ブルックナー:交響曲第7番ホ長調オイゲン=ヨッフム指揮 ドレスデン国立管弦楽団詳しく |
先日購入の全集から。
え~結構実は最近、苦い想い出の曲になりつつあり(笑)
正直聴くのを敬遠していた。でも。
もういい。構わず聴き進む。中央突破。
聴き比べする能力も経験値もないくせに偉そうなことを嘯きながら。
---------- キリトリ -----------
ブルックナーの7番、
カラヤン・VPOの演奏は確かに美しいしドラマティックだ。
たぶん非の打ち所がない、なんて言葉がピタッと当てはまるのかも。
自分もとても気に入っている。
でも、このヨッフム盤の麻薬的な魅力もたまらん。
この演奏によって、
よく言われる「渋み」のある音色がどういうものか
なんとなく気づかされ。
カラヤン盤の後に続けて聴いてみるとよくわかる。
トランペットを始めとした金管楽器が特にそうだと思うが、
決して輝かしさに溢れているわけではない。
そこが、朴訥なブルックナー音楽の性格に妙に合っている気がする。
評論家の受け売りじゃなく、ホントにそう思う。
7番で自分が一番注視しているポイント、
第2楽章の葬送曲。
ワーグナーチューバが出てくるあたり(22分35秒頃)。
ここで思いっきりグワーッと来てくれる感じを、求めていた。
その感じが、ヨッフム・ドレスデンにはあった。
ジュリーニではおとなしすぎ、
カラヤンでは優しすぎるのだ。
もうこれだけで、この演奏をイマのところのベストに挙げちゃってもいい。
蛇足になるけど
第1楽章ラストの盛り上がりとか
第3楽章のアタック感&ドライヴ感とか、
そして特に、フィナーレの最後の最後(11分27秒~)。
この7番という作品はフィナーレが弱いとか言われてて
実際自分も、5番あたりと較べるとその感を強く持っていた。
ところがこの演奏を聴くと、フィナーレの「納得感」に否応なく出会える。
---------- キリトリ -----------
まだまだぶるっくなー経験が浅い自分。
もっともっと美しい世界を探してみよぅ。
2番!
私はヨッフム盤でしか聴いたことがありませんが、
特にスケルツォが印象的です。
2番に限らず、ヨッフムのブルックナーって
なぜか「踊ってる」感じがします。
それがまた魅力。