エッセイ賞グランプリ（一部再録）

　「優駿」１１月号の、巻末近く、２００５優駿エッセイ賞の受賞作品が発表されている。注目は、作品の内容などではなく（非礼深謝！）、受賞作のゼッケンである。




　グランプリ　「ウインズのある村」　式守漱子




　このゼッケン、及び出馬表は、１０月号巻末にあり、紐解いてみればお分かりのように、全１８作品という出馬表で、グランプリ作品は



　１０　ウインズのある村



　・・・・以上、わたくし自身の秋のある日の記事である。



　グランプリの意味。とは何か。競馬ファンならば、くどくどと申し上げるまでも無い。また、皆様も御同感であったのではと拝するが、この受賞者のお名前は、直ぐ角界の立行司を想起させなかったであろうか。



　立行司（たてぎょうじ）は、大相撲の行司における最高位の階級。かつては力士の横綱と同様に吉田司家の立行司免許を必要としたため行司の横綱に相当する。
　立行司は木村庄之助と式守伊之助の二人からなる。



　今年、朝青龍の、大鵬のみが達成した年間全６場所制覇と年間最多勝、の締めの九州場所千秋楽の大舞台を最後に、この２人だけの立行司の一人、３１代目木村庄之助　が土俵を去り、舞台裏で、優勝を決めたばかりのこの大横綱は、待ち構えて庄之助に花束を手渡したものである。



　横綱と立行司。サラブレッド日本一有馬記念（グランプリ）は、優駿エッセイ賞のグランプリ



　１０番　式守伊之助いや式守漱子　エッセイ賞グランプリ



　１０番　ハーツクライ



だった。木村でなく式守をもってきた。が、示唆にはそれで納得がいく。紅白にもこの大横綱を差し置き、何故初の欧州出身大関　琴欧州　が出るのか個人的に理解に苦しむ点もあるが、好みからしても文句は無い。

年の瀬に皆様の御多幸を祈りつつ

　競馬が世相を反映し、その世相とは、人に収斂されて行くことは致し方ない。



　カルロス・ゴーンという日産復興の盟主無くば、このフランスはルノーから派遣された、ブラジル人を反映した、ブラジルカラー　黄と緑の勝負服にフランス人ジョッキー　ペリエの乗った、ゼンノロブロイの活躍は無かったであろう。



　では、今注目すべき人物とは何か、巨視的な視点を保ち続けるのならば、それは明らかに仄見えるであろう。



　わたくしはまた昨日、この間の有馬が、終戦に関する演出であることを披露したものたると具申頂くメールを頂いた。わたくしは、概ね、船橋から発信されたメール＝電信とは、開戦の宣言であるとの意見を昨日表披瀝したが、世界平和・国際親善を旨とするＪＣと異なる有馬は、国際レースと趣を異とし、日本レースである。かつて、東條という馬、いやトウショウボーイも走り、これが史上初の（現）３歳馬の有馬制覇であったはずだ。意味を噛み締めつつ、有馬の余韻と共に、この歳を送ろう。



　棺を覆うても、思い出は燃べ尽きず　・・・

民間にできることは民間に！

まあ、耐震偽装問題もあり、藤沢さんが駄目だったことと同様、女児殺害は犯人が捕まることなく越年が見通され、平穏無事のチャンピオンホースの圧倒的戴冠４冠は妥当性を欠くと判断された。



　大井の最終もルパンが人気だが、これはルメール効果である。



　言うまでも無く、この有馬記念優勝馬は、今年を象徴した。それは無敗の三冠馬ではなく、９・１１から発せられた、小泉劇場の　郵政　＝　ルメール　であったものと解釈して向こう様は微笑んで下さるだろう。



　このフランス人ジョッキーの本名　CHRISTOPHE LEMAIRE　（クリストフ・ルメール）　とＣＨＲＩＳＴＭＡＳ　の類似に加え、次のような事実にぶち当たると、あの方の愛車の姿が髣髴し、向こうの入念且つ用意周到ぶりに唖然となるのである。




　　クリストフ・ルメール（Christophe Lemaire）。フランス国籍の騎手。



1979年5月20日生まれ。1999年フランス騎手免許取得、2002年仏リーディング第13位。2003年同7位。2004年同9位。



2002年12月JRA短期免許を取得し日本初騎乗。2002年12月8日ヤマニンロータスに騎乗して初勝利。に2003年、2004年にもJRA短期免許雄を取得して来日。2005年の有馬記念でハーツクライに騎乗しJRA GI初制覇

　
　戦後６０周年の年の有馬で、１２月８日という開戦記念日に黒田さんの愛車のロータスという馬で初勝利を挙げたキリストの名を持つジョッキーが、トラトラトラの勝負服を着て、優勝する。



　毎日が記念日　に次の記述を見出す。



「12月8日午前零時を期して戦闘行動を開始せよ」という意味の暗号電報「ニイタカヤマノボレ1208」が船橋海軍無線電信所から送信され、戦艦アリゾナ等戦艦11隻を撃沈、400機近くの航空機を破壊して、攻撃の成功を告げる「トラトラトラ」という暗号文が打電された。



　この船橋とは、有馬記念の舞台　中山競馬場のある場所である。

TCK

　テレビにて、ＴＣＫ　公営の東京大章典視る。中央の有馬と同じ、６番の２着。が、中央は連覇がならなかったが、公営はアジュディミツオーの連覇となった。５１回という、有馬より１年多いこのレースと、有馬との関係、探り返したくなる。



　わたくしは今年のあの終わった有馬記念で、あるレース　４－４　で７番８番で決したレースに注目を促した。その根拠は申すまでもあるまい。そして、３－５　で決し、４枠もゾロ目も無用に終わった。が、これはこれでまた競馬は来年もあるのだから、来年の有馬で見るべき枠　馬番もすでに発してある。それで、永らくの目で見据えればよい。



　中山最終の２着を見ると、有馬のロゴの三角形＝デルタ　からデルタブルースかとも思われたものは、実はツタンカーメンに繋がるエジプトはピラミッドだとの読み込みも要す。有馬の１０番６番がクリスマスに今年誕生したポープ　ローマ法王のベネディクト１６世　との頂いたご見解を示したが、実際有馬優勝ゼッケン５枠１０番を背負い、中京のメインに



　５枠　１０番　エーティーホーオー



の姿がある。



　１５時２５分発走の有馬。その後、中京日経賞でこの　４－４　７番８番　が出た。また阪神メインでは、この終了直後の有馬の６番１０番を２着同着にしてみせる。そして、ディープが２着に沈んだ６番で、池江厩舎を最後に勝たせる。最終で出現した２着馬　マドモアゼルドパリ　と、今宵の東京大章典の勝ち馬の勝負服の　青　赤　白のフランストリコロール、無関係ではあるまい。



　来年は間も無く。私は、例えば日本ダービーは、ジャパンカップで来日したダービー卿の馬の居た場所の単は先ず必ず買うなどのいくつかの思惑がある。ま、ダービー卿チャレンジトロフィーは申すまでも無い。

大統領！

　有馬記念３着　リンカーン　こんな馬、暗殺された大統領の名、来るわけないとはなから黙殺していた３着。リンカーンはアメリカ第１６代大統領である。１０番６番の太刀持ち。



　３着は、好く頑張ったが、これは不正解との向こうからのメッセージである。が、有意味な不正解であった。このしつこい馬、何のために秋の重賞も勝ち、のこのこ出てきたのか。人民の人民による競馬会のための競馬。


　　ディープインパクト、海外にも諮り、来年の世界の大レースでの好走という競馬会の意図、退けられたんでしょう。だから、来年も日本で走らせる口実として、この有馬での借りとなったのではないですか。即ち、エルコンのように、日本競馬のチャンピオン風情では、まだ凱旋門あたりでは役不足ということだったのでしょう。年末のあれこれを観ても、香港で発射しても日本のファンはさして評価いたしませんものね。

栄光の４番人気

　まだローカルが残っているが、藤沢さんを凌ぎ、あのオグリキャップで大変な重責を担われた天下の瀬戸口厩舎が、ほぼリーディングを手中にしているという。２００５を振り返るとき、多くの人が際立った事柄として、ああ、福知山線の事故の年、福永ユーイチ　瀬戸口のラインクラフトの年　を偲ぶよすがとしたのであろう。同時に、耐震偽装問題で、グランドステージ藤沢の耐震基準値０．１５のていたらくさえなければ、藤沢厩舎の年末はもっと華やいだものとなったであろうと拝察する。



　優駿１月号２２ページ　４番人気にはファンの心情が注ぎ込まれていて・・・・



　うそもうそ大嘘、ＪＲＡの思惑こそが注ぎ込まれていて・・・



　第５０回　有馬記念



　１着　５枠１０番　ハーツクライ　単　￥、１７１０　　　４番人気



　ここで負けた６番の単に込められた代物は、年明けから、大輪であろう。わくわくする事柄ではないか。左程大規模な馬券ではないにせよ、大事件であったはずだ。この大事件の折ほど、あっさりと露骨に教えることを散々味わってきたわたくし。そして、この埋め合わせは、有馬ばかりが競馬ではないという、麗しいファンにとり、競馬会が福音をもたらす。という、クライマックスの余韻。心のふるえはおさまらず。

キリスト＝クライ（スト）

　arisibaさまから頂いた、クリスマスのキリスト＝クライスト＝（ハーツ）クライ　というご見解、このような卓見をうかがうに就け、しきりに思う。向こうは、個人的な演出者が取り仕切っているのではなく、必ず集団的智慧を結集し、このような演出を行っている以上、私の限りある個人的思惑のみならず、矢張りＪＲＡを相手取る、賢者の集団的結集がなされれば、もっと勝ちに勝ちを積み重ねられるものと慨嘆しきりである。



　もう決まっている、次の安倍総理。安倍晋三（しんぞう）＝ハーツ



　皆様、来年も必ず大勝です。

ルメール、琴欧州だ

　５番１２番が呆れるほど出たこの秋、マイルチャンピオンシップ　阪神ＪＦ　朝日ＦＳ。これが強調したのは昨年のダービー１着　１２番キングカメハメハ　２着５番　ハーツクライであり、結論はその昨年ダービーの２着馬だった。



　心ふるえる瞬間だった。



　逆にこれで、ディープインパクト　の来年の活躍、例えば凱旋門賞などでも好走のお膳立てができたのでは。また、これでルドルフの偉大さ、歴史を強調し、ハイセイコーのダービー敗戦と同様、多くの競馬ファンを裏切ったな。

心ふるえる

　正直に申し上げる。



　ディープインパクトのＤＩとは、ギリシャ語で２を意味し、この馬の戦跡の総覧から、この馬の連対する際の相手は、この馬の隣の隣までであることを申し上げた。それは馬番もまた枠もである。弥生賞のディープ大外１０番にアドマイヤジャパンの最内１番は実は隣である。



　シックスセンスとの皐月賞５－７　神戸新聞杯６－８　が枠で隣の隣である。



　ＤＩ＝２　とはそのようなことを指す。それで、もし有馬で、ディープが３枠なら　１－３　２－３　３－３　３－４　３－５　のなかに正解があると信じ、私はこの５点を先ず買った。が、私の勝負馬券は申し上げた、戦後６０年から　３－４ ６番８番　３－３　だった。



　「優駿」１月号の、表紙また有馬ページのキャッチ　心ふるえる瞬間がやってくる　とは、ハーツクライのことであった。



　尊敬する友人からは、戦後６０年ゆえ、６番１０番だったとか、クリスマスでベネディクト１６世だったなどと言う見解を頂いた。８月６日広島への原爆投下の日付を、８番ボンバー　６番衝撃　で表わしていたことは間違いない。これは競馬会の意図で、問題はこれが正解かどうかだった。



　そして、優駿表紙同様、２２ページの増沢さんの手を挙げた姿は、５枠６番の社台の勝負服でハーツと６番、隣のオグリ豊と３歳三冠馬のルドルフで、ディープの示唆。１０番→６番を買えなかったものである。この６番の単に込められた恨み、お正月また来年の大レースにて、競馬会は晴らしてくれよう。



　私はこのところ、ある１レースに、それ以外はどうでもよいから夢中になる、と言うことが無い。これも通過点である。が、このリトルボーイ、私すら虜になっていたのである。このような苦みも味あわされることを承知で、出陣する、豊　また池江先生、この心中を察し、愛惜の思いを忘れまい。
　日本の競馬は一面恐ろしい。が、概ね今年も良い競馬だった。素晴らしかった。が、そのようなこと、長閑でしかない。

クリスマス

　ディープ支持派にとり、１．３倍とほどほどに下がってきたのは好ましいことではないか。



　中山最終１０Ｒ　２２ページの４枠シンボリルドルフの有馬の写真に対し、４枠７番にヤマノルドルフ。
　中山６Ｒ　６番金子馬来てしまった。



　驚きだが、今日クリスマス当日にも、イエス出走し、２着す。中京の６Ｒ。キリストの誕生日にイエス様自らご出馬２着とは。



　昨日、イヴに放映された「ローマの休日」。これに対し、６番にエイシンオードリー阪神２Ｒ　アイノグレゴリー中京１Ｒ　、共に馬券にならず。言うまでも無く、オードリー・ヘップバーンとグレゴリー・ペックである。この６番の寄り添いがあの馬への供物であるようにも見える。　



　武豊、有馬出走１６回で実に１勝だけ。オグリのみであるのは意外。が、２着が６回もある。記録尽くめの今年、締めに２勝目で素直に信頼したいと思う今。

メイン後

　やはりメガワンダーだった。アドマイヤムーンは、先週のグルーヴからしても来ても２着と見ていた。



　そして、中山の結果、ファンページで示したことを傍証する空恐ろしい結果となった。私は一切手は出さなかったが、朝私の電話を聴いてくれた方が、ニホンピロキースを私が薦めたらしい。何故だろうか。中山メインは８番１５番となった。これが何故恐ろしい結果か、詳読頂いた方には自明。昨年ＪＣの５０周年ジュビリーデイとこの５０回有馬の週が繋がったのが、ＣＢＣの　５－５　９番１０番である。２２ページでは、親子丼　社台のワンツー写真と、シンボリの岡部さんの笑顔が写っている。



　サクラの写真が５０ページに載り、その日のメイン重賞でサクラが１着する。年の瀬にも、有馬以上にずっとたやすい単勝馬券であった。



　日本人が今、真に癒すべきクリスマスとは何か。



　今日の昼に書いた記事での、理事長が示す３大レース、その最後で残りの２つが同居しているとは。

取り消し異様

マチカネの２頭ばかりか、如何に出馬投票からやり直しとはいえ、ＣＢＣの３枠２頭が取り消しした。つまりは、明日の大本命馬のいる枠、赤い３枠が今日の中京メインでは存在しなくなったのである。３枠のいないメイン重賞。これは異様な不在である。



　常識的には、先週ラインクラフトが消えた２番に同じ瀬戸口厩舎が入り、これが１番人気なら、信用すべきであろう。２２ページの瀬戸口、先週は増沢の方が正解だったが、今週は瀬戸口厩舎オグリの写真。



　東京ＭＸテレビで、東條英機氏のお孫さんが出演されている。全くの私見を申すが、私は東條さんは立派な方だったと認識している。



　アメリカの名優マックイーンはユウサクに負けた。ＪＣと有馬、２つのナンバーワン決定戦が用意されている意味。今年は、アルカセットに対し、後塵を拝した馬の上位占めは考えにくい有馬記念である。



　このレースは理事長杯である。現在の理事長、ＪＲＡトップは高橋政行さんである。その「優駿」誌上の年頭挨拶で、来年の電話投票３０周年サンクスキャンペーンを用意していると述べられている。中京２Ｒ　サンクス１着。ダービー　ＪＣ　有馬の３つを開催１週間前をスペシャルＧⅠウィークとするイベントのこと、この３つが天皇賞を別格とすれば、最上位レースたることを示されている。



　トリノのあるイタリア　ワールドカップのドイツ、これと日本を見比べるなら、日独伊３国同盟たる３すくみ。



　２２ページの言う、４番人気は今タップ。が、今日の各場メインあたりの４番人気に注意したい。

夢

　私もそのことに気付いておりました。
　この有馬記念の枠順を見たときから。昨年２００４年ジャパンカップ、５－５　９番１０番を創ったそのゾロ目の２頭が再び２枠に同居したこと。私は間が抜けた己を恥じずに申しますが、今年のジャパンカプ週のスケジュールを見て、おい、何で今年はＪＣダートとＪＣ土日に分けてやるんだ、など愚かな質問を繰り出していたものである。実に、競馬ファンにしては情報に疎い。２００４年が特別で、その日を何故か、ＪＲＡは'''創立５０周年記念日'''とかで、'''ゴールデンジュビリーデイ'''と称し、１日２つのＧⅠを挙行したものである。０５年今年は例年通りに戻っただけでありました。そして、その５０周年のゾロ目ロブロイ　バルクに対し、今年の有馬は'''第５０回'''で、同じくこのゾロ目枠を用意した向こうの意図。少なくとも作為は明らかである。問題はこれが正解かどうか、正解とどう関わるのか。私は先週の、偉大な引退馬の鮮やか過ぎる幕引きを見るに、今週の引退レースを迎える馬を買うくらいなら、即ち単を択ぶなら、バルクの方を採りたい。無論、単が成り立つためには、負かさねばならない人気馬が存在するが。

　翻って、今年の有馬について、昨年末のあのレースを見たときから、私が感じていた基本は、２００５年有馬は　４枠が発射か、ゾロ目的なものに注意　であった。その想いでもって、この枠順である。ゾロ目を買うなら、先ずは３－３　次がまあ、２－２かも知れないが、他にどう器用にゾロ目で決まるものか。杞憂を思う。

　ＮＨＫでも、放映し、普段見ないファンを競馬に目を向けさせる馬の出現とその尽力。競馬ファンは騙せても、一般大衆には、競馬って信用できないものだ、とのインパクトを及ぼすのには、今回は忍びないのではないか。

　・・日本が誇る名ジョッキー武豊騎手が直筆でサインをしたキャップを１名様にプレゼント！　三冠騎手になった後の貴重な品物です。・・

　日朝政府会談はまた始まった。

　タップはかつて人気薄の５枠８番で、クリスエスの差し切り前に逃げ粘った上、昨年もその折のクリスエスと同じ、同じ厩舎同じジョッキーの同じ１番ゼッケン相手に５枠９番で粘り込みを図ろうと、連に列なる。その同じ位置。そして同様引退レースである。私は４コーナーまでと観ている。昨年のイチローのメジャーシーズン最多安打記録という夢に、背番号'''５１'''をなぞる１－５　そして、馬番の１番９番は、イチロー家の愛犬'''一休'''＝１９だったことのような明確な夢は今年は見受けられない。次々に発表される１０大ニュースでは、圧勝小泉劇場と福知山線の年、タイムリーには建築物の耐震強度偽装問題に締め括られる２００５年。ワールドカップとギリシャ五輪のはざまの年、今年こそ、競馬会は競馬そのもののヒーローの創出を許され、絶好の機会と観て、スーパーホースを創り上げた。古馬の壁　とは、競馬用語で、一般の人々には無意味で、見た目何の違いも無い強い馬達らしいものの競走ではないか。

　かくて私は、人気が人気を大きく裏切るよりも、人気が予測以上に人気通りであることの方に分があると現時点で見る。私はかつて、このページで、'''ＤＩ'''の意味について、その実績と関連付けてお話したはずだ。それに則れば、馬券は単純である。

　戦後６０年にして、また史上２頭目に誕生した、無敗の三冠馬。威信を賭けたヒーローの夢追いは、少なくともほぼ無事に年を越すのではないか。期待が俄然高まるトリノオリンピックに控えるドイツワールドカップ。このワクワクを年末に裏切りの先取りは頂けない。私はこの馬が、天皇賞馬にはなれないことの方に、より可能性を見出す。

　ただ、金曜時点での単　１．４倍。これは売れ行きの正確な反映などではなく、向こうの指数、指標であり、存外高いオッズであり、またネットオークションなどにも懸かりかねぬ、今回の単勝馬券。このまま１．５倍程度に推移し、直前までこの謂わば好配当なら、これは向こうのメッセージである。それも今日中には、杞憂たる数値的傍証を示すのではないか。先週のラインクラフトの１倍台の撃沈、忘れまい。今日の撃沈候補の好走で埋め合わされるかも知れぬが。

　サインが単純なので、基本を踏み外さない馬券を買う。「男たちの'''大和'''」　やまと　の週に、ちゃんと'''ダイワ'''パッションが発射し、今年が映画の年であることを、春のローレライ週のラインクラフト同様示してくれた。本命馬は、スピルバーグ製作の映画である。彼こそ、「夢」の実質的プロデューサーであり、私は菊花賞の折、実はこの馬が戦後文化史に国際的光輝を放つ黒澤映画に纏わることも指摘した。'''菊'''花賞の'''７'''番、「'''七'''人の侍」の'''菊'''千代である。
　２００２年'''３月２５日'''生まれで、この日アジアのある地方で地震があったことに因むかの命名に、不審をここにも語ったこの馬だが、この３月２５日こそ、１９'''４３'''年、偉大なる黒澤のデビュー映画「姿'''三四'''郎」の封切りの日である。この三四郎は、ダービー'''３－４'''　５番７番　菊花賞'''３－４'''　７番６番でも「続姿'''三四'''郎」として上演された。
　夢に夢を継ぐ、「ＩＳＯＲＡ 多重人格少女」　の主役、黒澤優は実の孫という。シャドウゲイトは差し詰め「羅生門」であろう。スピルバーグの映画会社ドリームワークス（夢が成し遂げる）は、最近パラマウントの傘下に入ると言う記事が流れたが、この製作会社名、１９９０年公開の黒沢の「夢」から採られたものと解釈するのは、穿ち過ぎか。夢舞台グランプリ有馬と、スピルバーグの作品、繋がるのである。夢が夢を継ぐ結末を期待する。

　・・・ドリームワークスは、スピルバーグ監督、大手レコード会社・・・氏の３人が１１年前に設立した映画製作会社。今回の合意で、ハリウッドの独立系映画製作会社のひとつが、大手に飲み込まれることになる・・・

　さらに、不審を１つ。我がジーコジャパンは、Ｆ組４番に入ったが、ブラジルカラーの勝負服ロブロイと同じ枠に４番馬が入った。第５０回ダービー馬ミスターシービーとも同じ黄と緑の配色そのＣＢをなぞるイニシャルのコスモバルク。もし、この馬の２着　と言うのもまたドラマではなかろうか。５０回有馬を前に五十嵐君、何を備えるのか。ま、ＣＢＣ賞で、バルクやＣＢがどう反映するものか、とくと見せていただこう。

イヴ

　ゴールドジェット（金色の飛行機）の運行開始。中山では１Ｒからゴールドシューズが出ているが、後のレースではゴールドバディー（金の胴体）がおり、これは反映するのでは。タップの引退式が予定されている今週、金鯱賞３連覇で、金には気をつけたいし、ＪＣの１番の逃げ切り再現、見られるのでは。
　中山４Ｒ７番　サイレンスラダメス。明日の暦では、１８７１年カイロで、ヴェルディのオペラ「アイーダ」が初演された日とある。ラダメスとはこの物語で最後ヒロインアイーダと共に洞窟に閉じ込められ、共にこときれるエジプトのプリンスである。沈黙のラダメス、いかがなものか。



　明日中山１Ｒ　５枠にタケデンの同居があり、これは異様で、何の意味があるのか。



　ラジオたんぱ、素直ならサクラローレルの写真を信頼する。２２ページから、２－５もあると思う。



　ＣＢＣ賞予定日が東條さんが競馬開催中止を決定した日であり、トウショウは無いのでは、と書いたが、枠順再作成で、脚本書き換えはあると見る。２２ページからすると、岡部の手を挙げたルドルフから、グランは来てもおかしくない。私は手を出す気は無い。



　イヴの馬名中の並びを見出されたい。
　中京１Ｒ９番がイブキゴルゴ。これが出走したレースで１３番の運命を見守りたい。

一足早い、キャンドルの夜

　新潟の停電騒ぎは言うに及ばず、暖冬とか云う気象庁のおとぼけをよそに、全国で猛威を振るう寒波。これに事寄せ、新潟関連馬は注意をしたい。無論新潟記念。また現役では２頭であるが、６５万世帯が停電に見舞われ、蝋燭での一夜を味わった以上、キャンドルアイス　グレートキャンドルの発射、この冬の内にも実現すると見ている。



　グランドステージ藤沢　の事態、私は藤沢厩舎のメインあたりでの手控えは続くと思う。



　ラジオたんぱ２歳Ｓの８番　アドマイヤムーン。有馬で人気を得る馬同様無敗馬であるが、カーオブジイヤー　ロードスターのマツダ（松田）厩舎でホンダが乗り同枠のヴィクトリーランにはブリジストン（石橋）、車尽くしだが、グランプリの週である。侮れぬが、発射しないでいてもらいたい。
　このレースで８枠の　ニルヴァーナ　とは、仏教用語で、悟りの境地を意味すると言う。武　池江厩舎でディープと同じ。悩ましいが、買わない。サクラローレルで、サクラの馬、５枠７番メガワンダーどのようなものか。



　ディープが満天下で敗れる絶好の舞台となった有馬だが、もし負けるとするなら、ロブロイやタップなどではなく、もっと意外な伏兵だろう。後ろから来るハーツクライ、２着はさて、これがディープを差し切るとは思われない。



　グランプリの馬も２、３頭がこの秋発射している。何と言っても、マイルチャンピオンでシューマッハーに代わる新チャンピオンとなった、アロンソのカーナンンバー５番が１着した。Ｆ１を思えば、かつて有馬で６番ローレルという日産車が発射したことと、日本が入ったＦ組４番　のＦ＝６番目　にはＦ１グランプリの意味が込められている。わたくしもお宅にお邪魔した元世界的日本人レーサーの活躍舞台、積年の夢叶う参戦を思えば、ある名前の厩舎に今週注目したい。
　平成元年、有馬を制したイナリワン。実は、女優・有馬稲子さんはデビュー作が「宝塚夫人」であり、その宝塚を制したことから、イナリワンと有馬は俄然近接したものとして意識を高められたものだが、そのイナリワン、制した有馬のクリスマスシーズン。厩舎は鈴木清であった。私はジングルベル厩舎と呼んでいるが、ジングルベル（鈴）クリスマストゥリー（木）聖しこの夜（清）を三拍子そろい、見事惨敗ＪＣから復活し、年度代表馬へ。



　私の思惑通りになれば、このチャンピオンと有馬の意味、かつて遣っていたことを復活させ、そら楽しいことになるのだが。



　フィギュア日本選手権、３連覇のかかるミキティのこと、先週のグルーヴの２着、意外な安藤を忘れまい。