オゴタイ・ハン国ってなかったことに?

2011年06月07日 23時09分27秒 | 巻六 世界史
不惑を迎えると、風邪ひとつ完治に時間がかかる。
まさか3月来の疲れが今どっと来たなんてご都合主義の設定じゃあるまいし。


やっと読み終わった。「詳説 世界史研究」

震災のゴタゴタで1カ月以上ブランクがあったりと
まあ適度に飽きては戻ってのゆるーい読破。

予想以上に、20数年前の受験知識が記憶から抜け落ちていたようだ。
もともと教科書とは比べ物にならぬほどマニアックな「詳説」とは言え、
目にする言葉が新鮮で。特に近世以降のヨーロッパ。
受験生も大変だね。

以下雑感。

オゴタイ・ハン国って今言わないんだろうか。
山川の世界史教科書(もちろん昭和の)には載っている。
ここらへんが、四半世紀の学術的進歩(成果)ってことなんだろうかね。
物凄くどうでもいいことなんだが、非常に興味深い。
要は、イマ喧伝されている事柄だって所詮「定説」たり得てるかどうか怪しいっていう。

「大航海時代」以降の搾取被搾取関係が改めて概観できた。
なるほど、搾取側の国の都合で、
植民地は強制的モノカルチャー経済縛りだったのだな。
それが、今にも続く南北経済格差の源流と。
がっつり世界経済に組み込まれて、
自国の伝統的生産品を主体的に発展させていくことが阻害されたと。
たとえばインドの布製品がそれであり、
まさにその点で抵抗を示したのがかのガンディーである、と。
おもしろい。ほんの些細なことだがおもしろい。
だから世界史って好き。

ってか、
これでこの分厚くやたら重たい本を通勤で持ち歩くことから解放された(笑)
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