<浜まつり>
11月4日に文化放送主催の浜まつり2019が行われるということで、約1年ぶりに東京へお出かけ。
新幹線に乗れるようなご身分ではないので、仙台から夜行バスに。
地元にも新幹線の駅はあるのですけど、身の丈を考えると単身では乗れないのが辛いところです。来年はスポンサーピックがあるので、我々は東京には入れなくなると思います。出かけられるのも今年までだと思ってます。東京オリンピックは今年の『いだてん』で見納めです。
『いだてん』の視聴率は1桁台でしたので、来年の東京オリンピックの広告主のスポンサー収入は、最低10%づつに割り当てられでしょう。
キャッシュレス2%OFFの表示につられてキャッシュレスにして夕食を食べましたが2%OFFになってならず先行き不安な出発。
朝、5時に新宿に到着。11月に入り白鳥も飛来し始めた頃だし、寒いかと思いインナーを一枚多めに着て行ったら、東京は思いの他暖かく(暑く)、メガネを置いて一枚脱いだら、メガネが破損するというアクシデント!毎回思うのだが、新宿には私は呪われているように思えた。度付きメガネでしたが、UVカットだけでもと思いドン・キホーテを探してサングラスを購入。到着してすぐに赤字予算になりました。
映画『108海馬五郎の復讐と冒険~』は東北では上映されてないので、東京でみることにTOHOシネマズ日比谷へ行きました。「108」と受付に話したらここではなく、近くの東京ミッドタウンの方だと言われ行列の中でちょっと恥ずかしい思いをいたしました。
ドン・キホーテをグーグルマップで探したのですが、いつも逆方向で迂回しながら寄り道したので9時30分の上映時間の頃にはヘトヘトになりました。なぜグーグルマップはノースアップにしないのか?北方向とか西方向とかナビされてもなかなか辿り着きませんでした。
新宿から有楽町に着き、空気があっていたのか?落ち着いた気分になりました。昔、銀座へブラブラ映画を観に行ってたりもしてたので、この辺で観てたのかな?と感じました。建物はだいぶ違ってましたけど・・・
映画『108海馬五郎の復讐と冒険~』のほうは女性客がわりと多かった気がしました。隣の席にも単身で女性の方が観ていらっしゃてて笑っていました。僕も出る予定でしたけど、別な方のシーンを見た時には演技を見て納得せざるを得ないものでした。ご縁がなかったとしか言いようがないです。
感想は、一言で「うらやましい」。ミュージカルシーンは楽しさが加わっておもしろかったですし、外国人が観たらどう思うんだろう?とか思いましたし、バブルの90年代はクルーザーを使っていたと思うところが漁船になっていて、日本が老いてゆくさまというか?貧祖になってゆくさまというか?なにげに象徴されているようにも思えました。あの頃は金で抱くというのは死語になっていて、金を抱いていた時代。金で抱くのは貧しい人間がやっていたことで、金を抱いていた時代は懐に持ってなければすぐに消え去っていました。そういう意味では貧しい時代へ逆戻りし、小説として読み返しても奥深い作品なのかなと思いました。
映画を観終えて、都営三田線?に乗るのがあったので都営バスかと思い、バスの停留所まで行ったら、三田、高輪行きというのがなくて?待ってる人に尋ねたら都営の電車でした!都営電車というのもあるんですね。そこから、浜まつり会場の増上寺に行きました。
かなり大勢の方がいらしてました。会場の中も撮影したのもあるのですが、『撮影禁止』という札があがっていたのでお見せできるのはこのぐらいです。
非常に盛り上がっていましたけど、自分はなんとなくアウェーな気がしました。文化放送は東京の放送局ですし、東北から来たものからすれば貧血しそうなくらいフラフラ(体がボロボロ)でした。
僕は仮にも東京生まれですけど、地元でもアウェー。東京でもアウェー。ホームが無いんだな僕は。NHKの『少年寅次郎』を観ましたけど、「こんなことしてたら寅次郎みたいになるよ」というセリフがあって、あれを見たときに身に染みました。僕も友達の親には陰で言われてたんだろうなーとつくづく思いました。
地元では外国人の悪口を聞かされ、40を過ぎるまで不思議に思ってましたけど、先日、『韓国人はいらない』で話題になった週刊ポストから出た、志らく、爆問、クドカンの日芸組の集まりの記事を読んで、改めて世の中結局はそっち系のファシズムなんだと思いました。
結局は外国人として「いらない」のレッテルだらけ。
僕は現代の友達はいませんし、過去の友人しか存在しないんです。学歴で集まれるような存在でもない。集まれば僕の目の前で外国人への悪口。巧妙な間接虐めに晒されていたことに気づきました。拳銃や弓矢があれば真っ先に死んでいます。僕の周りは学歴と職歴とキャリアでなりたっていて、搾取されるものは搾取され、肌の色まで抜け落ちています。醜いぐらい変わり果てた僕は、この年になって誰からも相手にされなくなったというのが現実世界。東京に来れば来たなりの孤独死状態。映画を観てるときが唯一孤独を忘れさせてもらってました。
不器用な生き方は僕のほうですが。
けれど、文化放送さんは投げた球は受けてくれるし、投げ返してもくれます。そこに恩を感じています。キャッチャーのいないピッチャーほどつまんないものはないです。もともと暴投ばかりで受ける相手がいなくなった。コントロールも悪いからもあるでしょうけど、キャッチャーのいないピッチャーは打たせるだけで、バッティングセンターのロボットのように孤独です。他局へもそうですが人間であることで、顔を出すことが僕の最低限にできることなのです。
浜松町駅にむかってゆく途中で中国人か?台湾人らしい方から「大門?・・・」と声をかけられました。
ここのことかな?と思いその方向に指を指したら、浜松町駅に向かう途中に『大門駅』というのがあって!話は通じなかったみたいで『大門駅』のほうへ行きましたが申し訳ないことをしました。
その後、浜松町駅から蒲田へ・・・
ダブルベッドの部屋しか空いてなく、ひとりダブルベッドの部屋へ。この時点で手持ちの食事代がなくなりました。夕食は近くの松屋で380円のカレーを食べ、トリスの缶ハイボールとイカフライをつまんでチビチビ飲んで過ごしました。そして孤独を抱いたまま爆睡。一年ぶりの敷き掛け布団。東日本大震災の年に宮城県知事に家を追い出されてから布団のない生活を8年。壮絶な惨め暮らしのなかで東京に来るのが唯一の楽しみとなっています。
蒲田の朝。
蒲田行進曲が時々聞こえる街でした。
朝食は290円のきつねそばを食べて新宿へ。
かなりの疲れと体力の衰えもあって栄養失調で倒れそうになったので、海鮮料理の店に入りランチメニューの640円のマグロ丼を食べて帰宅。
バスターミナルで壁によりかかっていたら、大竹まことさんか?久米宏さんぐらいのご老人から「大丈夫ですか?」と話しかけられ、「大丈夫です」と応え、この日、計二人との会話のあった旅でした。
次回は気の利いたスナックにでも入りたいと思いましたが、塩をまかれそうで怖いです。