遠藤雷太のうろうろブログ

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第67回 高等学校文化連盟石狩支部 高校演劇発表大会(10月2日)

2017-10-03 01:48:59 | 演劇を見てきた

2017/10/2

・本日が初日。プログラムによると6日間で全41校の作品を一気に上演する。

・審査員は前後半二人ずつ、お一人だけ全作品を担当する。大変そう。

・初日は6作品上演。見ることができたのは、札幌南陵『台風一家』、札幌山の手『狼少年はここにいる』、札幌日大『幻の長城』。

・作品は札幌山の手が突出していた。

・高校生の「涼」くんが、父親の高校生時代の日誌を読み進めていくことで、実生活でも小さな一歩を踏み出す話。

・現在の高校生の彼から見る、1977年新聞部部長の父親と、1941年時に体制と戦った通称「狼少年」の存在。

・世の中や学校の圧力に抗う彼らの行動を知って、現在の「涼」がすこしだけ成長する。

・恋愛禁止の貼紙の前で告白する彼の姿が味わい深い。

・あわせて「空気」に流される危険性というのは、今の現実社会にも通じるテーマ。射程距離が長い。

・「わかるわね」の繰り返しが象徴的。忖度。

・三つの時代のそれぞれの高校生を演じることで、高校生が演じる必然性を残しつつ、変化もつけている。

・脚本はイナダ組の稲田博さんで、顧問の先生が潤色している。

・作品選択がいいのか、潤色がうまいのかはよくわからないけど、高校演劇のフォーマットにきっちりはまっていた。

・全41作品ある中で、ちゃんとトップを狙いに来ている感じが伝わってきた。

・札幌南陵は、台風一過をきっかけに引きこもりの長男が学校に行くことにする話。

・不登校をテーマにしていたり、笑いの取り方だったり、自分のイメージしている高校演劇という感じだった。

・幼馴染の男の子が抜けのいいポジティブさで、印象がよかった。もっと見栄切ればよかったのに。

・札幌日大は、古代中国で梨、桃、柳の妖精が、父親を失った娘に力を貸す話。

・題材の選択が渋すぎるし、音響や照明、舞台装置の使い方がストイックすぎる。

・会話と舞踏だけで勝負するなら、もうちょっと錬度がほしい。

・妖精たちの衣裳がかわいかったけど、作ったのかな。

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