ＢＬ系日常 事態

あら・・・

あずき色に染めてくれないか！

何かあったのね！



カミハルムイ領のがけっぷち村が攻撃された！

え！　大変ね・・・



お呼びだてして　申しわけない　マナさん

いいえ　こちらこそ　あれから時々
コンパニオンのお仕事をくださってありがとうございます。

マナさんは　レンダーシアのグランゼドーラ城のことはお知りかな？

ええ　はい　わたしの両親の実家がレンダーシアなもので

グランゼドーラ城の王は健在ですかな？

はい

最近　ヒヨリ公に即位したのでしょうか？

え！　そんなはずがないです
だって　グランゼドーラの王様は　私の叔父ですから

さ！さようか　マナさんは　王のご親戚でしたか！
それは　知らんかった　こりゃまたご無礼を・・・

王が叔父と言っても　私どもは　身分が低いものですから
ヒヨリ　ヒヨリ　聞いたことありますわ



以前　王様に側室を持つという噂がたちまして　
その側室相手がヒヨリ様と言う名だったかと！
でも　噂が駆け巡ってる間に　そのヒヨリ様が行方不明になったそうで
側室の噂も　ただの噂となりました・・・

そうですか　そのようなことがのう・・・



あらま　センリンちゃん　また　ひとりでここに来ちゃだめだっちゃ

だって　夕べ　また　追いかけてくる夢をみたんだもん
あたし　怖い

追いかけて来るって　誰のことだっち？

旦那・・・

え！センリンちゃん結婚してただっちか？

うん　グランゼドーラの王と

ええええ！あらま　あらま　お！王様とだっちゃか！

でも　嫁ぐ前に聞いてた話とぜんぜん違くて
それで　逃げてきたの　でもヴェリーナード王国との盟約を結んだから
あたし　女王様はもとより　あたしのお母さんにも　会えなくて
それで　すごく悲しいの・・・

聞いてた話とぜんぜん違うってなんだっちか？

おんなだった！　王女だったのよ！
でも　それは別にいいの　だってあたし　おとこだもん



えええええええええええ！

あらま　あらま　センリンちゃんがおとこ
おいらもおとこ　あらま　あらま　なんのこっちゃ

聞いた話では　すごく男らしい　王様だと聞いてたの
あたしでもいいなら側室でもいいかなって思ってたくらい
でも違っててさ　あたし　もっと男らしいイケメンがよかった！

そうだっちか・・・

あらま・・・



え！がけっぷち村が攻撃されたんですか？

うん　なんやら　村民にセンリンは居るか？と尋ねたらしくてな
いないと応えたら　村を攻撃したらしい　
村民が誰だと尋ねたら　グランゼドーラのヒヨリ王だと申してたらしく
そのあと　地面の中に　消えていったらしいのじゃ

そ　それは　グランゼドーラが戦争を仕掛けたってことですよね

そうなるかの　

カミハルムイはグランゼドーラに反撃するのですか？

それはしない　我々は他国に攻め入ることも　
攻撃されたからと言って　反撃に他国に出兵することもしない
ただ　このままだと　カミハルムイの被害は拡大してしまうからの
食い止めなければ　ならんのじゃ
センリンというお方は　わしは聞いておる
ヴェリーナード王国の王室のお方じゃ
ヴェリーナード王国まで関係していたら戦争が全世界に広がってしまう
これはカミハルムイだけに留めておかなければ　センリン様をお守りせねばならん！

事態がそこまでになってしまうのですか！

長々とすまなかったの　わしはガートラント出身じゃが
籍はカミハルムイの武家侍なのじゃ　
だからガートラント王国からも出兵はせん

カミハルムイに籍がある　わしらがなんとかする！
わしら武家侍も戦争のためだけじゃなく　自然災害などだけに役にたつよう
いずれ変わってほしいものじゃ

がけっぷち村はどうなのですか？

村の人々がボランティアで　それぞれに救助救援で助けあってるようだ

しかし　おそらく　敵は地中に砦を作ってるかもしれないからの
わしらが行って被害を食い止めればならんの

そうですか・・・

ＢＬ系日常　事態

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