かつては…魔物…西沢を捕らえて意のままに操ろうと考えていたマーキス…。
その西沢はおろか…今では…滝川にさえも自分の能力が通用しない…ことを身を持って知り…動揺も極限に達していた…。
最高指導者のひとり…次代を継ぐもの…と崇められてきた自分の能力が…この辺境の国の能力者たちに劣るなどということは考えられなかったし…認めたくもなかった…。
優劣がどうの…ってことじゃないんだ…と滝川は胸のうちで呟いた。
まぁ…それもないわけじゃないけど…要は…特異性…の問題だ…。
紫苑は…おまえの力を吸収してしまうし…僕は…同化する力を持っている…。
余程の力の差でもなければ…そう簡単には倒れない…。
言ってしまえば相性が悪いんだよ…。
おまえの力と…僕等の力とは…。
裁きの一族が他の家門から畏怖・畏敬の的となっているのも…滝川一族が篤く信頼されて族間の繋ぎ役となるのも…みんなその一族の特異性からきている…。
能力者の寄せ集めみたいな集団に…家門だの特異性だのを理解しろと言う方が無理なんだろうが…な…。
滝川の心の言葉が聞こえるわけもなく…マーキスはだんだん自制心を失いだした。
湧き上がってくる不安を否定するために、とんでもないことを考え始めた。
如何に西沢といえど…エナジーの吸収量に限界はあるに違いない…。
限界点まで吸収させれば…放出せずには居られまい…。
そうなれば…暴走は目に見えている…。
爆発させてやる…。
西沢の唇が嘲るような笑みに歪んだ…。
「策士策に溺れる…って言葉を知ってるか…? 」
まるで…マーキスの心を読んだような口振り…。
笑っていられるのも今のうちだ…。
マーキスはそれまでよりもさらに大きなエナジーの塊を作り始めた。
西沢により多くのエナジーを吸収させるために…。
ノエルの作りだした空間フレームを能力者たちの送るエナジーの壁が支えた。
仲根の連絡を受けて…すぐに動き出したのだろう…。
こちらの様子を読んでいるらしく、ノエルがフレームを組むと、ほとんど間をおかずに壁が出来上がった…。
意思を持つエナジーたちもすぐに降りてきて…壁の補強をしてくれていた…。
滝川の特別な部屋に作りだした空間は、以前に野外で作り出したものよりは小さかったが、それでもノエルひとりでフレームを支えるのはなかなかに骨が折れた…。
相手がひとりだから…まだマシかな…。
あんなのが大勢居たら…とてもじゃないけど…ね。
そんなノエルの背後から…ゆっくりと…それは近付いてきた…。
最前から気配を感じていたので、いきなり全身を包み込まれても、さほど驚きはしなかった。
「知らせてくれて有難うね…。
おかげで…みんな…すぐに動けたみたいだよ…。 」
ノエルがそう言うと…ノエルを包み込んだものは…まるで笑ってでもいるかのように小気味よく揺れた。
『なぁに…性懲りもなく我々の記憶領域に入り込んで来たのでな…。
通常なら気付きもしないことだが…あいつの場合は…すべてのエナジーが監視の目を光らせているから…。 』
さすがに…何をするか分からない子供…のことは放っておけないらしい…。
下手をすれば…本当に…この小宇宙を破壊しかねない子供…。
「太極…先生が…狙われる…って分かってたの…?
だから…先生に知らせたの…? 」
太極は再び身体を揺すった…。
『そんな細かいこと…考えちゃいない…。
目的はどうあれ…結果的には…あの男があいつの命を助けたことになる…。
責任は…免れない…。 』
責任って…。
ノエルは困惑した…。
西沢の心を救うために自分を犠牲にした滝川だが、確かにその結果としてマーキスの命をも救ったことになる。
そんな責任…負わねばならないのだろうか…。
『案ずるな…我化身…。
ここで…すべてを終わらせれば…それで済むことだ…。
我々は…そのために来たのだから…。
どれ…化身のフレームは私が支えてやろう…。 』
ノエルの身体が急に軽くなり楽になった。
太極が肩代わりしてくれた御蔭で、空間フレームに使うノエル自身のエナジーの消費量が減少したせいだ。
「調節…難しいんじゃない…?
太極にとってはこんなの微々たる量だからさ…。 」
心配そうにノエルが訊いた。
太極は微笑んだ…。
微笑んだようにノエルには感じられた…。
『直接…なら無理だ…。 加減が難しくて…フレームを壊してしまうだろう…。
私がエナジーを与えているのは化身に対してで…調節しているのは化身自身だから…。 』
あぁ…なるほど…と…ノエルは納得した。
一応…媒介能力者だから…な…僕…。
全然…自覚ないけど…。
「あいつ…なんでいつまでも拘っているんだろう…?
スミレちゃんは一生懸命…あいつの面倒を見てやっているのに…。
何が不満なんだろう…? 」
今まさに西沢を攻撃しようとしているマーキスを見つめながら、ノエルは不審げに言った。
庭田では…マーキスを庭田の子供たちと同じように学校へ行かせ、食事を与え、何不自由ない生活をさせている。
組織のトップとして周りに崇め奉られていたから…普通の子供の…普通の生活に飽き足らないのだろうか…。
『我化身…化身は…満足か…? 』
満足か…と訊かれて…少しだけ戸惑った。
不満がないわけじゃない…。
ないわけじゃ…ないけど…すべてに満足のいく人生なんて有り得ない…。
「そうね…概ね…ってとこかな…。
今の僕には居場所があるから…。 」
居場所…か…。
紫苑さんが作ってくれた僕の居場所…。
「あいつ…どうなるんだろ…?
HISTORIANは…あいつをどうするつもりなんだろ…? 」
組織を牛耳っていた首座兄弟が居なくなり、HISTORIANとしては新しい首座を決める必要があった。
後継者として育てられていた何人かの子供たちの中でも、最も能力的に秀でているマーキスではあったが、『時の輪』のあの男はマーキスを庭田に置いたまま、うんともすんとも言っては来ない…。
『時の輪』からマーキスを預かったのは、誤った過去の記憶を正すためだが、そのことがかえって、この少年を不利な立場に追い込んだのかも知れない。
古い時代からずっと、自分たちが最も正しいのだと信じて生きてきた能力者たちの集まりだから、彼等から見ればマーキスは敵に洗脳された子供ということになる。
「居場所を取り戻すためか…? 」
そんなふうにノエルには感じられた…。
生まれて間もない頃から組織の手で育てられてきたマーキスには…組織の中にしか帰る場所がないのだ…。
居場所のないつらさ惨めさは…ノエルにもよく分かる…。
「居場所がない…って感じたこと…ある…? 」
ノエルがそう訊ねると…太極は可笑しそうに形のない身体を揺らした…。
『我々はどこにでも存在する…。
今この時においてはこの場所だが…同時に別の場所にも存在する…。
それは我々が決めたことではなく…宇宙創世からの決まりごとなのだ…。 』
次元が違い過ぎて…話にもならないや…。
ノエルはそれ以上詳しく訊くのを諦めた…。
幾度か…マーキスの放ったエナジーの塊が飛んできたが…太極の支えの御蔭でまったくと言っていいほど衝撃を感じなかった…。
何度目かの攻撃で…マーキスは生まれて初めて…疲れ…を覚え始めた…。
攻撃は相変わらず吸収されたり…弾かれたり…。
幼い子供を腕に抱いたまま…西沢は事も無げにマーキスの攻撃をいなす…。
強大なエナジーと戦った過去を持つ男は…まるで人間相手では物足りない…かのように悠然としている…。
その子もまた…怯えもしない…。
しっかりとマーキスを見据えている…。
マーキス…よく考えなさい…。
おまえはまだ…若い…生きられる未来がある…。
人間の作りだしたプログラムに左右されてはいけない…。
それはすでに失われた過去のものなのだから…。
王弟の言葉が耳を刺す…。
見ろっ!
おまえはただの…記憶…じゃない…!
我々を破滅に導く恐るべき誘導プログラムだ…!
「無駄だよ…坊や…。 紫苑にいくら攻撃しても…。
おまえのエナジーを吸収しているのは紫苑だけじゃない…。
落ち着いて…周りを見てみろよ…。 」
少年の体力が衰えてきているのを感じ取った滝川が諭すように言った。
マーキスが見上げると…辺りは幾重にも重なったエナジーの壁…。
人間のものではない…と滝川が言っていた…。
この宇宙を作ったものたち…意思を持つエナジー…。
思わず総毛立った…。
馬鹿な…エナジーが…意思を持つなんて…。
「信じようと信じまいと…坊やの勝手だがな…。
いい加減にしないと…僕等を押し退けて…奴等が直接おまえを攻撃するぜ…。
紫苑は何とか生き延びたが…おまえはどうかな…?
あまり…好かれちゃいないみたいだが…。 」
エナジーの壁が一斉に唸った…。
笑っているようでもあり…脅しているようでもあった…。
「おとなしく…庭田に戻れ…。
あそこに居れば…おまえは普通の子供として生きられる…。
HISTORIANの首座になっても籠の鳥…。
思うようには生きられない…。 」
西沢の唇から…思っても見ない言葉が飛び出した…。
籠の鳥…それは西沢自身の姿…。
西沢の胸の内を思うと滝川は少し切なかった。
滝川の忠告も、西沢の言葉も、マーキスには耳を塞ぐべき雑音でしかなかった…。
これ以上…長々と攻撃していたんでは体力が持たない…。
そう考えたマーキスは…一気に片をつけるべく…自分の持てる限りの気を集中し始めた…。
戦闘経験の乏しさ故に…それが如何に危険なことかも知らず…。
次回へ
その西沢はおろか…今では…滝川にさえも自分の能力が通用しない…ことを身を持って知り…動揺も極限に達していた…。
最高指導者のひとり…次代を継ぐもの…と崇められてきた自分の能力が…この辺境の国の能力者たちに劣るなどということは考えられなかったし…認めたくもなかった…。
優劣がどうの…ってことじゃないんだ…と滝川は胸のうちで呟いた。
まぁ…それもないわけじゃないけど…要は…特異性…の問題だ…。
紫苑は…おまえの力を吸収してしまうし…僕は…同化する力を持っている…。
余程の力の差でもなければ…そう簡単には倒れない…。
言ってしまえば相性が悪いんだよ…。
おまえの力と…僕等の力とは…。
裁きの一族が他の家門から畏怖・畏敬の的となっているのも…滝川一族が篤く信頼されて族間の繋ぎ役となるのも…みんなその一族の特異性からきている…。
能力者の寄せ集めみたいな集団に…家門だの特異性だのを理解しろと言う方が無理なんだろうが…な…。
滝川の心の言葉が聞こえるわけもなく…マーキスはだんだん自制心を失いだした。
湧き上がってくる不安を否定するために、とんでもないことを考え始めた。
如何に西沢といえど…エナジーの吸収量に限界はあるに違いない…。
限界点まで吸収させれば…放出せずには居られまい…。
そうなれば…暴走は目に見えている…。
爆発させてやる…。
西沢の唇が嘲るような笑みに歪んだ…。
「策士策に溺れる…って言葉を知ってるか…? 」
まるで…マーキスの心を読んだような口振り…。
笑っていられるのも今のうちだ…。
マーキスはそれまでよりもさらに大きなエナジーの塊を作り始めた。
西沢により多くのエナジーを吸収させるために…。
ノエルの作りだした空間フレームを能力者たちの送るエナジーの壁が支えた。
仲根の連絡を受けて…すぐに動き出したのだろう…。
こちらの様子を読んでいるらしく、ノエルがフレームを組むと、ほとんど間をおかずに壁が出来上がった…。
意思を持つエナジーたちもすぐに降りてきて…壁の補強をしてくれていた…。
滝川の特別な部屋に作りだした空間は、以前に野外で作り出したものよりは小さかったが、それでもノエルひとりでフレームを支えるのはなかなかに骨が折れた…。
相手がひとりだから…まだマシかな…。
あんなのが大勢居たら…とてもじゃないけど…ね。
そんなノエルの背後から…ゆっくりと…それは近付いてきた…。
最前から気配を感じていたので、いきなり全身を包み込まれても、さほど驚きはしなかった。
「知らせてくれて有難うね…。
おかげで…みんな…すぐに動けたみたいだよ…。 」
ノエルがそう言うと…ノエルを包み込んだものは…まるで笑ってでもいるかのように小気味よく揺れた。
『なぁに…性懲りもなく我々の記憶領域に入り込んで来たのでな…。
通常なら気付きもしないことだが…あいつの場合は…すべてのエナジーが監視の目を光らせているから…。 』
さすがに…何をするか分からない子供…のことは放っておけないらしい…。
下手をすれば…本当に…この小宇宙を破壊しかねない子供…。
「太極…先生が…狙われる…って分かってたの…?
だから…先生に知らせたの…? 」
太極は再び身体を揺すった…。
『そんな細かいこと…考えちゃいない…。
目的はどうあれ…結果的には…あの男があいつの命を助けたことになる…。
責任は…免れない…。 』
責任って…。
ノエルは困惑した…。
西沢の心を救うために自分を犠牲にした滝川だが、確かにその結果としてマーキスの命をも救ったことになる。
そんな責任…負わねばならないのだろうか…。
『案ずるな…我化身…。
ここで…すべてを終わらせれば…それで済むことだ…。
我々は…そのために来たのだから…。
どれ…化身のフレームは私が支えてやろう…。 』
ノエルの身体が急に軽くなり楽になった。
太極が肩代わりしてくれた御蔭で、空間フレームに使うノエル自身のエナジーの消費量が減少したせいだ。
「調節…難しいんじゃない…?
太極にとってはこんなの微々たる量だからさ…。 」
心配そうにノエルが訊いた。
太極は微笑んだ…。
微笑んだようにノエルには感じられた…。
『直接…なら無理だ…。 加減が難しくて…フレームを壊してしまうだろう…。
私がエナジーを与えているのは化身に対してで…調節しているのは化身自身だから…。 』
あぁ…なるほど…と…ノエルは納得した。
一応…媒介能力者だから…な…僕…。
全然…自覚ないけど…。
「あいつ…なんでいつまでも拘っているんだろう…?
スミレちゃんは一生懸命…あいつの面倒を見てやっているのに…。
何が不満なんだろう…? 」
今まさに西沢を攻撃しようとしているマーキスを見つめながら、ノエルは不審げに言った。
庭田では…マーキスを庭田の子供たちと同じように学校へ行かせ、食事を与え、何不自由ない生活をさせている。
組織のトップとして周りに崇め奉られていたから…普通の子供の…普通の生活に飽き足らないのだろうか…。
『我化身…化身は…満足か…? 』
満足か…と訊かれて…少しだけ戸惑った。
不満がないわけじゃない…。
ないわけじゃ…ないけど…すべてに満足のいく人生なんて有り得ない…。
「そうね…概ね…ってとこかな…。
今の僕には居場所があるから…。 」
居場所…か…。
紫苑さんが作ってくれた僕の居場所…。
「あいつ…どうなるんだろ…?
HISTORIANは…あいつをどうするつもりなんだろ…? 」
組織を牛耳っていた首座兄弟が居なくなり、HISTORIANとしては新しい首座を決める必要があった。
後継者として育てられていた何人かの子供たちの中でも、最も能力的に秀でているマーキスではあったが、『時の輪』のあの男はマーキスを庭田に置いたまま、うんともすんとも言っては来ない…。
『時の輪』からマーキスを預かったのは、誤った過去の記憶を正すためだが、そのことがかえって、この少年を不利な立場に追い込んだのかも知れない。
古い時代からずっと、自分たちが最も正しいのだと信じて生きてきた能力者たちの集まりだから、彼等から見ればマーキスは敵に洗脳された子供ということになる。
「居場所を取り戻すためか…? 」
そんなふうにノエルには感じられた…。
生まれて間もない頃から組織の手で育てられてきたマーキスには…組織の中にしか帰る場所がないのだ…。
居場所のないつらさ惨めさは…ノエルにもよく分かる…。
「居場所がない…って感じたこと…ある…? 」
ノエルがそう訊ねると…太極は可笑しそうに形のない身体を揺らした…。
『我々はどこにでも存在する…。
今この時においてはこの場所だが…同時に別の場所にも存在する…。
それは我々が決めたことではなく…宇宙創世からの決まりごとなのだ…。 』
次元が違い過ぎて…話にもならないや…。
ノエルはそれ以上詳しく訊くのを諦めた…。
幾度か…マーキスの放ったエナジーの塊が飛んできたが…太極の支えの御蔭でまったくと言っていいほど衝撃を感じなかった…。
何度目かの攻撃で…マーキスは生まれて初めて…疲れ…を覚え始めた…。
攻撃は相変わらず吸収されたり…弾かれたり…。
幼い子供を腕に抱いたまま…西沢は事も無げにマーキスの攻撃をいなす…。
強大なエナジーと戦った過去を持つ男は…まるで人間相手では物足りない…かのように悠然としている…。
その子もまた…怯えもしない…。
しっかりとマーキスを見据えている…。
マーキス…よく考えなさい…。
おまえはまだ…若い…生きられる未来がある…。
人間の作りだしたプログラムに左右されてはいけない…。
それはすでに失われた過去のものなのだから…。
王弟の言葉が耳を刺す…。
見ろっ!
おまえはただの…記憶…じゃない…!
我々を破滅に導く恐るべき誘導プログラムだ…!
「無駄だよ…坊や…。 紫苑にいくら攻撃しても…。
おまえのエナジーを吸収しているのは紫苑だけじゃない…。
落ち着いて…周りを見てみろよ…。 」
少年の体力が衰えてきているのを感じ取った滝川が諭すように言った。
マーキスが見上げると…辺りは幾重にも重なったエナジーの壁…。
人間のものではない…と滝川が言っていた…。
この宇宙を作ったものたち…意思を持つエナジー…。
思わず総毛立った…。
馬鹿な…エナジーが…意思を持つなんて…。
「信じようと信じまいと…坊やの勝手だがな…。
いい加減にしないと…僕等を押し退けて…奴等が直接おまえを攻撃するぜ…。
紫苑は何とか生き延びたが…おまえはどうかな…?
あまり…好かれちゃいないみたいだが…。 」
エナジーの壁が一斉に唸った…。
笑っているようでもあり…脅しているようでもあった…。
「おとなしく…庭田に戻れ…。
あそこに居れば…おまえは普通の子供として生きられる…。
HISTORIANの首座になっても籠の鳥…。
思うようには生きられない…。 」
西沢の唇から…思っても見ない言葉が飛び出した…。
籠の鳥…それは西沢自身の姿…。
西沢の胸の内を思うと滝川は少し切なかった。
滝川の忠告も、西沢の言葉も、マーキスには耳を塞ぐべき雑音でしかなかった…。
これ以上…長々と攻撃していたんでは体力が持たない…。
そう考えたマーキスは…一気に片をつけるべく…自分の持てる限りの気を集中し始めた…。
戦闘経験の乏しさ故に…それが如何に危険なことかも知らず…。
次回へ
これだけ作者に書かせるのですから。
「存在理由」とかの超長編はかなり読んでるのですが。まだ焦点が僕の中で合ってないのでしょう。
見つかるかな?
現世も続・現世もいろんな見方ができると思います。
読む人によってそれぞれの心情に合ったテーマを見つけて頂ければ良いかと…。
演劇性は凄く感じます。
文学に結論はないですから
気楽に読んでるつもりです。
>明日からまた「蔵書点検」です。
厳しいのです。近所でオウムが大声で
歌ってます。娘が絵を習ってる家ですが。
何しろ…そういう系統の勉強をしたことがないんですから…。
明日からまた大変ですね…。
今日はゆっくりお休みください。
生きていくのに必要だから読んだのです。
自分の生き方とぶつからないものは読んでません。
言葉のアヤの問題でしょうが。
70年代に青春を送った者の一部はそうなんです。
少なくとも僕はそうです。いわゆる「文学」は
今は図書館にも入って来ない状況と考えてますが。
でも「生きる」のに理由は必要なんです。
それこそが…doveの原点です。
「現世」でも「続・現世」でも…その前のものでも…。
決して茶化しているわけではありません…。
これが文学かどうかはdove自身には判断できませんが…dove自身は書くことで…ある意味…自分自身が救われている…と思っています。