199X年。俺は大学生だった。「だった?」そう、「だった」なのさ‥‥‥‥。
大学生活はサークルに入るわけでもなく、バイトをしてるわけでもなく、単に時間を過ごしていた。
そんな俺にも彼女がいた。宝飾屋で働く彼女だった。「だった?」今「だった」の話しをしている。
俺はウィンドミルのガスライターが欲しくて宝飾屋へ行った。そこで見つけたのがその彼女だった。
俺は彼女から火が付いた。次の行き先は婚約指輪、そして結婚指輪だった。「だった?」だから「だった」の話しをしてるんだっつーーの!!。
彼女は仕事が終わるとプールに通った。俺もそれにつき合った。
その日の晩のことだ。俺は彼女に決め台詞をキメてやろうと思っていた。
彼女は水着から着替えると、俺は自動車に乗せてちょっと遠回りをした。
停車場で外の景色を眺めながら、俺は決め台詞を放った。
「別れたらいいじゃん」
なんで別れ話しから放ったかというと、彼女はすでに既婚者だったのだ。俺が大学に入学式を迎えた年に、彼女は結婚式を挙げていた。なりそめは葬式の場で出会ったそうな‥‥‥。
「結婚なんて紙切れ一枚で出来るんだよ」
「だったら、紙切れ一枚で別れたらいいじゃん」
「あなた経済大丈夫なの?」
「け、け、経済‥‥‥」
「帰るよ‥‥‥」
俺は返す言葉がなかった。
「帰るよ」
「‥‥‥‥う、うん」
「結婚するにはお金が必要なんだからねーー」
「う、うん‥‥‥」
「じゃね、また」
「う、うん。また‥‥‥」
俺は彼女に別れ話をしたあと、自宅に帰した。
彼女を背に、俺にはお金が必要なんだと悟った。
「お金かーー」
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