「貝と羊の中国人」そして日中カンケイ論。

2006年08月29日 00時38分00秒 | 巻十六 読書感想
一瞬、最近流行りの嫌中論の本かとも思ったけど、
何となく面白そうだったので買ってみた。

貝と羊の中国人
加藤徹


新潮社

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結果、面白かった。
リンク貼ってるアマゾンのレビューの通り。ってそれで終わりかい!

---------- キリトリ -----------

中国人嫌いだとか韓国朝鮮人嫌いだとか言う人々の
一体どれくらいが、実際に「彼ら」と接したことがあるのだろうか。
顔の見えない相手に向かって、
遠くから石を投げてる感がしてならない。

そういう自分だって、学校時代に
数人の先生とか留学生と話しただけだけど。

ここの筆者は実体験を基にした中国論をぶっている。
薄っぺらな一方通行論に決してならないのは、そのおかげもあるのかな。
南海のガス田問題に絡めた中国人の性向?なんて、ふむふむなるほどだった。

本の内容から離れて敢えて乱暴な少数意見を言わしてもらうと、
日本人てのは中国人(中国文明)の弟分なんだと思う。
それほどに、歴史的に強い影響を受けてきた。
だから、兄貴には兄貴なりのプライド(中華思想)もある罠。
かと言って、弟がいつまでも兄に従属している必要もない。
健全な兄弟喧嘩は、お互いのために絶対必要なのだ。
つまり、批判と協調が新たな信頼を生む関係。

残念ながらイマの両国関係は、健全とは程遠い。
卑屈になる必要はないが、
謙虚な姿勢は矢張り必要なのだ。

事実として、
60年前に日本は戦争に負けた。
あの戦争に仮に大義があったとしても、
軍事的政治的敗北は事実。
ケンカは負けたもん負けなのだ。
まして、日本は大陸を侵略した。
これも、歴史的事実。あの時代、中国朝鮮は日本を侵略してないからね。
ケンカ吹っかけて迷惑かけて、結局敗戦。
だから、この事実を踏まえて、
嫌でも日本は謙虚にならなければならないのだ。残念かも知らんが。

足を踏んだ奴はそのことを忘れるが、
踏まれた奴はいつまでもその痛みを忘れない。
少なくとも、100年は、その覚悟で。

繰り返すが、アジア外交において卑屈になる必要はないが、
足を踏んじゃった者の「謙虚さ」は
持ち過ぎかなというくらいに持っていてもいい。そう思う。



なんか本の感想文から飛んでしまった( ゜Д゜)
でもオススメな書であるぅ。

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