先日、「牛乳の需要が減っている」というニュースが流れてきました。
新型コロナウィルス感染拡大防止のため学校が休校になり、その影響で給食の牛乳の需要が大きく減っているそうです。
<休校で、どのくらいの牛乳が飲まれなくなっているでしょうか?>
川口市内の小・中学校に通う子どもたちは、全部で約44,000人です。
毎日、給食で200mlの牛乳を飲んでいますので、計算すると・・・
200ml×44,000人=8,800,000ml
リットルに直すと、「8,800リットル」になります。(算数)
学校の給食がある日は(小学校の場合)、
3月は14日間、4月は14日間で合計28日間でしたので、
8,800リットル×28日間=246,400リットル
休校になってから、
「246,400リットル」の牛乳が飲まれなくなっています。
では、246,400リットルはどのくらいの量になるでしょうか?
お風呂で考えてみましょう
お風呂はだいたい200リットルですので、「246,400リットル」は、
246,400リットル ÷ 200リットル=1,232杯
お風呂1,232杯分です!
ちなみに・・・
学校のプールでは?
長さ25m、幅12m、深さ1.2mのプールで考えると、プールには25m×12m×1.2m=360m3の水が入ります。
1m3は1000リットルなので、リットルにすると・・・
360m3×1000リットル=360,000リットル です。とすると?
246,400リットル ÷ 360,000リットル=0.68
学校のプールの半分以上になります。
川口市だけでもこれだけの量の牛乳の需要が減っていますので、全国ではものすごい量になります。関心がある人は計算してみてくださいね。
ところで、牛乳はどこからどのようにして運ばれてくるのでしょう?
川口市教育委員会のホームページから調べることができます。(5年社会「産地調べ」)
牛乳は乳牛が乳を出してくれています。
学校の給食が止まったからと言って、牛は、「お乳を出すのやーめた」って出来るでしょうか? 答えは「モー」、いやいや「ノー」です。
農林水産省のホームページで紹介されている「埼玉県秩父にある吉田牧場での酪農体験(YouTube)」や、
産地から食卓まで、酪農と乳製品を応援するサイト「Japan Quality」でも、酪農のことを調べることができます。
牛は、出てくるお乳を出さないと苦しくなってしまいます
そのため、全国で飲まれなくなった牛乳があふれて大変なことになっているのです。
そこで、農林水産省では
日本の牛乳を救う「プラスワンプロジェクト」
を始めました。
ここで紹介されている「cookpad」では、牛乳を使ったレシピがいっぱい。
休校中の牛乳のゆくえを親子でお話しながら、牛乳を使ったお料理作りはいかがでしょうか?(家庭科)
牛乳には、タンパク質やカルシウムなど身体の成長に欠かせない栄養成分がたくさん含まれています。「ミルクジャパン(中央酪農会議)」や色々な乳業メーカーのサイトに、牛乳のことが詳しく掲載されていますのでぜひ見てくださいね。(家庭科)
ところで・・・
世界で「食品ロス」という問題が心配されているのをご存知ですか?
食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられている食べもののことで、世界全体で生産される食べものの3分の1が捨てられているそうです。(「環境学習お助け情報」No.7にも掲載」)
一方で、新型コロナウィルスの感染拡大で、世界の食料不足も心配されています。
コップ1杯の牛乳から、牛のこと、世界のことを話題にしてもらえたらうれしいです。そして・・・あともう1杯、飲んでもらえたらうれしいです。(浅羽)
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