京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

木の手触り

2016-09-01 13:30:24 | 日記
 木の手触り
      金澤  ひろあき

天高くアンパンマンと雲に乗る 
(やなせたかしさん亡くなった時の句)
台風のとどろくあい間救急車     
台風とプロレスした傘大骨折
秋深む固い握手の人と人       
秋祭藁(わら)の匂いの国に入る
すすきの穂笑顔さびしくしてしまう  
地蔵さん頭にペタリ赤とんぼ
恋の歌秋夕やけの影長し       
稲刈りて一年終わったような空
ひとりごとのごとく秋の蚊つきまとう 
モテもせぬが秋の蚊つきまとう
本棚の木の手触りや秋深む      
 なつかしの番組で二句
昭和夕やけ宇宙戦艦ヤマトの曲    
昭和遠し素足で踊るピンクレデイー
詩集よりひそかに脱け出る秋の蝶   
歯ぎしりを立てている水野分来る