牛山隆信「秘境駅へ行こう!」「もっと秘境駅へ行こう!」

2013年09月11日 00時00分00秒 | 巻十六 読書感想
職場が嫌になって登庁拒否し日帰り旅に出た阿武隈急行と奥羽本線。
松江用務を意地でも鉄路で完遂した伯備線。
同じく、意地でも鉄路でたどり着いた札幌用務の室蘭本線。
初めて四国の地を訪れ東北と同じ国とは思えないと感嘆した土讃線。
みんな、また行きてえ~。
そしてみんな、本書に出てきます。

秘境駅へ行こう! (小学館文庫)
牛山 隆信
小学館

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もっと秘境駅へ行こう! (小学館文庫)
クリエーター情報なし
小学館


実は4年前に借りて読んでいたのだが
また是非とも読みたくなり結局買ったった←

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秘境駅、その概念におおいに共感。
新幹線では、まして飛行機などという非人道的凶悪交通手段では味わえない旅情。
ま、新幹線の秘境駅も出てきたりはするけどね。
いずれにせよ、贅沢かつ高尚な趣味だと思います。
カネと時間(と周囲の理解)がないと無理ぽ。

トイレがウォッシュレットじゃないと許せず、
動物や昆虫が大嫌いな俺は、
こんな野生生活が不可能なのだ。うらやましす。

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著者は専業モノ書きではないので、
ウェブ文章っぽいのはいたしかたない所か。
ネット上と書物ではやはり土俵が違うから。
自分への突っ込みも、ネット内ならギリギリ許せるが
書物でやられるとちょっとね。
俺が本を出稿するときは気をつけよう(←しないって)
      ※こんな一人突っ込みのことです↑

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著者の語り口は至って率直なので、
現地に住む人にとっては「田舎だの何もないだの言うんじゃねーよ」という声もあるのかななんて
少々心配したりする。

本多勝一風に少し辛口に評すれば、
この書の姿勢はある意味「探検する側の論理」なのだ。
「探検される側の論理」はまた別のところにある(可能性がある)。
もっとも著者の場合、根底には「探検」先への愛情が溢れているから
あまり気にはならないのだ。
そこらへんのバランスは絶妙なのか。
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