遠すぎた橋

1944年9月17日、連合軍のマーケット・ガーデン作戦発動。

前線から遠くドイツ軍勢力圏内に空挺部隊を降下させ、
主要な橋梁を奪取（マーケット作戦）。
国道沿いにイギリス軍の地上部隊を進攻させ、
空挺部隊と合流する（ガーデン作戦）。
最終目標はアルンヘム。

しかし、モントゴメリー司令官は読み間違えていた。
作戦の無謀さ、ドイツ軍の猛反撃を。

当時反撃に参加したドイツ軍の中に、
聞き慣れない名の部隊が存在していたことは、意外なほどに知られていない。
「オクセンコプフ戦闘団」。
「牛の頭」。所属将兵の多くが出身だったという町の名に由来するという。

第9SS・第10SS装甲師団とともに
アルンヘム近郊にてたまたま休養中だった同戦闘団は、
予想外で突然の連合軍襲来にも混乱することなく、
迅速に部隊を展開し戦線を維持した。

最終的には可動戦闘車両が僅か2両となりながらも、
（一説には3号突撃砲と2号対戦車自走砲とされる）
アルンヘム橋北岸のイギリス第1空挺師団に対し決死の突撃を試みた。
画像は、その際の記録と伝えられる貴重な一枚なのである。
わかるだろうか。無謀なほどに突出して進む対戦車自走砲の姿が（笑）

ドイツ軍の戦史においても、この戦闘団について言及されることは極めて少ない。
しかし、勇猛さで恐れられたかのアメリカ第101空挺師団（スクリーミング・イーグルス）に比肩するとさえ言われたその奮戦ぶりは、
前線の将兵たちの間で、敵味方を問わず語り草となったという。

----------　キリトリ　-----------

…などという妄想を抱くこともなく、
本日は自転車でアブクマ河を渡河しイワヌマへ。
強風のため羽球部は活動休止。