不穏な無言劇(コンドラシンの15番)

2012年08月31日 00時19分48秒 | 巻八 ショスタコーヴィチが私に語ること
ある場面や環境に合わせて聴く音楽を選ぶという方法もアリだが、
まったく脈絡ない選曲を敢えてしてギャップに萌えるのも好き。

てことで、
夕暮れの一番町・中央通りとショスタコーヴィチの交響曲第15番。
コンドラシンの全集盤で。

普通の雑踏の風景のはずなのに、
悲劇と喜劇と混沌と諦念と、いろんな走馬灯がめぐり行く。

生きるというのは、結局無言劇への出演なのかもしれない。
皆が皆、心の中とは全く別の表層を演じている。
極めて不穏当に、時には殺意と、時には劣情。

まっとうな生き方とか、幸福で満たされた生活とか、
いったいそのような事象ってほんとに存在してんのかね?

欠けたピースを、永遠に探し回り這いずり回る。

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