doveが最初に飼った犬は(恩師が教えてくれたところによると)三河柴。
鼻黒で足の短い小型犬だった。
誰…飼い主そっくり…と笑ったのは…?
そうなのよ~短いのよ…。
…は置いといて…。
小学生高学年…普段ものを強請ることのない長子doveがいきなり毎晩…犬が欲しいとしつこく親父に迫るようになり…時には夜中に泣きを入れたりして親父を困惑させた…。
doveとしては意図して騒いでいるわけではなく…無性に犬が欲しかっただけなのだが…相当…喧しかったらしい…。
丁度…鶏が野犬に襲われて食われた後で…うちには人間の他に動物が居なかった。
根負けした親父は…見に行くだけだぞ…と固く言い含め家族を引き連れてデパートのペットショップへと出かけた。
店には何匹もの子犬が居た…。
ただし…この頃は犬種が少なくて…柴犬・秋田犬・甲斐犬・紀州犬など日本犬がほとんど…。
チンも…日本犬かなぁ…? 多分…そうだね…。
洋犬は…スピッツ・プードル・マルチーズ…。 ダックスフント居たかなぁ…?
他には…居てもシェパードくらいだったと思う…。
とにかく今みたいに洋犬が簡単に手に入る時代じゃなかったから…。
今のペットショップみたいに一匹ずつケースの中に居るわけじゃなくて…ベビーベッドみたいな囲いの中に幾匹もの子犬が押し合いへし合いしていた…。
どれも可愛い…ふっかふか…。
見ているだけで夢心地…。
欲しい…絶対…欲しい…。
けれど…見るだけだって親父が…。
チラッと親父の顔を見ると…なんとデレ~ッと子犬を見つめている…。
しかも…ペットショップのおばちゃんの抱いている柴の子に釘付け…。
その眼は…欲しい…絶対…欲しい…と言っている…。
「その子…幾ら…? 」
おばちゃんはにっこり笑って近づいてきた…。
「えぇ子だよ…。 五千円…。 」
抱っこされてタレタレになっている柴の子は鼻黒でめちゃ可愛かった…。
オカンも気に入ったみたいでにこにこしながら見ている…。
「この子にしよか…? 」
おいおい…見るだけじゃなかったんかよ…?
このどこぞのCMにあったような…成り行きに驚いたのは子供たちの方…。
訊く間もあらばこそ…親父はさっさと鼻黒を買ってしまった…。
まあ…目的は達したので訊かんでもどうということはなかったが…。
親父のひと目惚れで決まった鼻黒は…タレタレのまま箱に入れられ…バスには乗れないかもしれないというので…タクシーで家まで運ばれた…。
車酔いでタレタレがクタクタになりながらも…鼻黒は家族の一員として我が家に到着…。
めでたく居間の端っこに置かれた段ボールの小屋をあてがわれた。
犬が欲しいと騒いだのはdoveなんだが…鼻黒はなぜか…親父の愛犬になった…。
続く…。
鼻黒で足の短い小型犬だった。
誰…飼い主そっくり…と笑ったのは…?
そうなのよ~短いのよ…。
…は置いといて…。
小学生高学年…普段ものを強請ることのない長子doveがいきなり毎晩…犬が欲しいとしつこく親父に迫るようになり…時には夜中に泣きを入れたりして親父を困惑させた…。
doveとしては意図して騒いでいるわけではなく…無性に犬が欲しかっただけなのだが…相当…喧しかったらしい…。
丁度…鶏が野犬に襲われて食われた後で…うちには人間の他に動物が居なかった。
根負けした親父は…見に行くだけだぞ…と固く言い含め家族を引き連れてデパートのペットショップへと出かけた。
店には何匹もの子犬が居た…。
ただし…この頃は犬種が少なくて…柴犬・秋田犬・甲斐犬・紀州犬など日本犬がほとんど…。
チンも…日本犬かなぁ…? 多分…そうだね…。
洋犬は…スピッツ・プードル・マルチーズ…。 ダックスフント居たかなぁ…?
他には…居てもシェパードくらいだったと思う…。
とにかく今みたいに洋犬が簡単に手に入る時代じゃなかったから…。
今のペットショップみたいに一匹ずつケースの中に居るわけじゃなくて…ベビーベッドみたいな囲いの中に幾匹もの子犬が押し合いへし合いしていた…。
どれも可愛い…ふっかふか…。
見ているだけで夢心地…。
欲しい…絶対…欲しい…。
けれど…見るだけだって親父が…。
チラッと親父の顔を見ると…なんとデレ~ッと子犬を見つめている…。
しかも…ペットショップのおばちゃんの抱いている柴の子に釘付け…。
その眼は…欲しい…絶対…欲しい…と言っている…。
「その子…幾ら…? 」
おばちゃんはにっこり笑って近づいてきた…。
「えぇ子だよ…。 五千円…。 」
抱っこされてタレタレになっている柴の子は鼻黒でめちゃ可愛かった…。
オカンも気に入ったみたいでにこにこしながら見ている…。
「この子にしよか…? 」
おいおい…見るだけじゃなかったんかよ…?
このどこぞのCMにあったような…成り行きに驚いたのは子供たちの方…。
訊く間もあらばこそ…親父はさっさと鼻黒を買ってしまった…。
まあ…目的は達したので訊かんでもどうということはなかったが…。
親父のひと目惚れで決まった鼻黒は…タレタレのまま箱に入れられ…バスには乗れないかもしれないというので…タクシーで家まで運ばれた…。
車酔いでタレタレがクタクタになりながらも…鼻黒は家族の一員として我が家に到着…。
めでたく居間の端っこに置かれた段ボールの小屋をあてがわれた。
犬が欲しいと騒いだのはdoveなんだが…鼻黒はなぜか…親父の愛犬になった…。
続く…。