祝祭の飽和状態(交響曲第12番)

2007年11月01日 23時02分00秒 | 巻八 ショスタコーヴィチが私に語ること
また、ショスタコーヴィチです。
最近、毎日最低1曲は聴いているかも。

今夜は交響曲第12番

第一楽章 「革命のペトログラード」
第二楽章 「ラズリーフ」
第三楽章 「アウローラ」
第四楽章 「人類の夜明け」

もう、このタイトルだけで察することも出来ましょうが、
共産政権に迎合した、とか
駄作だ、とか
散々な言われようをされる交響曲です。

---------- キリトリ -----------

今夜は仕事帰りの車中で聴いてみました。
遅い時間で空いていた為、
第四楽章の途中で家に着いてしまいました。
結局停めた車の中でフィナーレを迎えたのです。

演奏は昨夜に引き続き、
ロジェストヴェンスキーとソビ文。

---------- キリトリ -----------

ただでさえ爆演な上に大ボリュームだったため、
今まで聴こえたこともないスネアドラムに気付いたりとか、
とても楽しく聴き始めました。

おー!
吹奏楽的感覚で、こりゃ名曲だ、と。
要は、音楽的中身はともかく痛快だな、と。
(別に吹奏楽を貶める意図はありませんが)

---------- キリトリ -----------

そんな高ぶる気持ちも、
せいぜい第三楽章まで。

フィナーレは、
もう歓喜と勝利と賛歌と祝祭のインフレ状態。
もういいよ、と叫びたくなるくらいこれでもか、と。
このくどさが、
曲全体の薄っぺらさを増大させているのかも知れません。

適度な薄っぺらさは
スカッと爽快感を残していいんですけど。

結局今晩も、
この交響曲を大好きになるまでには至りませんでした。
あ、ムラヴィンスキー盤も持ってますけど…。

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