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フォムービー:音楽と写真

しずく

2019-07-03 | フォトムービー

 
 音楽:ペルゴレージ スターバト・マーテル (悲しみの聖母) 1. dolorosa
     クラシック名曲サウンドライブラリー http://classical-sound.seesaa.net/

●ネジバナの巻き方がおもしろいので,しばらく追いかけることにした。

■夭折の天才作曲家ペルゴレージが遺した最期の傑作
スターバト・マーテルとは、レクイエムのようなキリスト教における
宗教音楽です。
原典となるカトリック協会の聖歌はフランシスコ会
修道士の宗教詩人
ヤーコポーネ・ダ・トーディ(1228頃-1306)に
よるものと推定されています。

12世紀頃からヨーロッパでは、キリストの死を悲嘆する聖母マリアを
題材に、
彫刻や絵画、文学、音楽など、多くの芸術作品が創られるように
なりました。


スターバト・マーテル(Stabat Mater、「悲しみの聖母」「聖母哀傷」)は、

そうしたムーブメントの中から生まれて来た作品のひとつです。
聖母マリア7つの悲しみの祝日(9月15日)」のミサにおいて、
聖母に対する祈りの続唱(セクエンツィア)として歌われてきました。

7つの悲しみとは、イエス受難の預言、エジプトへの避難、イエスを3
日間見失う、
イエスが十字架を負ってゴルゴダの丘へ連れられていく、
十字架にかけられたイエスの足元に立つ、イエスが息絶え十字架から
降ろされる、
イエスが埋葬される…といった母としてのマリアの身に
起きたできごとです。

20節からなり、各節が8-8-7音節の3行詩である歌詞は、韻を踏んだ
美しさや、
芸術的な完成度の高さから、パレストリーナ、スカルラッティ、
ヴィヴァルディ、
ハイドン、ボッケリーニ、シューベルト、ロッシーニ、
ヴェルディ、ドヴォルザーク、
シマノフスキ、プーランクなど多くの
作曲家たちに作曲されてきました。
その数は600人に及ぶとも言われて
います。

こうした多くの「スターバト・マーテル」の中でも、美しい旋律と
ハーモニーで
一際輝きを放つのが、夭折の天才ペルゴレージ(1710-1736)
作品です。
ソプラノ独唱、アルト独唱、それに両方での二重唱と弦楽と
いう編成。

ペルゴレージはオペラ・ブッファの基礎を築いたオペラ作曲家だった
こともあり、
「宗教音楽というよりオペラ・ブッファのようだ」と
批判されるほどに、
その旋律は甘美で流麗、聴く者の心に深く染み
入ってきます。

病弱のためわずか26歳の若さでこの世を去ったペルゴレージ。
結核の療養中、ナポリ貴族の集まりである「悲しみの聖母騎士団」
から委嘱され、
渾身の力で書き上げられた『スターバト・マーテル
Stabat Mater』(悲しみの聖母)が、
彼にとって最期の作品にして、
最高の傑作となったのでした。

(クラシック名曲サウンドライブラリー)

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