犬の犬から狸の犬へ

毎日欠かさずネットを覗くことが先月までの俺の習慣でした。
もはや義務と言ってもよかったでしょう。

どういうことかと言えば、
HMVのサイトでポイントくじ的なこと(ポイントゲッター)をやっていまして、
毎日会員の誰かが当選し1000ポイント（1000円相当）貰える、と。
当選者が名乗り出なければキャリーオーバー。

まあ、ほんとに当選者出てんのか、という疑念（つまり単なる客寄せ疑惑）は抱きつつも、
小市民にして貧乏者の小生は毎日マイページを訪問し続けたのです。

もはや乙、としか言いようがありません。

どんなにか、HMVのアクセスカウンターに貢献したことでしょう。

HMVは、「犬」という隠語で呼ばれることがあります。
理由はもちろん、
HMV＝His Master's Voiceの「犬」ですな。

で、そんなお犬様の奴隷となってポイント取得に精を出したり、
割引セールに呼応してろくに聴きもしないCDを買い漁るさまを、
犬の犬、と自虐的にいうわけです。


なら、なぜかの習慣がなくなったかと言えば、
HMVのポイント制度が改変され、ポイントゲッター制が廃止されたことにあります。

先月、HMVポイントはローソン系のPontaに統合されたのでした。

さて、俺の生活に微妙な変化が訪れたのはそれからです。

コンビニに寄る、となれば、
身体は自然と青い看板を探してます。
なにしろ、コンビニで買い物するたびに、結果としてCD購入で使えるポイントが貯まるわけですから。

わずか100円で1円換算と言うなかれ。
俺のごときポイントコジキに言わせれば、
されど1円。たかが本末転倒。

しかし何と言ってもよく出来た話なのは、
現職場の目の前がローソンということだね。
通勤経路にも店舗多いし。

こうして俺は、
今夜もからあげクン（チーズ味推奨）を頬張りながら、
仙台駅への夜道を歩くわけです。

Pontaのイメージキャラはタヌキ。
40歳、ここに来て狸の犬になれり。
買い物のたびにレシートを凝視してポイント取得を確認する俺だす。