少し前のご報告になりますが、夏休みのサマースクールで、持続可能な世界を実現するための17の目標「SDGs」について、カードゲームを体験しながらみんなで考えました。
実施日時:2023年8月28日(月) 9:00~10:30
実施校:戸塚小学校 4~6年生 25人
講師:寺島義智先生
実施場所:研修室
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「SDGsカードゲーム」
はじめに、講師の先生からSDGsについてのお話。
世界には、貧困、環境問題、戦争、差別などさまざまな問題があります。これらの問題を解決するために17の目標を掲げ、「誰一人取り残さない」という共通理念のもと、世界全体で取り組んでいるのがSDGsです。
「今日は、この教室を1つの世界と考えて、みんなにSDGsに取り組んでもらいます」
各グループの前には、カードが置かれていました。
紫のカードには、”人生のゴール”が書かれていました。
グループにより、人生のゴールは異なります。
「これが、今日のみなさんの”人生のゴール”です。このゴールに向かって、ゲームを進めていきましょう。」
他には、”お金のカード” ”時間のカード” ”プロジェクトのカード”がありました。
これから”お金”と”時間”を使って、様々なプロジェクトを達成させていきます。
たとえば・・・
「貧しい人の仕事を作る」プロジェクト
「水を大切にした農業をする」プロジェクト
「教育を無料にする」プロジェクト・・・等々
各プロジェクトのカードには、それを達成するために必要な ”お金と時間” が書かれていますので、子どもたちは、他のグループと交渉して”お金”と”時間”を集めていきます。持っているプロジェクトのカードを交換することもできます。
プロジェクトが達成できると、先生のところに行って報告します。
達成されたプロジェクトの内容によって、
黒板に書かれた、
経済・環境・社会の各メーター(=世界の状況メーター)が増えたり減ったりしていきます。
ゲームの「前半」が終わったところで、黒板に”世界の状況メーター”が発表されました。
経済は「11」、環境は「6」、社会は「4」でした。
経済は好調ですが、環境と社会はあまり良い社会とは言えません・・・
「皆さん、チームの目標は達成できましたか?」
「SDGsは何を達成すればゴールになるのでしたっけ?
誰一人取り残さない世界の実現でしたよね。」
先生からアドバイスをいただき、さぁ!後半戦です!
前半より、環境や社会を意識してプロジェクトの達成に取り組んだ子どもたちが多かったようです。
後半戦はあと少し・・・
後半戦が終わりに近づくにつれて、
「お金のカード誰か余っている人いない?」
「時間のカードください!」
と声をかけあう子どもも増えてきました。
そして、後半戦終了。
世界の状況メーターはどうなったでしょうか?
環境と社会がずいぶん増えました!
より良い世界になってきました!
先生から、
「”お金”のカードが足りなかったチームはありますか? ”時間のカードはどうですか?」
「逆に、”お金”や”時間”のカードが余っていたチームはありますか?」
「もっと声をかけあって、この世界のみんなで協力していたら、プロジェクトを達成できたチームはもっと増えていたかもしれませんね。」
先生のこの言葉に、なるほど!という顔をしていた子どもたちが多かったようです。
最後に先生から、SDGsに関するお話をお聞きしました。
「世界はつながっていること」
「世界が目指す目標を、"見える化"することの大切さ」
「知ること、知らせること、話し合うこと」
「持続可能な商品やサービスを選ぶこと」などなど
みんなからの感想発表です。
「もっと協力していたら、プロジェクトを達成できたり、”環境”のメーターが増えたのではないかと思いました。」
「前半は、自分たちのゴールだけを気にしていたけれど、後半は、豊かになるため、バランスをとるということを意識してゲームしました。」
「前半は、プロジェクトの内容を気にしなかったけれど、後半は内容を意識している人が多かったです。」
ゲームを通じて、より良い社会にしていくためのヒントがたくさんもらえたようです。
(浅羽理恵)
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