みなさん、こんにちは。
先日、行われた1~2年目の看護師さんを対象とした移乗の勉強会について、ご紹介いたします。
我々、臨床の現場に身を置くものとして、常日頃、限られた時間の中で知識や経験の蓄積やアップデートの為、研修が行われています。
全体の必須研修もあれば、それぞれの科内で行われるものや、他職種に講師を依頼し行われるものなど、多岐にわたります。
今回は当院、2階病棟(筋ジストロフィー病棟)の看護師さんの勉強会係に依頼を受けての開催となりました。
対象者は1~2年目の看護師さん、依頼された勉強会の内容は①ベッドや車椅子への移乗方法について②腰痛予防についての2点でした。
当院の2階病棟(筋ジストロフィー病棟)の患者さんの多くは一人で座っていられず、協力動作も困難な方が入院されており、全介助あるいは重度介助を要する移乗となります。
中には身体が大きく、また体重も重い患者さんも入院されており、力任せに行おうとして、無理が出てしまい、腰を痛めてコルセットをしながら働いている職員をよく見かけます。
患者さんを安全に、かつ自分の身体も守りながら移乗を行うこと……それが少しの知識と技術、工夫で変わることが実感できるのもこうした移乗の勉強会のだいご味です。
今回、①については、基本的な前方介助からの移乗方法、上下に分かれての二人介助での移乗方法のポイントについて資料を通して確認を行い、あらかじめピックアップしてもらっていた実際に難渋している患者さんの移乗をご本人にも協力いただき伝達しました。
②にも繋がることですが、まずは環境調整です。
ベッドの高さを上げる。車椅子をベッドに近づける。介助型の車椅子であれば、リクライニングを行う、アームレストやフッドレストを外すなど、ついつい時間がかかるからとサボってしまうことが多い作業をしっかりと行うことが大事です。
また、自分の身体がどうなっているのかを知ることも大事です。
身体が患者さんから離れていないか、自分の姿勢は崩れていないかなど、少しのことで力の伝わり方が変わり、それが患者さんの安全と自身の身体を守ることにも繋がります。
※腰痛対策は看護師さんもわかりやすいように画像の資料を参考にしました。
参加していただいた看護師さんからは難渋していた患者さんの移乗方法のポイントを実感できて良かったと感謝の言葉も頂きました。
これからもこうした勉強会を通しての他職種連携も図っていきたいと思います。
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当院および当科の総意でもありません.引用や臨床実践等は各自の判断と責任において
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