中野笑理子のブログ

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彼岸花

2017年09月25日 | 日記
お彼岸も明日までとなってしまいました。
お墓参りにも行けず、ご先祖さまには申し訳なく思いつつ、お線香を焚きました。

我が家の周りに赤や白の彼岸花が咲いていて、必ず何本か束になったように咲いているのに、なんとなくひっそり淋しげに見えるのは、その名前ゆえなのでしょうか。
田舎に行くと田んぼの畦道に沿って群生しているのをよく見ますが、あれらはネズミ避けなのだそう。
ご存知の通り、彼岸花の球根には毒があり、ネズミ達もわかっていて稲に近づかないのだそうです。

けれどもその昔、飢饉で食べ物がなかった時、日本人はその毒のある彼岸花の球根さえも食べた時代があったらしい。
球根をすりつぶして洗って煮て干して、毒を抜いたものを食べたそうです。
食べることはできても、決して美味しくはなかったであろうと思います。
そんなに美味しくもないものを、手間隙をかけてでも、生きるために食べなくてはいけなかった頃に比べると、現代の食生活はなんと贅沢になったことかと思います。

「いただきます」
と給食を食べる前に手を合わせて言うことについて、ある小学校の保護者から学校へ「きちんと給食費を払っているのだから、言わせないで欲しい」という苦情があったそうです。
その報道を読んだ時、日本人もとうとうここまで堕ちてしまったか、と何とも言えない気持ちになりました。

「いただきます」という言葉は、今から自分が口にする、かつてあった命に対して言うものだと思っています。
彼岸花の球根をかつて食べた時代を知って、食べる前に手を合わせることを、おろそかにしてはいけないと、強く思ったのでありました。

毎朝通る母校のグランドの片隅にも彼岸花が咲いていました。
珍しい色だなぁと思いパチリとしてしまいました。


2日の休み

2017年09月24日 | 日記
この土日、一歩も家から出ずに過ごした。
土日の2日間を自分の為だけに、何もせず過ごしたのは、一昨年の夏に引っ越して来てから多分初めてだと思う。

この2日間、とにかく寝たのでした。
寝たままで本を読み、いつの間にか眠って、起きてまた続きを読んで、また眠り。
枕元は、本と新聞、スマホにタブレットという乱雑極まりない有り様でありました。

思えば一昨年の7月に引っ越して来、8月に父が亡くなり、母の様子がおかしいと思いながらもまさかという気持ちで手探りのような1年間を経て、去年の9月からデイサービスにお世話になったのでした。
最初の頃、母は行くのをとても嫌がり、デイサービスへ送り出すのも一苦労で、宿泊するショートステイなんてとてもじゃないけど無理だと思っていたけれど。

今も母にとっては不本意なことだと思いますが、介護サービスの利用がなかったら、いつか自分が壊れてしまうのではないかと思う。
なので先々のことは必要以上に考えすぎないようにして、とりあえずはきれいな夕焼け空を見て、深呼吸をしたのでありました。

明日もお天気。
なんとかなるさ!

出会うべくして出会う

2017年09月23日 | 日記
人も、本も、猫も、虫も、場所も。
そんなことを、最近特に強く思う。
ならば偶然はなく、この世はすべて必然なのかと問われたら、そうだ、と言い切れる自信はないのだけれど。
偶然もまた必然なのか。

この世はわからないことだらけ。
たとえ寿命が100年を越えても、それらをすべて識ることは叶わないと思う。
500年ぐらい生きられるようになれば、その糸口ぐらいはちっとは見えてくるかもしれないけれど。
樹齢2000年を超える、日本最古といわれる大杉の言葉を聞いてみたい。

会社では、首の後ろに貼ったカイロと葛根湯ドリンクで、なんとかやり過ごしたものの、夕べはごはんを食べた後倒れるように寝てしまった。
けれどもぐっすり眠れず、ネットでチケットを4枚買ったつもりが400枚のチケットが届き、320万円余りの請求書とチケットの束を手に呆然となっている夢を見た。

幸い母はショートステイで朝寝を貪ることができたけれど、起きても頭はボンヤリ、熱は37度と8度を行ったり来たり。
そんな訳で今日は、ほとんどの時間を寝床で過ごし、佐藤正午さんの本ばかり読んでいた。
「オール讀物9月号」に掲載されていた「月の満ち欠け(抄)」と「愛の力を敬え」や、池上冬樹さんによる「佐藤正午 完全ガイド」を読んでいたら、猛烈に佐藤正午さんの本を読みたくなってしまったのです。
誕生日プレゼントでもらった、その時書店にあった佐藤正午さんの文庫本全部を読み尽くし、自分で買った「正午派」をワクワクドキドキしながら読んで、今日のブログの冒頭の言葉が頭に浮かんだのでありました。

佐藤正午さんの本には競輪場がよく出て来るのだけれど、読んでいると「もしや」と思う記述があって、それはやっぱり大好きないねむり先生のことで、出会うべくして出会った気がしたのでした。
いや、引き合わせてくれたのかな?
どちらにしても、競輪場デビューの日も必然になるのかもしれない。

こっくり温かいものが食べたくて

2017年09月22日 | 日記
今日のような雨降る肌寒い日は、コクのある温かいものが食べたくなって、鶏ときのこでクリームシチューを作りました。
ちょっと味が薄かったので器に盛る時、先に具だけを入れてとろけるスライスチーズをのっけて、上からシチューをかけました。
生野菜のサラダをパリパリ食べるのも好きですが、身体が冷えてしまうので、これからの季節は温かい野菜料理を食べたい。
今日はたまたまシチューになりましたが、普段はどちらかというと洋よりも和のあっさりしたものが好きなので、気になっていた本を買いました。

先日、甲斐田さんと行ったロフトプラスワンウエストのトークイベントで、芥川賞作家の円城塔氏のオススメ本。

かなり良さげです。

みんなが知っていること、私しか知らないこと

2017年09月21日 | 日記

例えば会社内の恋愛事情や噂話には、ほとんど興味がありません。
興味があろうがなかろうが、勝手に耳に入ってくるけれど、そのまま素通りします。
けれどもそういう話が大好きな人はどこにでもいて、勤務中のみならず仕事が終わってからも電車の中や居酒屋で根掘り葉掘り、情報収集に励んでいたりする。
仕事にもそれぐらい情熱を傾けた方が良いんじゃないか、と思うほど。

そんなことよりも気になるのは、例えば今日、帰って来てバスを降りたらたくさんのカラスがものすごく騒いでいて、何故?
というようなこと。
何羽いるのかわからないほど、カァカァ、ギャアギャア、アーアーと様々な鳴き声とバサバサいう羽音ばかりで、何? 何? と見上げても樹が高過ぎてよく見えず、久々に聞き耳頭巾かソロモンの指環が欲しくなりました。

他には「朝には紅顔ありて夕べには白骨となる」の間の昼間に起こった出来事とか、今夜の神戸のニュースで「今日から春の交通安全週間が始まりました」と言って、その間違いに最後まで気づかなかったアナウンサーは減給されるのかされないのか、など。

そんなほとんどの人が「は?」と思うような、どうでもいいことが知りたいのです。

ソンナモンシッテドナイスンネン?

どうするとか、こうするとかでなく、ただ知りたい。
それだけなんです。
けれど外では、そんなことは言わないように気をつけているつもりです。
会社内では極力目立たぬように、昼間の中村主水さんのように、どちらかといえばできないヤツのグループに所属するように心がけています。
元々そんなにデキる奴でもないので、そこはそのままでも全然大丈夫なのですが。

そして密かに私しか知らないことを集めて、書いて世に出したい。
そんな切ない想いを抱いて、毎日通勤しております。