前回のブログに、「ここ斐川町はまだ宣言していないとはいえ・・・」とせっかく書いたのに、その数時間後あっけなく梅雨入り宣言が出されました。
気象庁も根性ないね~ナンテ思っているヒゲ専務ですが、皆さんいかがお過ごしですか?
梅雨に入ったとたん、結構強い雨の音で目覚めることが何日か有りましたね。
昨年も人的な被害を出した、例の「ゲリラ豪雨」なのかどうかは解りませんが、集中的に大粒の雨が降り続くと、職業病的な「雨漏り」の恐怖を感じるのです。
この山陰地方に居住していると、雨には特に敏感になってしまいます。
外壁や屋根の工事には人一倍神経を使って工事を進めているつもりですが、それでも雨漏りがゼロにはならないと思っているからです。
こんな事を書くと、「自分が設計した家なのに、ヒゲ江専務ってそんなに自信ないのかな~」って思われ、信用問題に発展する危険性をはらんでいるのですが、あえて言います。
どの家でも、雨漏りの可能性はあります!と宣言し、以下にその理由を少し述べておきます。
それは、家は全く同じ条件下で造れるわけではない、と断言できるからです。
たとえ同じ設計図面を用い、同じ職人が作り、同じ現場監督が管理をしていたとしても、自然条件まで同じ筈がないからです。
それに
私達が造る家は注文住宅が基本のため、設計図が二つと同じ事はない。
更に、職人も監督員も人間であるが故、日々の体調も違えば、モチベーションだって違う。
そこに、工事現場の自然条件が加わるのです。
四季折々の気温、湿度、風向きと風の強さ、晴れに曇りに雨の日と、自然なるが故の気まぐれ。
だからと言って、雨漏りが起こるのは当たり前・・・と言いたい訳ではないのです。
そうではなく、危険性を常に念頭に置いて、危機意識を持ち工事を進めていかなければならないと言いたいのです。
現在進行形の大社町においての雨漏り防止の工事も、先日の雨と風で再び雨漏りが発生してしまいました。
新築した翌年から9年間雨漏りに悩まされ、工事をした工務店は言い訳ばかりで近づかなくなり、弊社に依頼があったのです。
何度かの調査で、いくつかの原因を見つけ対処しました。
でもそれは、数ある中の「いくつか」であり、全部ではなかったのです。
今回の場所は、最終的に板金工事の小さなミスが原因である事が判明しましたが、発見できなかったのは事実です。
お客様には詳細な説明をし、納得して頂いたのですが、残念ながら長期にわたる工事となってしまいそうです。
このように、雨漏りは「ほんのちょっとしたミス」で起きることを忘れないで欲しいのです。
弊社の板金工事を請け負っている職人と、若干関係のある瓦工事の業者には写真を見せ「ちょっとのミス」が引き起こす危険性を教えておきました。
私達が建てたり、リフォームしたお家が、苦情で近づけなくなるのは困りますからね。
以上、長々と言い訳めいたことを書きつづりましたが、40年間の建築屋生活でも、まだまだ解らないことが有るんだよね~と、現場で作業中の3年先輩であるペンキ屋さんと話していました。
もう40年やれば、理解できるのかしら?ナンテ考えてみても始まりませんよね。
だから人間死ぬまで勉強!
ってことで、いきなりですが島根県建築士会の木造塾に参加のFAXを、今朝送りました。
今月から11月までは月一で姿を消す事があるので、みんな後は頼んだよ~!と、どさくさ紛れの業務連絡。
でもっ「いいよ、いいよ、居ない方がいいよ!」なんて言わないでね~っ!
では又っ!!