「なんか第2波も認めないうちに第3波って言っちゃてるね」
「政府見解だとコロナは第2波なんだけど‣・・・・」
「2波のお答えは控えさせていただきます」
「控えてたら3波になってまたベンチに引っ込んじゃって感染してる状態」
「野球観戦じゃないんだから」
「オリンピックも感染したいんでしょーー」
「テレワークしてくだいさいって言われてるけど‣・・・・」
「テレワークねーー‥‥‥」
「はい。これでなんとかしてーー」
「目標管理と部下指導‥‥‥」
「親分が持っていたの。ワーク系ならこれかな‥‥‥」
「これかなって!」
「まえがき・・・・・」
目標管理は十年以上も前にわが国に紹介され、当時多くの企業でいわゆる”目標管理制度”として流行のように実施された。そして、数年を経して、そのほとんどが立ち消えの状態になったのは周知の事実である。これはわが国において、目標管理がいかに誤って理解され、導入されてきたかを如実に物語っている。
目標管理とは、たんなる一つの制度や手法ではなく、幾多の経験と知恵で一歩ずつ積み上げられてきた現代の管理の到達点であり、総合的な管理文化としてとらえるべきものである。したがって、一時の流行のごとく、もてはやされたり、捨てられられたりする性格のものではなく、すべての管理者の管理行動の基礎に関わるものとして知っておかなけねばならないのである。
本書はそういう意味で、目標管理という管理理念が日常行動として展開できることを目的として執筆した。しかし、管理行動のノウ・ハウではない。なぜならば、そのようなものはあり得ないからである。管理者はそれぞれ十人十色であり、その部下も、職場の条件もすべて同じではない。そこに一つのノウハウが通用するはずがないのは明らかなことである。
そこで「あいまいな概念からは正しい行動は生まれない」という原則を裏返して、目標管理の基礎となるような諸概念をできるだけ明確にすることによって、読者たる管理者が正しい管理行動として展開してゆくことが可能になる、という観点から、一人の実務家として「概念の明確化」を試みたつもりである。
目標管理を流行としてやり過ごした誤りを今にして訂正しなくては最近熱心に研究されている「組織開発」などについても、また同じ失敗を繰り返す危険性が大きいであろう。
この小著はたんに目標管理の言葉にとらわれることなく、広く企業の中の管理者の方々に活用していただけるものであり、同時に管理者教育の資料としても役立つものと考えている。
1975年 八月 上原穎夫
「1975年のって!」
「まだ売られてるみたいだよ」
「ベストセラーだったんじゃないの。よくあるじゃん”べストセラー作品をドラマ化”とか」
「だからって!」
「いいじゃんテレワークしなさいよ。あたしだってしなきゃないし‥‥‥」
「政府と真逆だな!ッたく‥‥‥」
「嘘つきにはなりたくないもん」
「それは言えてるーー」