みなさんこんにちは!
東埼玉病院リハビリテーション科です。
本日は2022年3月に行ってきた「臨床実習指導者講習会」について報告しようと思います。
今回の講習会の目的は、
「理学療法士作業療法士養成の質の向上及び臨床実習を行う養成施設における適切な指導体制の確保に資することを目的とするもの」(理学療法士作業療法士臨床実習指導者講習会の開催指針より抜粋)とされており、
簡単に言うと我々の病院に来る実習生を指導するために必要な講習会ということで行ってきました。
講習会は2日間で16時間あり、内容は講義と演習を繰り返すもので、
まずは講義で「臨床実習に必要な事項」、「臨床実習指導者のあり方」、
「臨床実習の到達目標と修了基準」について学び、演習ではそれぞれ他の講習参加者と議論し、
議論をまとめ、他の班に発表するという形式でした。
自分のところでは10人1グループの発表で、講義に準じた課題について演習で話をまとめるのですが、
全員が全員初めましての状態で、最初はなかなか意見も出にくく、話し合いも進みませんでした。
しかし、2日目の最後の方では意見が出すぎてまとめるのが大変になるなどチーム自体でも変化が見られ楽しかったです。
演習の内容ではハラスメントについてや臨床実習時の学生の到達目標について、
そして時間についての話し合いがありました。
ハラスメントについては指導者から学生に対してのパワー・ハラスメントや
男女間のセクシャル・ハラスメントなどについて、
その他ソーシャルメディア・ハラスメントやアカデミック・ハラスメントなど幅広い内容について講義がありました。
ハラスメントでは主に「受け手」の問題が多くかかわるので「相互のコミュニケーション」が大切だと学びました。
学生の到達目標については議論も非常に難しく、簡単すぎるのではないか、
難しすぎるのではないか、となかなかまとまりませんでした。
最終的には専門学校側にチェックリストやラダーを作ってもらい、
それに準じて進めるのが平等で逸れた指導になりにくいのでは、といった話も出ていました。
臨床実習の到達目標については実習方法の変更で診療参加型が推奨されるようになり、
レポート課題等もなくなってきているので、指導者自身が学生個人の理解度・進捗度が分かりにくいという意味では、
学校側からの何か評価の指標があるのは嬉しいと個人的には思いました。
時間については何よりも「長くなり過ぎないこと」
それに尽きます。
当院では業務終了時間1時間前からレポートやデイリーノートの課題を行う時間を設け、
業務終了時には帰らせるよう努力はしています。
時には指導に熱が入り、長く学生さんを拘束してしまうこともありますが、、、。
自身が帰れない実習を行って(経験して)きた分、こんなんで良いのかな、短すぎないかな、と不安を覚えながらも、
今回の講習会で改めて時間の規律を守る大切さと時間内に終わらせるというメリハリが大事だなと
改めて自身の業務意識に目を向けるいい機会となりました。
写真は今回の資料です。冊子が凄く厚いのに2日間で全部の講義を受けてきました。
2日間の講義後は知恵熱で頭がぼーっとしました。(笑)
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【注意】
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