非情性も、しっかりと書けていると思った。
よくできた小説。
だがしかし。
残念なのは、この小説の内容。この小説のせいではなくて、私の信条のせいだけど。犯罪を犯したものが、再犯罪を起こす、というストーリーになっている。
犯罪者の更生を願って止まない私にとっては、残念な内容。小説の中でも、ただ犯罪を犯したわけではないの。更生してたのに、その犯罪性を意図的に呼び起こした悪者の性で、再度犯罪を犯してしまったって、ストーリーだけど。でも、犯罪を犯した事に変わりはない。
この小説はどうやら、「このミステリーがすごい」だったか「本屋大賞」だったかを取ったようだけど、この本が知られれば知られるほど、元受刑者に対する世の中の目が厳しくなりはしないかと心配。更生しにくい世の中になるんじゃないかと心配。
この小説は良いよ。大賞にも相応しいと思うよ。それは言っておこう。
それとは別のところでね〜。ちょっとね〜。