第44回日本脳卒中学会学術集会に参加してきました。
日本脳卒中学会は、名前の通り“脳卒中”に関わる職種が一同に会する大変大きな学会で、今年も7000人を超す参加者が集う大盛況の会となりました。
脳神経外科医、神経内科医の他、看護師や薬剤師など多職種が参加し議論をすることが特徴です。
私は回復期病棟に入院される脳卒中患者さんの栄養評価について発表をしてきました。
もちろん、リハビリテーション治療を行う上での管理に必要だからです。
リハビリテーション治療は脳卒中患者さんの管理に必要不可欠であることは誰も異論はないと思いますが、脳卒中学会におけるリハビリテーションのセッションが占める割合はなんと全体の1割でした。
折しも昨年末に「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に関わる対策に関する基本法(脳卒中・循環器病対策基本法)」が国会で可決された直後の開会でしたので、循環器病と絡む話題も盛んでした。
法制定により、両疾患の発症後の迅速な治療、再発・重症化予防、リハビリテーションによる生活の質の向上などが期待されています。
リハビリテーション学会の中での脳卒中に関する割合は多いにも関わらず、脳卒中学会の中でのリハビリテーションの割合が少ないという現状を目の当たりにし、もっと脳卒中に関わる人々に向けて研鑽されたリハビリテーション医療を広げていかないとという危機感を覚えました。
Dr(G7)
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