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皆さん、こんにちは。
毎日寒い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
本日は日常生活で、「ついついやりがちな行動」で「危険な動き」について解説していきたいと思います。
長い距離をお出かけして歩いた後や、お家の中を忙しく動いた後に
「あ~疲れた~」なんて言いながら、
ドシン!と「ついつい勢いよく椅子に座ってしまう・・・」
こんな動きをしてはいませんか?
実はこの動きはとても危険な動きなのです。
なぜこの動きが危険な動きかと言うと、勢いよく座った際に
「腰を痛める」事があるからです。
私達の身体には背骨がついていますが、勢いよく座ることでまれに
腰の骨を折ってしまう方がいるからです。
「腰の骨が折れる?座っただけで?」
と思いましたか?
実は骨折にも様々な種類があります。
骨が中央から折れる骨折も勿論ありますが、「骨に上下に強い圧迫が掛かる」事で「骨が潰れるような折れ方をする」場合があります。
これは「圧迫骨折」と言って読んで字のごとく、背骨に強い上下の圧迫が掛かる事で骨が潰れる折れ方です。
人によって折れる原因は様々で、勢いよく椅子に座った時、転んでしまい大きく尻もちをついた時等々。私(筆者)が担当させて頂いた患者さんの中では「お布団を持ち上げた時に腰が痛くなってしまって・・・」と訴え、病院で検査したところ「背骨が折れてました」なんて方もいらっしゃいました。
特に気を付けて頂きたいのが『高齢の女性』です。
勿論これは全ての方に当てはまる訳ではありませんが、高齢の女性は加齢に伴い骨が脆くなる傾向があると言われています。
「疲れてしまってついつい勢いよく椅子に座ってしまったら腰が痛くなってしまって・・・」なんて知らないと皆さんやりがちな動きですよね。
じゃあどうしたらそんな骨折が防げるのか?
今回はそんな皆さんに丁寧な座り方をお伝えさせて頂きます。
その為に必要な動き、それは・・・
『座る時に座面(座る所)を両手で先に支えながら座る』です。
なんだ、そんな事か・・・と思われましたか?
ドシン!と勢いよく椅子に座ってしまう時、皆さんは大体お尻から先に座っていると考えられます。それを防ぐ為に「両手で体を支える」といった動きは意外と有効な手段になります。
「乱暴にお尻から座る」のと「ゆっくりと両手で支えながら座る」ではどちらが腰や骨に負担が少ない座り方でしょうか?
勿論「ゆっくりと両手で支えながら座る」ですよね。
骨折の完治は一般的に3カ月程と言われています。
また痛みの強さも人それぞれですが、圧迫骨折の方のリハビリを担当させて頂いてきた印象としては、受傷直後のリハビリでは寝返りやベッドからの起き上がりの時に「強い痛みを伴う」患者さんが多い印象です。
「ちょっとした不注意で3カ月痛みで苦しい思いをする・・・」
そう考えると少し工夫するだけで、不必要な怪我を防げる方が良いですよね。知らないとやりがちな動きではありますが、危険な動きである事がお分かり頂けましたでしょうか。
これを参考に日常生活を元気に過ごして頂ければと思います。
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当院および当科の総意でもありません.
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