東埼玉病院 リハビリテーション科ブログ

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国立病院機構理学療法協議会 関東信越部会 実務交流研修

2018年07月03日 | 紹介
国立病院機構理学療法協議会 関東信越部会では、本年度より実務交流研修を確立された制度として開始しました。これは国立病院機構関東信越部会に所属する理学療法士の会員が自らの希望で研修先を選び、自らの所属する病院では経験できない症例の体験や同様の疾患を他病院ではどのように診療しているのか、異動希望を出す前の施設見学などといった希望や疑問を叶えるための研修です。
国立病院機構という日本最大の病院ネットワークを持っているからこそできる研修で、スキルアップにはつながるものと思います。

協議会より出されております資料には実務交流研修の目的について、以下のように記載してあります。
・人材育成の一環として関東信越グループ病院それぞれ相互の特色を活かし、会員の技術・技能及び知識の向上とキャリア獲得への一助にすることを目的とする。
・技術や知識のみならず、他病院や施設の業務を体験させ、さらには研修先職員との交流など通して、中・長期的な自己の未来をイメージさせることで関東信越グループ全体を見渡せるグローバルな人材を育成することを目的とする。

ただ見学をするだけではなく実際に業務を体験することが出来るため、より具体的なスキルアップにつながるだけでなく、国立病院機構に長く務めるうえでのビジョンを持つことができる有意義な場となります。
 現状は実績を蓄積している段階で、今後はより綿密な研修プログラムとして運用できるような将来構想についても検討中です。
 詳細は以下のURLのページを参考にしてください!!

https://kanshinpt.jimdo.com/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E4%BF%A1%E8%B6%8A/%E4%BA%BA%E6%9D%90%E8%82%B2%E6%88%90/

 昨年はモデルケースの一つとして、当院スタッフが国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センターまで舌咽頭呼吸(カエル呼吸)の講義および意見交換・見学に行っております。そして、今年も当院の回復期チームに所属する若手3名が国立国際医療研究センター国府台病院まで急性期のCVAのリハビリについて学びに行ってまいりました。血液データの診方やリスク管理、積極的な離床・歩行練習など、当院のようにリハ医がいない中でセラピスト自身が全てを行っている場面を見ることができ、有意義な時間となったようでした。後日伝達講習も行い、急性期で行われている実際のリハビリを知り、当院の回復期でやるべき理学療法は何か?ということをディスカッションする良い場にもなりました。一つの病院でしか関われないことも多い中、新しい刺激を研修生だけでなく病院にも与えることができる機会であることを再確認できました。



今後も東京医療センターや災害医療センターなど当院スタッフから研修の希望が上がっており、当院だけでも多くの研修希望のスタッフがおります。かくいう筆者自身も千葉東病院に希望を出しており、今から楽しみです。

C5(PT)


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