京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「長いまつげ」

2016-09-15 14:16:19 | 日記
フリー句 自由連句 「長いまつげ」の巻   

観世音の長いまつげや走り梅雨          金澤 ひろあき
深海魚何の異変を伝えるか            青島 巡紅
浮き世の平和ボケの警告か            遠藤 修司
おんとうの平和 青葉の中にある         ひろあき
青葉いろいろその美しさに万歳          巡紅
美しさ 四天王の顔こわかった          修司
美しくおそろしいのは海の色           ひろあき
海面を上から見れば透けるなり          巡紅
海みつめ友の励まし考える            修司
はげまされしきりにひらく花水木         ひろあき
百合の木も烏丸飾る夏が来る           巡紅
ショーが初夏 暑い日は苦手だ          修司
お祭りに参加しました半ズボン          ひろあき
赤ふんを伸ばせばサメも逃げていく        巡紅
目が覚めて マンボウ ダッシュで  エサ食べる 修司
一日の時間がのびる海の家            ひろあき
露天風呂でも伸びる時間かな           巡紅
老後タイム 時間は無いが足伸ばせ        修司
長寿の木 春の樹液のよみがえる         ひろあき
よみがえりの時は冬 春は始まりの時       巡紅
寒さにふるえた人こそ春を喜ぶ どこかで聞いた  修司

完全オフ

2016-09-15 08:16:52 | 日記
 完全オフ
        金澤 ひろあき

ひょっとこ顔くしゃみをがまんしておれば
さびしさが本物となる冬薔薇     
落ち葉する順番ならば決めている
良き夢をつまらぬくしゃみで中断す  
飯の具のキノコ天狗の山より来    
受験生一対一対一
聞き役にまわる大人の日なたぼこ   
日なたぼこスイッチ完全オフになる


熟れる遅速

2016-09-14 16:10:34 | 日記
 熟れる遅速
       金澤 ひろあき

焼きイモを待ち遅らせるバス一本   
空咳をして弁解をこしらえる
晩紅葉小川治兵衛と庭の銘      
おでん鍋人情噺続きあり
新酒酌む今年の傷を洗う如      
マスクして最低限を目で語る
落ち葉降る告白シーンキスシーン   
干し柿の熟れる遅速のある日なた

フリー句「大雨の中」

2016-09-14 09:17:14 | 日記
 フリー句 自由連句 「大雨の中」の巻
大雨の中に桜と祖師様と       金澤 ひろあき
大雨に流される想い流されない想い  青島 巡紅
春雨と足音 深まるひとり      ひろあき
潜行すれば大王烏賊のラインダンス  巡紅
泳ごうかいやおどろうかお姫様    ひろあき
海底のお城に降り積もるマリンスノー 巡紅
桜守小さな町の小さな城       ひろあき
小さなお城の教会の結婚式、男の子もあこがれました  
                  巡紅
あこがれの空に鳩とび結ばれる    ひろあき  
結ばれるが過去形になると酢になるのよね       
                  巡紅
うまい酒そろえて奇跡起こします   ひろあき
エンディミオンは醒めない夢を見続けて老いないなんて不幸だよ  
                  巡紅

手話の指

2016-09-13 08:17:22 | 日記
 手話の指
金澤ひろあき
千年の家に今年の芒活く(冷泉家にて)
ほほえみや秋夕焼けに手話の指    
鹿よりも人多き奈良文化の日
冬兆す瑠璃を宿せる阿修羅の瞳    
休日の合図のあくび木の実降る
誰か来い立ちん坊鷺冬の川      
大和絵の花野の中へかくれんぼ
思い出し笑いの時間ねこじゃらし   
吾独り醒めて夜長の永いこと