東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

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理学療法士としての成長

2020年05月19日 | 紹介
理学療法士としての成長


国立病院機構では全国的なネットワークを活かし、神経・筋難病や結核、エイズなど、民間では体制の整備やアプローチがしにくいセーフティネット分野の医療にも取り組んでいます。

東埼玉病院では神経筋難病・結核・重症心身障害の医療に取り組んでおり、リハビリテーション科もセーフティネット分野の医療に大きく関わっております。

転勤を重ね様々な疾患の患者に関わりましたが、東埼玉病院で神経難病・重症心身障碍児者に関わり医療従事者として大きく成長できたと感じております。

東埼玉病院で働く以前は入院患者のリハビリテーションの目的を退院と設定することがほとんどで、リハビリの場面では、環境調整や社会資源の活用等ありますが主に機能回復を目的としたリハビリテーションアプローチでした。

しかし、神経難病・重症心身障碍児者に関わる医療では機能改善を目標とすることは困難なことが多く、今までの治療戦略では対応ができませんでした。

転勤当初は直面している大きな問題に対し対処的な対応しかできず、理学療法士としてとしてとても未熟であったと痛感しました。経験豊富な後輩に手取り足取り指導してもらう毎日でした。

数か月もすると徐々に知識が整理され、患者に寄り添いよく観察することで様々な問題を提起することができるようになりました。

その中で人としての尊厳を守ること、人として少しでも家族や社会とつながりを保つことが大切だと感じられるようになりました。

これは神経難病疾患以外でも当てはまる事なのですが、特に神経難病疾患患者では重要であると思います。

そこに気づくと機能回復ばかりに捕らわれることなく、ちょっとした表情の変化や関わる方の笑顔で喜びを感じることができるようになりました。

これは理学療法士として大きく成長であったと思います。

患者との出会いの中でまだまだ足りない部分があり、そして成長できることがあると気付かせてもらい感謝しております。


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