台風が接近しているある日の朝、我が家の狭い庭先に、どうやら飛べなくなってしまった『ツバメ』がヨチヨチしていました
野鳥だし、保護していいものか・・・でも台風来るし・・・・と30分くらい様子見しても一向に飛び立つ風でもなく、周りに巣があるようでもなく。。。悩んだ末にフタ無し状態の箱へ保護して玄関先へ置きました。
奥でこちらを見つめるツバメ、わかりますか
この状態で、子供たちへ餌の調達を任せて出勤したのですが、結局入手した餌を与えてみたのは夕方
しかし子ども達が調達したミミズも食べてくれず
動物病院へ連絡を取り、駆け込みました
どこも異常はなさそうですよ。たぶん、成鳥前のツバメですね。と院長先生。
先生が優しくスポイトで液状の餌を口ばしに乗せると、ツバメは上手に飲み込んでくれました
でも、野鳥だからね。このまま元気に回復するとは限らないよ。でも、頑張ってこの餌あげてみて飛び立っていってくれるといいね。
院長先生に言われて神妙な面持ちの次男でしたが、帰宅して熱心に餌を作り与えておりました
今夜は台風がくるし、玄関の中に入れてあげよう
ツバメは夏の鳥。越冬するために暖かい国へ渡るのですが、この越冬ツバメにも温暖化の影響があることを知りました
日本でツバメの飛来を確認する時期が早まっている
日本で確認できた場所が北上してきている
越冬して海外へいるはずの時期に九州で発見された
など。※河川環境データベースより
台湾やフィリピンで冬を過ごして、春には日本に飛来するというツバメの本能も温暖化を敏感に感じ取っているのでしょうか
保護したツバメ、越冬するならこれから飛ぶ練習や餌をとる練習に励む時期のはず
何とか元気に飛んで行ってほしいと思っていたら
次男が困ったような声をあげました
ツバメが箱に戻りたくないみたい
家族が玄関に集結した頃には、すでにこの状態。
きっと餌や水分を摂って元気になったのね 台風が去ったら飛んでいけるかもね。このまま放っておきましょう
・・・・・・
翌朝 次男が玄関の扉を開放すると、かっこよく戸外へ飛び立っていきました
元気に渡り鳥となって、来年の春、また我が家の近くに戻ってきてくれないかなと家族中が願っています(渡辺)