京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

懐かしの席題「いちょう」

2020-04-13 08:09:32 | 俳句
 懐かしの席題「いちょう」
いちょうの木オスかメスかと葉の区別   三村 須美子
並木道いちょうボンボン日を浴びて
散るいちょう ふんわかジュータン空を飛ぶ
ぎんなんの拾ってみたが臭すぎて
いちょう道黄一色で街を過ぐ
冬いちょう武者立したる寺の内

道埋める黄色がすべて小判なら!     二神 大輔
鼻つまむ臭いの先にごちそうが
こわごわと黄色の参道かき分けて
色あせる夕闇せまる枯れイチョウ
皮をむく鼻をそむけて目はギョロリ

黄葉の天より足のところまで       金澤 ひろあき
銀杏の掃除に角を出している
いちょう降る演技する子ところんだ子
怪しげな全員賛成いちょう降る
いちょう降るここは最後の着任地
いちょう降る忍者ごっこにちょうど良し
寅さんにバッタリ会えるいちょう道