阿武隈急行・飯坂線に乗る

2024年11月04日 18時46分52秒 | 巻二十九 街歩き
プチ乗り鉄。

実は一ヶ月前に休暇を取って実行するつもりだったのだが、ご存知の通り急遽の解散総選挙となり休みどころではなくなり。
怒濤の一ヶ月間をなんとか終え、やっと迎えた安息の日だ。
確か、かの安息日にはなんもしないべきなのだが、まあそれは異教徒なので。

今回のテーマは、2年ぶりの阿武急と、初めての福島交通飯坂線。

暑くも寒くもなく、天気は快晴。
1年の中でも絶好の乗り鉄日和だろう。

槻木までJR東北線で行き、いったん改札を出て券売機で阿武急の紙切符を購入。
JR線が数分遅延していたため、この時間がタイト。
ギリギリで、しかし心には余裕を持ちピンク色のAB900系を撮影。
E721系列の中でも新車なのでそれだけで得した気分。


この阿武急線、特に宮城県側は路線の存続が危ぶまれている状況であり、ほんと微力ながらなんとか貢献したい気持ちがある。
一個人に出来ることには限界しかないのだが、、

梁川までは右側の車窓。
阿武隈川の渓谷美と、災害復興の様子を眺める。
豪快な景色はいつ見ても素晴らしい。
紅葉にはまだ早かったのかな。

梁川からは席を左側に移り、霊山の神がかった山容を愛でる。
南側が切り立って独特な姿の霊山、密かに大好きな風景なのだ。

祝日とは言え、梁川や保原からは乗客が一気に増える。
福島側は需要旺盛なのだろうな。

福島駅に着き、いったん改札外へ。
何かのイベントなのだろうか。この日の阿武急は臨時列車を走らせており、福島駅の乗り場も多少賑わっている。

そして、ここからが未踏破の路線、飯坂線だ。


東急からの払い下げという車両。


ロングシートに仕切りがついているのが見慣れないスタイルで面白い。


幹線道路と並行しながら、時には家々の軒先をかすめつつ、ほんの20分ほどで飯坂温泉駅へ。
生活密着の路線でありながら、もちろん観光客の利用もあり、(ちょっと違うが)富士急行線を思い出す。

飯坂温泉の駅から十綱橋。
とても美しい姿の橋だ。長い歴史があるという。


十綱橋からの駅舎。
いい意味で落ち着いた温泉街で、ゆっくり泊まりに来るのもアリだなと想ってしまう。


思ってしまうが、今回の目的はあくまで乗り鉄。
こんな時は、食事や買い物など余計なことはなるべくしないシンプルな旅程を取ることが多い。
どちらかと言うと、いかに効率的に回せるかという、ほんとつまらない味気ない旅になりがちなのだ。
一人旅だからこそ逆に許される贅沢だとおもう。誰にも気を使う必要がないのは心底幸せだ。

と言うことで、飯坂温泉駅併設のファミマでパンを買い、駅周辺をウロウロしながらいただく。

現地滞在三十分程で福島行に乗る。
頭端式ホーム。乗り口と降り口が分かれている。


帰りは温泉からの帰り道と思われるグループ客も。
クルマ移動じゃなく、この風情あふれる電車に乗って温泉を楽しむなど、やはり最高の贅沢ではないかと思う。

福島駅からはJR東北線。
福島から在来線で帰ってくるのはいつ以来だろう。
恐らく福島競馬の帰途だったと思うので、10年は経っているのではないだろうか。

白石までは701系の2両編成。
祝日の午前中、仙台まで遊びに出かけるらしい人々も多い。
新幹線がありながらも、こうした在来線需要は根強いのかもな。ここの都市間バスはだいぶ先細ってしまったようだし。




白石からはE721の6両。乗り換え時間は短くスムースだ。

帰宅した時点でまだ正午前。

これだけ縦横に乗り鉄を楽しんでも半日しか経っていない。
見る人によっては、旅情も味気もない旅かもしれないが、これがよいのだ。

次は(と言うかいつかは)奥羽本線で山越えしたいな。

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