アンジー

2005年05月01日 00時05分00秒 | 巻十一 いろんなおんがく
1990年前後の数年間、活躍した4人組のバンド。
と紹介してしまっていいのか。
誤解を恐れず言えば、かのバンドブームの時期に重なる。
(詳しくは→アンジーきねん館さん

学生の頃大好きだった。
歌詞もルックスもかなり下品だが、
「下水臭さの中に光る極上の優しさ」みたいなものを感じる音楽。

10年以上前に一応活動休止して、
俺もここのところほとんど聴いていなかった。
でも、なんというか、最近いろいろあって
アンジーをよく聴いていたころの感情、
人に恋する気持ちとか、自分への情けなさとか、うまく表現できない想いとか
また感じることが多くなり、また取り出した。

名曲は多い。今日はそこから、
「見事な夜」(詞:三戸華之介/曲:中谷ブースカ/編曲:アンジー)

 こんな見事な夜は 涙がこぼれそうだ
 街中が密やかに ときを待っている
 もしも誰か歌えば 踊りだすだろう


初めて聴いたとき、「革命前夜」の歌だと思った。
体制転覆という意味でもいいし、何かの自己変革でもいい。
とにかく、今夜何かを変えるんだ、という意志。
でもそれは、クソ真面目でも教条的でもない。
いざとなれば蜂起できないような、
ホントは弱い人間たち。その吐露。

 今夜なら出来る 朝までにやれる
 街中が変わる ずっと待ってた夜


この歌は最後まで一体「何を」やるのか、出てこない。
だからそれは
暴動でも(犯罪だけど)、恋の告白でも、ただ真夜中中騒ぎまくることでも
なんでもいい。
ただ、「それ」をやるのは今なんだ という昂揚感。
溢れんばかりの昂揚感。


 今夜 切り崩せ…

自分を阻む壁、自分がつくる壁、世の中といふ壁、
自分がこうあるべきという規範の壁を。
自分の半径5m以内にあるすべての見えない壁を。
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