覇王の馬券密議

中央競馬の壮大な演出劇の真実・・・ターフ裏の怪人が饒舌に説き聴かせる回顧と予想

温故知新

2006年01月12日 16時59分58秒 | Weblog
 実は私も余り古い話は知らないし、よく調べ上げもしておらない。が、調べてみると興味深い事柄に気付く。



 王貞治の三冠王の年、これが1973年のことであり、この年の中央競馬はハイセイコーの殴りこみ、皐月賞優勝 ダービー3着 菊花賞2着(長い写真判定だった) で、クラシックはタケホープの2冠。



 迎えた有馬記念は、ハイセイコー1番人気 天皇賞馬タニノチカラ2番人気 前年春の天皇賞馬ベルワイド3番人気 タケホープの姿はなかった。勝ち馬をご紹介しよう。



 8枠11番 ストロングエイト 中島啓之 奥平真治   11頭立て10番人気



 何故、王の三冠の年にこの馬なのか。比較的簡単である。日本のプロ野球最初の三冠王は 1938年の 東京巨人 中島治康選手 であり、この馬の調教師は お で始まり 治 で終わる、王貞治 と同じ構造なのである。向こうのネタの仕込み具合として味わっておきたい。



 1977年9月3日、王はハンク・アーロンを抜く756本目のホームランを打ったが、翌日9月4日には函館3歳ステークスが行われた。勝ち馬は2番人気 バンブトンコート。この母の名が イチバンブ である。



 現役時代の1番に対し、現在の背番号89番には 野球=89 また はちく(破竹)の勢いが込められているという。




 ~ 1976年のモントリオール五輪で、五輪史上初めての10点満点を出し、個人総合での金メダルなど金メダル3個、銀メダル1個、銅メダル1個を獲得する。~


 この記述から、簡単にナディア・コマネチのことだとお分かりになる方は多いと思う。この76年、トウショウボーイが登場し皐月賞 そして史上初めて3歳で有馬記念を制するが、このコマネチを観た競馬会は、この年の皐月賞2着の馬に、菊花賞 有馬記念でも2着を与え、翌年にサラブレッドとして最大の完成 春の天皇賞制覇 有馬記念でのトウショウボーイとの一騎打ちでの優勝を与えた。



 この馬こそ、コマネチ出現でそして、オリンピック体操競技史上初の10点 しかもその10点の連発を担わされた、格好の名前の馬だったのである。その馬の名は

    テンポイント = 10点

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1 コメント

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おじゃまします (うまごや)
2006-01-13 13:03:47
はじめまして。

王監督の89は「破竹」の意もあったの気づきませんでした。

突然で恐縮ですが、テンポイントでひっかかったのでTBさせていただきました。

よろしければ遊びにきてやってください。
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