京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

京都童心の会 20年4月 通信句会作品集

2020-04-21 08:53:27 | 俳句
京都童心の会 20年4月 通信句会 作品集

 今月はコロナウイルス流行のため、句会ができませんでした。そのため急遽、通信句会に切り替えました。昨日は、いただいた作品をまとめ、次のような作品集を作っていました。会員の方には、郵送する予定です。

 次の中から 特選1句 並選15句を選び、番号を別紙選句用紙に記入の上、金澤ひろあきまでお送りください。
 選評のある方は、各自用紙(自由)に記入の上、お送りください。
データ送信も可です。


1 朝帰り夜の疲れが筆に出る       
2 朝日背に幻の巫女神楽舞う       
3 靴音のあと人見知りの茎立       
4 新型コロナ菌大人用子供用手作りマスク 
5 あかんあかん味噌汁焼いたら      
6 何が指サックやねん          
7 たけのこにょきにょき誤字あり脱字あり 
8 自己嫌悪強くなる日の花粉症      
9 春よ春花見団子がころがりて      
10 春うららパンジー達のおしゃべり   
11 春の朝ぬかるみ鳴らす子の歩み    
12 春暁や猫呼びに来る枕元        
13 感染症拡がるなかの虚子忌かな    
14 狐の嫁入りに傘差す白牡丹(乙訓寺) 
15 コロナ風邪人恋しくて電話する    
16 窓透けて人気もなくて桜咲く     
17 青空や花見楽しむ渡月橋       
18 花筏空缶パック肩狭し        
19 空一面はじまる約束の桜       
20 夜の帳一品追加の山葵漬       
21 白く振り向く故人の桜散る      
22 ほんと額縁に飾らな         
23 それ僕が編んだ靴下や        
24 花の峠の向こうの空を見に登る    
25 アルコール消毒毎日弥生尽      
26 春日和いつ迄つづくマスク顔     
27 八重桜ゆったりと咲くおいしそう   
28 指差して子と数えるチューリップ   
29 止まるも流れるもよし花ふぶき    
30 白牡丹妖艶にして初々し  (乙訓寺)
31 沖に高き卯波の余波の舟屋まで      
32 街の中静まりかえりコロナかな    
33 掃き清めコロナ飛んでけしっこいぞ  
34 花冷えや目醒めて祈るあれやこれ   
35 花水木もっとガスを下さいな     
36 君麦茶注ぐんか?          
37 ウナギ乗せすぎてにおうわ     
38 売り切れの棚の補充もない日永   
39 緩む流れ 延期中止の文字躍る   
40 通り道八重桜見ていやされる    
41 落ち着いた八重桜好き見つめ合う  
42 外出自粛猫と動画の春ごたつ    
43 自粛の粛引く辞典山笑う      
44 荒波のうねりに変わる卯月波    
45 女子大の坂からたちの花の垣    
46 黄昏にからたちの花失せにけり   
47 学び舎に咲いたる草や菫かな    
48 すみれ咲き学び舎淋し人気なし   
49 気楽にやろう、人には言えて自分に言えず 
50 転んだ者勝ち、青い空白い雲    
51 一人芝居 心に深い針の穴     
52 当たり前の日々にもどりたい さびしい花盛り 
53 コロナウイルス週二回ほど買い出しす 
54 子のねだるママの付けてる色マスク 
55 嵯峨野まで車で五分囀れる     
56 囀やロケの始まる大覚寺      
57 空回り遠回り、近道はいつも遠い  
58 君の心に届かなかったポエムがひょっこり 
59 転勤の朝の桜の雨に濡れ       
60 笑い劇 たった二枚のマスクだと  
61 お出ましにスーパームーン春の宵  
62 出会う度心安らぐお月様      
63 コロナウイルス忍者と化して撹乱す 
64 感染を避けて自習の花けいこ    


祇園祭なくなる

2020-04-21 08:14:41 | 俳句
祇園祭なくなる
         金澤ひろあき
 「ついに」というか「やはり」というか、祇園祭が中止になりました。七月になってからの、あのうきうきした感じが、今年はないのです。
  祇園祭が消えた夏が来る  ひろあき