昨日は、旦那さんを介護施設にあずけながら、ひとりで自宅でくらしている。老夫婦のおばさんの家に電話をしました。
日中は、用事で外出して、そこから見た景色に河川敷の芝刈りをしている作業員の姿が見えました。
前回の投稿で、いつも見ている河川敷公園は雑草にヒメジョオンが咲いていた光景でした。
外出中に芝刈り機を動かしてる作業を見て、「自治体は給付金の案内は遅いのに、こういった仕事は早いんだな」と、思いました。作業そのものに計画過程があり、おもんばかる面もわかるんですが、コロナ渦の財政不安の中で、やはり「自治体は給付金の案内は遅いのに、こういった仕事は早いんだ」と、感じました。
そんな中で、介護施設に旦那さんをあずけてから、コロナ感染防止のため、面談が許されなくなった中で、おばさんは自粛と独り暮らしを強いられていました。僕は1か月ほど前におばさんをおもんばかって電話をかけました。そのときは「とても不自由だ」とおっしゃっていて、介護職員も訪問できない中で、僕が電話を入れて話しを伺っただけでも、喜んでもらいました。
それから、一ヵ月ほどご無沙汰しましたので、今日は妻もいて、女性同士でもおしゃべりできるようにと、妻がいた機会に電話を入れました。
僕が電話をかけ妻に電話を渡し、おばさんに挨拶をしたときの返事で、旦那さんであるおじさんが、今月初旬に亡くなったと報告がありました。
おばさんは、感染を気遣い、多くに知らせることはせず、密葬で葬儀をすましたそうです。
息子さん、娘さんがいるにしても、すぐには来れず、80歳はとうに過ぎた老体で、ひとりで身近な人たちと、火葬ならび葬儀をあげたそうで、大変だったようです。
おじさんは、僕も幼い頃から知っていて、社会に大きく貢献した方でした。
数年前には、総理大臣から勲章をもらうほど、社会に貢献した方でした。
おばさんいわく、おじさんの死が辛いこともありますが、こんな偉大な旦那さんが、これほどお粗末な葬儀をしなければならない状況に陥ったことには、悲しくてならないとおっしゃってました。
給付金の発表がなされた頃は生きていたのに、給付金さえ貰えずに死んでしまったことが残念だと言っていました。
世帯主はおじさんだったので、給付金の申請は複雑になり更に遅れそうです。
僕は一ヵ月前に電話をしましたが、そのもっと前から面会ができないでいただけに、おばさん夫婦が気の毒でならなかったです。
昨日は、その後、会ってほしいと言われ、香典をもっておばさんの家に訪れ、お線香をあげてきました。
仏壇の部屋には、首相名義の賞状と勲章が飾ってありました。
無常の風が吹くなかで、いつもの河川敷に立ちました。
人集う
河川野草に
芝刈り機
大雨降れば
水に消えゆく