ヤモＰ。

日が暮れ、実家の玄関灯を点けると、そこにはたいていヤモリのヤモＰがいる。
ヤモＰは玄関灯のすぐ下のガラス面にじっとへばりついている。

ところがこの夜、玄関灯のところにトンボが飛んできた。
飛んできて、格子のとこにとまった。

その途端。
ヤモＰが。
わたしが想像だにしなかった機敏な動きで。



トンボを狙うヤモＰ。

そうか、ヤモＰは灯りに誘われて来る虫を捕食するために、うちの玄関灯を縄張りにしていたのか。
うちの玄関灯は、いわば蟻地獄か蜘蛛の巣のようなものだったのか。

トンボには結局逃げられてたが、見たかったなー、ヤモＰがトンボをバリバリ食べるとこ～。

（が、羽根入れるとけっこうでかいけど、身だけだったらそんなに食いでってないよな、トンボ）