ECOファームやまぎし★☆ブルーベリーとやさいの農園日記

癒しの森の長野県信濃町、黒姫山の麓でエコな農業を目指してブルーベリーとやさいを作っている家族と仲間の話です。

じゃがいも物語(フランス編)

2009-03-28 07:34:08 | 農園日記
じゃがいもは南米のアンデス原産でヨーロッパには16世紀に伝えられました。じゃがいも料理といえばドイツと思いますがフランスも生産はヨーロッパ第三位、輸出は第一位だそうです。とくに加工用にもたくさんの種類のじゃがいもが栽培されているようです。じゃがいもの消費量は欧米では日本の3倍くらいになります。(日本は年間一人25kgくらい)そんなフランスですがじゃがいもが栽培されてしばらくは家畜の飼料用でなかなか食用には普及しなかったとあります。土の中で育つ作物を食べる習慣が無かったことや芽の部分のソラニンによる中毒で「悪魔の作物」と考えられていたとのことです。ECOファームやまぎしでは昨年は「シンシア」というフランスの品種を栽培しました。小粒でしたがとてもおいしいじゃがいもでした。さすがグルメ王国フランス生まれのじゃがいもです。ことしはサカタのタネのカタログに”フランス生まれのジャガイモ5種セット”がありましたので
それを購入して少しずつ楽しむことにしました。



蒸すと違いがわかる魅惑のしっとり感!:「シンシア」
 早く収穫できる極早生系の新新種(NEW):「アローワ」
  ホクホクとしっとりの絶妙なバランス:「ドロシー」
   コクと甘みを兼ね備えたおいしさ。収量も大満足:「コロール」
    調理しやすくもちがよい!:「シェリー」
の5種類です。(キャッチコピーはサカタのタネ)

じゃがいもは日本でも欧米でも消費量は少なくなってきています。食生活の向上によって穀物類の消費が減るのは世界共通のようです。グルメじゃがいもにもっともっと頑張ってもらいたいものです。

早春譜

2009-03-27 19:39:01 | 農園日記
♪春は名のみの 風の寒さや
  谷のうぐいす 歌はおぼえど
   今日も昨日も 雪の空
    今日も 昨日も ゆきいのそおおら---




の歌がありますが10日ほど前に鶯の鳴き声を聞き 気温が初夏並みになったと思ったら今週は一転、寒い日が続き ついに今朝はごらんの積雪となりました。



やはり季節は行き過ぎはしませんね。
 でもせっかく咲いた梅も雪で凍えてしまいます。今年は梅の実はなるのでしょうか? 
  

カラフルじゃがいも

2009-03-25 19:59:37 | 農園日記
皮が赤いじゃがいもは前に紹介しましたが、じゃがいもの身が赤や紫があることを知りました。写真をみるとその色からサツマイモを創造してしまいます。ECOファームやまぎしではいままで「キタムラサキ」「ジャガキッズパープル」を作ったことがあります。土から紫色に輝くじゃがいもを掘り出したときはなんとなく違和感がありましたが、サラダにするときれいな色がつくので、じゃがいもの使い道も広がるなあと思いました。また、こんなじゃがいもを育てると家庭菜園の楽しみも増えます。これらの品種は主に”サカタのタネ”が改良して登録販売しているものです。ことしはサカタのタネから発売されたカラフルトリオを育てることにしています。



「シャドークイーン」:紫色の濃さは抜群、味も五つ星
  「インカのひとみ」:皮は赤く中は栗色、食感も栗みたい
    「ノーザンルビー」:育てやすく色のきれいな赤系品種
 の三種類です。

じゃがいも物語(日本編)

2009-03-22 09:14:10 | 農園日記
南米原産のじゃがいもが日本に伝わったのは16世紀後半から17世紀だそうです。アンデス高地では紀元前10世紀頃から栽培されていてヨーロッパに伝わったのもほぼ日本と同じ時期というからそんなに古くないのですね。日本へは今のインドネシアのジャワから伝わったので”ジャガタライモ”からじゃがいもになって、後に中国で馬鈴薯と呼ばれたいもがあったことから、馬鈴薯とも呼ばれるようになったそうです。日本ではもちろん北海道が一大生産地で「男爵薯」「メークイーン」が主品種ですが、最近では南米原産にちなんだじゃがいもの改良品種が作られています。「インカのめざめ」「アンデスレッド」「インカレッド」「インカパープル」などです。こうするとじゃがいもにもなんだか夢がありますね。小粒ですが肉質に色がありアントシアニンやカロテンを多く含んでいます。今年農園では「インカのめざめ」は作付け3年目です、そして、「インカのひとみ」は初めてつくります。どちらも収穫が楽しみです。



インカのめざめは身が黄色くてしっかりしています。
そして味は栗のよう甘くておいしいのです。

今年の初仕事

2009-03-21 17:49:03 | 農園日記
例年は4月中旬にならないと畑にはいけない信濃町ですが今年は雪が少なく畑の雪解けがとても早かったので昨年より2週間早く農作業の開始です。といっても信濃町ではまだ畑に出ている人は皆無です。



朝の10時から3時間の農作業でチップ運びをして、耕運機で畑を耕しました。





畑を耕していると今年はここにあれを植えて次にあれを植えて○○を収穫して、と楽しみが膨らみます。そして今年は豊作かなあーと夢も膨らみます。農作業はこんなときがいいのです。

ほくほく じゃがいも

2009-03-21 07:34:18 | 農園日記
はじめて北海道を旅行したとき食べた「じゃがバター」がとてもおいしくて感激したことを覚えています。その後なかなかほくほくとしたじゃがバターに出会うことがありませんが、昨年収穫したじゃがいもを日曜市に出したところ、じゃがバターはとてもほくほくしていて好評でした。きょうはそんなほくほくのじゃがバターにお勧めのじゃがいもについて紹介します。

まずは定番の「男爵」です。これはおなじみですね。ほくほくしていますが煮崩れしやすいため煮込み料理にはあまり向きません。この男爵を基にしていろんなじゃがいもが作られています。「キタアカリ」はその代表格です。男爵よりやや上品な感じのじゃがいもで、ほくほくしていてじゃがバターにするととてもおいしいのです。



また、「十勝こがね」「こがね丸」もほくほくしていて大粒で貯蔵性も良く作りやすい品種です。





それから「とうや」です。これは地元の八百屋さん(苗や種も売っている)から種芋を買います。昨年はじめてつくりこの芋だけ特に大きくなっていてびっくりしました。「とうや」「十勝こがね」「こがね丸」の三兄弟は大きくてどっしりしていて、いかにも北海道生まれの道産子といった感じです。男爵ほどごつごつしていないので皮が剥きやすく、日持ちがするので大変お勧めのじゃがいもです。でもスーパーには「男爵」と「メークイーン」しか無いんですよね。

赤いじゃがいも

2009-03-20 09:08:41 | 農園日記
じゃがいもは実に重宝で便利な食べ物です。
世界中で生産されていて、収穫も比較的早く作り安く貯蔵性にも優れています。
ECOファームやまぎしでは昨年は15kgの種芋で約300kgの収穫があり約半分は道の駅で売り、半分は自分で食べたり友達にあげたりで一年を通して料理に使用できました。こんなじゃがいもですが、日本では意外とバリエーションが少ないのが現状です。私も知っていたのは男爵とメークイーンだけでした。ちょっと詳しい人でも「キタアカリ」くらいでしょう。ところが世界中にはたくさんの種類のじゃがいもがあり、日本でもさまざまな品種が作られていることがわかりました。
 じゃがいもの原産地は南米とされていて、最近では「インカのめざめ」とか「アンデスレッド」といった原産地にちなんだ名前の種芋も日本で売られるようになってきています。しかし、スーパーなどの店頭では見かけることは無いので、これらのじゃがいもの味は自家栽培でしか楽しむことはできません。変わった野菜や果物を作ることは自家菜園大きな楽しみですね。

今年植える予定のじゃがいもを紹介します。
種類が多いので今日はパート1「赤いじゃがいも」です。

皮が赤いじゃがいもに「スタールビー」「レッドムーン」「ベニアカリ」があります。「アンデスレッド」は残念ながら種芋が手に入りませんでした。







最初に作ったときから、そのネーミングとカラフルさと味にすっかりはまってしまいました。これまでの”じゃがいもは黄色くて地味”のイメージがすっかりくつがえりました。ECOファームやまぎしではこれらのじゃがいも作りは3年目ですが、今年はたくさん植えて楽しもうと思います。豊作でしたら希望者にお分けしますよ。

早くも初夏の気温

2009-03-18 21:55:35 | 農園日記
今日は朝、うぐいすが鳴いていた。
この辺は大きな家が多く、春には庭木の中で鶯がさえずりは
じめる。しかしいつもよりだいぶ早い。
そして昼までに気温がぐんぐん上がり最高気温は23.8度
になったようだ。昼休み歩いていると「もんきちょう」がと
んでいた。

そしてうめの花がだいぶ咲いていた。



東京ではとっくに咲いたとは思うが、長野ではいつもは3月下旬、
寒い年は4月になって桜の直前に咲くこともある。今年は例年よ
り10日以上も早い。こんな年はおそ霜もあるものだ。農作業は
要注意である。

久しぶりの畑

2009-03-15 15:03:48 | 農園日記
先週は寒い日が続き雪が何度か降り春が遠のいた感じ
だったたけれど今日は天気もよく暖かい日になりました。
そこで久しぶりに信濃町の畑に行って見ました。



 畑の雪はすっかり消え、地面にはもぐら?が這ったよう
なたくさんの溝ができていました。冬の間雪ノ下で食べ物
を探し回ったのでしょうか。



去年は4月の上旬に畑を耕しはじめました。今年は去年より
雪解けが早い感じです。そういうわけで待ち望んだ農作業の
開始はまじかです。最初に植えるじゃがいもの種芋も届いて
います。今年は去年より多い10種類以上のジャガイモを全
部で30kgくらい植える予定です。ジャガイモの種類がこ
んなに多いなんて私も知りませんでした。それぞれ特徴があ
りますので少しずつ紹介します。


味噌造り(仕込み編)

2009-03-08 11:24:33 | 農園日記
さて、味噌造りです。
まず大豆を煮ます。本当は蒸したほうが栄養分が溶け出さない
ようなのですが、大きな釜がないので茹でることにします。
そういえば昔の本家で親戚が集まっての味噌造りは庭に大きな
釜を用意して大豆を蒸かしたような気がします。

今回の大豆は8kg、5回に分けて茹でました。



麹は”あらしお”とよくまざておき、5回分に分けます。






そして、大豆が茹で上がるごとに大豆をつぶして麹とよく混ぜます。
大豆をつぶすのに普通はミンチャーや餅つき機などを使いますが、
我が家では機械がないため、袋に入れて足踏でつぶす方法を採用しました。
最初はすりばちとすりこぎでやっていましたが、量が多くなるととてもでき
るものではなく、足踏み式にたどり着きました。ちょっと疲れるし、足が
熱くなりますが、意外と簡単。機械も要りません。お勧めです。



大豆がよくつぶれたら麹と混ぜます。そして、だんごにして桶にいれます。
桶はポリが便利で清潔です。桶に味噌だんごを入れるときは空気をなるべく
入れないように上から叩きつけるようにします。







この作業を5回繰り返しました。開始から約4時間で味噌樽へつめ終わりです。
さすがに疲れました。そして、味噌の上面を平らにして雑菌が入らないように
焼酎(25度から30度がいい)を薄くかけてラップでふたをし、漬物用の重し
をします。
塩の袋を敷き詰めて空気を遮断し重石とする方法もあるようです。





これで味噌樽の出来上がりです。この味噌樽はなるべく日のあたらない温度が
一定の場所に秋まで保管しておきます。我が家では実家の地下室を利用させて
もらっています。

 秋までお休みと言うか、じっくり発酵して味噌になってください。楽しみ
にしています。

あなたも来年はやってみませんか。ECOファームやまぎしでは自分で収穫した
大豆で味噌造りをする大豆オーナーを募集しています。