音楽:ラヴェル「マ・メール・ロア」第1曲「眠れる森の美女のパヴァーヌ」
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●「マヤランはまやさんから」ということで,この曲を選んだ。
■子供好きなラヴェルの愛情が表れた作品
ラヴェルは大の子供好きでした。
大人たちにはシニカルな態度を示すこともしばしばでしたが、
自身は結婚もせず子供も持たなかったにも関わらず、
友人の子供たちなどに対してはとても寛容でした。
そんなラヴェルが友人のひとりであるゴデブスキの、
ふたりの幼い子供たちが初演することを願って書かれたのが、
4手のピアノ連弾用で後に管弦楽やバレエ用にも編曲された
「マ・メール・ロア(マザー・グース)」です。
子供にも弾き易いよう努めて簡素に書かれていますが、
それでもゴデブスキ姉妹にはまだ演奏が難しく、
結局初演はマルグリット・ロンの弟子、ジャンヌ・ルルーと
ジュヌヴィエーヴ・デュロニーによって1910年4月20日、
パリ・ガヴォーホールで開かれた独立音楽協会の定期演奏会で
行われました。
ルルーは後にパリ音楽院の教授に就任することになりますが、
この時はまだ幼い少女でした。
(クラシック名曲サウンドライブラリー)