マーラー 交響曲第6番

2005年06月01日 00時02分00秒 | 巻九 マーラーが私に語ること
もうおわかりと思いますが
 わたくしは クラシック音楽を
 薄っぺらに直感的にしか語れません(自慢)
 今回もね。


Gustav Mahler(1860~1911)
交響曲第6番《悲劇的》。
今この時間、まさに聴いている。
 バーンスタイン指揮
 ウィーンフィル(1988)

マーラーの魅力はと言われれば、
うーん…
あくまでも「自分」にとってはだけど、
沈み込みたいときは優しく過激に突き落としてくれるし
(例えば第6番)
昂揚したいときは思う存分煽ってくれる。
(例えば第1番)
日曜の朝に頭を空っぽにしたければ
天上界の響きを与えてくれる。

(例えば第3番)

…自分自身の感情に付き合ってくれる部分はあるかも。
そこはショスタコーヴィチと明らかに違う。良し悪しじゃなくて。
でも、そんなことも
マーラーの放つ味わいのひとつ、でしかないだろう。

で、第6番。
第3楽章はじめおきにいりの部分は多い。
でも長くなるので、
今日は第4楽章フィナーレのはなし。

油断して聴きながら眠ってしまうと、
静かになった最後の最後に
物凄い打撃の強奏で叩き起こされる。

知ってて聴いてても心臓止まるんだよな…

この楽章では「ハンマー」が
楽器として使われている。
この曲の主人公(マーラー?)は
そのハンマーで
完膚なきまでに打ちのめされる、らしい。

生きるって毎日戦いなんだろう。
自分を阻むものとの戦い。
自分に挑んでくるものとの闘い。
でも相手は大体自分自身だったりする。
最後に勝利しようなんて
間違っても思っちゃいけない。

自分の振り上げたハンマーは
臆病な自分を叩き割る武器。
惰眠から覚醒させる一撃。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TBありがとうございます (つくつく)
2005-06-01 19:47:08
管理人 様



TBありがとうございます。

マーラー 交響曲第6番 の書き込み,楽しく読ませて頂きました。

「薄っぺらに直感的に」と書かれていますが,いやいやどうして!!

小難しいCDの解説よりも何倍も面白く,楽曲の良さが伝わってきました。



私も,こういうふうに書けたらいいなあなんて思ってしまいました!
返信する
おそれいります。 (朱 厚照)
2005-06-02 23:05:55
ありがとうございます。

私は、

演奏技術の話に滅法弱く、

演奏家や作曲家の知識もほんとに無いもので、

他の皆さんがブログ上で

コアな音楽談義をしているのを読むと

怖気づくような奴です。

あと、聴き較べも苦手です…。



これからも、自分のペースで

はにょはにょ書いていきたいと思いますので、

よろしければまたどうぞ。
返信する

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