思い出話を一席。
昨年の日本ダービー。
わたくしは、昨年該当『優駿』の巻末のある記事を見て、ダービー馬予告と感じた。
ロジユニヴァース これで間違いなかろう。その予告の内容とは、毎号巻末に記される、来月号の サラブレッドヒーロー列伝 の登場馬である。確認の為申し上げるが、その月のヒーロー列伝馬でなく、来月号のヒーロー列伝の登場馬こそが予告だったのである。
昨年の該当号には、来月のヒーロー列伝は アイネスフウジン と記されていた。これで、大丈夫、と読んだ。
アイネスフウジン 平成 2年ダービー馬 馬主・小林正明
ロジユニヴァース 平成21年ダービー馬 馬主・久米田正明
同じ正明さんであり、しかもこれ以上の驚くべき一致とは、
共に、オーナー(中央競馬馬主)となって2年目で、持ち馬がダービー出走
この合致点があったからである。そして、このフウジンの若きダービーオーナーには、バブル崩壊と共に、それこそ信じ難い悲運が待ち受けていたのである。一敗地にまみれ、底辺を這うような生活に追いやられても、必ずやり直す機会はあるのだ、それを訴えかける、同じ正明オーナーの逆襲。
ご存知だろうか。平成2年のダービーオーナー・小林さんは、その後事業の傾きから、最後は、融資を受けていた別の会社のオーナーと共に、思い出の地、ダービー制覇の府中近くのホテルで、首を括られたのである。最後の食事は、吉野家の牛丼だったと言う。隣で牛丼を喰らい、来週メインことは的中させよう、そう念じていた一競馬ファンには明日があり、しかし小林さんはもう明日はない、と思われたのだろう。栄光の、あの50歳を今週迎えられた皇太子殿下の弟・秋篠宮殿下ご成婚のめでたい年のダービー口取りのオーナー。自動車部品の会社のオーナーだったのだが、今や、日本一の企業、そして世界のトヨタと呼ばれる会社の車のブレーキが、踏んでも効かない時代。それを単に「感覚の違いです」といけしゃあしゃあと言ってのけ、飽くまでしらを切る時代である。
また、基本からやり直せばいいじゃないか。それは、わたくしの勝手な贅言だろうか?
このことを素直に受け止め、そして別の角度から、わたくしは昨年のダービー優勝位置は、5枠9番 と読み込んでいた。アイネスフウジンも5枠でのダービー優勝である。
これをさらに確証させる手掛かりが、ダービー前週、即ち、オークス当日の東京最終レースの出馬表で示された。わたくしはそう読んだ。その出馬表とは、皆様も確認されたいが
2009年 5月24日 東京12R
3枠 5番 バブルウイズアラン
3枠 6番 トーホウカイザー
である。皆様方は、見過ごされるかも知れないし、またただの偶然と思われるかもしれないが、わたくしは、こう読む。ここには、
3枠の トーホウアラン
という中央競馬のオープン馬が造型されている。偶然ではなく、作為なのである。
戦歴を調べると、昨年のオークス時点で、トーホウアラン という1頭が、3枠で出走したレースは、ただ1つしかない。意外だが、だからこそサインになり得るのである。昨年5月末時点まで、14戦している中で
トーホウアラン 3枠で出走レース
これが、2006年 日本ダービー だけなのである。
2006年 ダービー
1枠 1番 スーパーホーネット
1枠 2番 メイショウサムソン 1着
3枠 5番 トーホウアラン
3枠 6番 アドマイヤメイン 2着
皆様、どう思われるだろうか。結局これが、昨年ダービーの 1枠優勝 の予告だったのである。ちなみに、このオークス後最終レースの結果は、この06年 ダービー と同じ、枠連 1-3 である。
が、この予告をわたくしは、別様に解釈した。それは、この前年オークス最終レースで、わたくしが、もう数ヶ月も前から読んでいた、5枠9番 の位置に、次の配置が組まれていたからである。
5枠 9番 ノーフォークパイン 横山典弘 萩原厩舎
やっぱり、とわたくしは思った。トーホウアラン を使った、ダービーを想起させる出馬表で、ダービー1週前の東京最終レースで、 5枠9番 ロジユニヴァース 横山 萩原厩舎 が暗示予告されている。わたくしはそう読み、来週のダービー
5枠 9番 ロジユニヴァース 横山典弘 萩原厩舎
優勝で、間違いなし。そう唱え、言い含めていたものである。
が、実際の出馬表では
5枠 9番 ジョーカプチーノ
これが提示され、ロジユニヴァース 1枠1番 でわたくしは驚いた。
結局
馬 ロジユニヴァース
枠位置 5枠9番
結局わたくしは、迷った末、後者を選択した。そして当日情報を全てお読み下さった方はご存知だろうが、出馬表発表前まで、わたくしは ダービー馬 ロジユニヴァース という信念であったことも申し添え、しかし、矢張り 5枠9番 だと思う。と申し上げたのである。
そして、ダービー当日、東京3Rの2着同着を見て、あ~あ、やっぱり、ロジではないのか、と見て、事実、わたくしは、ダービーでロジユニヴァースの単勝 7.7倍 を押さえで買ったのである。もしこれが、単勝1倍~2倍台だったら意地でも買わない。が、8倍近くも付く単勝。何故、わたくしが 5枠9番 のダービーに拘ったか、ここでは全てお話しきれないが、わたくしは、当日朝情報で、やはり数ヶ月間の信念に殉じ、5枠9番 わたくしもNHKマイルカップで大儲けさせてくれたこの1頭、これが実に 2009年向けであること(正体を明かせば サイボーグ009 の主役の名前が ジョー だからだったのだが)、これを信じ、若きジョッキーのダービー制覇を唱え、申し上げたのである。
そして、当日、もう1つの開催場である中京の出馬表から、もし、これらでなければ、最も勝ち馬と思われるのは 6枠12番 リーチザクラウン 武豊 であることも申し上げていた。この馬が2着だった。
以上、失敗の告白である。
何故、これを今申すのか。それは、今年の5月30日 第77回 日本ダービー この予告をわたくしが察知し、既に把握したからである。
今年のダービーは ○枠の優勝 である。
この自信を得て、これが当日まで、その通りなのか、実は囮なのか。昨年は、ずっと馬と枠位置を共に予知した積りで、その合致をダービー週木曜の出馬表で期待し、裏切られ、両者の内、人気薄の方で勝負の思いを皆様に申し上げ、当日も、押さえで的中はしたが、わたくしはこのような、情報見解の顛末を勝利とは呼ばない。敗北である。それを認め、皆様にも申し上げている。
が、敗北とその経験は、次の的中への糧、布石なのである。
今年は、五輪とワールドカップと、ある歴史的出来事の記念の年のはずであり、また、日本でも人気の高いある有名作曲家の記念年であるが(誰かくらいは、ご自分でお調べなさい。ご登録の方には無論、申し上げるが)、これらを画する1頭。わたくしは見つけた積りである。それ以上に、○枠の優勝 で間違いない。そう見ている。
まあ、真央ちゃんに一発があれば、そして残り少ない五輪の顛末次第では、別の脚本も考えられようが、ダービー馬は、向こう様が一番最初に決定する、年度の一大重要事のはずである。
まだ、2月末。今全てをお話しする気はないが、皆様、『優駿』3月号は、それくらいインパクトのある内容を孕んでいるのである。
今週も、早速『優駿』競馬のはずである。
日本人として、そして世界の選手も応援するが、真央ちゃん、ミキティ そして鈴木明子さん。最高のご健闘をお祈りする。
しかし、五輪の大舞台だけが、人生の全てではないのである。