8月19日(月)~21日(水)に新潟県佐渡市で行われた「トキの島 森林の楽校」の報告です。
13名(内地元5名)の参加がありました。
参加者の声
私は、去年の5月、家族旅行で佐渡に行った。
そのとき、トキの森公園に行った。
そこで、トキや、トキについての資料を見て、トキについてもっと知りたいと思った。
だから、「トキの島 森林(もり)の楽校」のボランティアに参加することにした。
ボランティア活動は、8月19日~8月21日の2泊3日の間、新潟県の佐渡島で行われた。
宿は、トキの寝ぐらの里山のすぐそばにあった。
まず、初日の夕方に、「JUON NETWORK」の方や、新潟大学の先生による楽習会があった。
その後、里山保全活動に使う鉈を研いだ。
30分ほどかかり、かなり大変だった。
2日目の早朝5時頃に、トキが巣から飛び立つ様子を観察した。
そのあと、楽習会があった。
その後、里山の方へ行き、保全活動を行った。
主に、耕作放棄地にビオトープ(生物が棲みやすいように環境を変えた土地、今回は餌場を指す)を作るための活動をした。
活動では、竹や雑草を、鉈と鋸を使って切っていく作業をした。
3日目の早朝も、トキの観察をした。
それから、里山保全活動をしたあと、「トキの森」へ行った。
「トキの森」の展示は、私が昨年行ったときよりも見やすくなっていたので、とても楽しめた。
今回参加した、「森林(もり)の楽校」について、説明しようと思う。
「森林(もり)の楽校」とは、「JUON NETWORK」が開催しているボランティア活動だ。
森林には、地球温暖化防止・水源涵養・災害防止などの役割がある。
だが、日本の森林は、手入れがされず荒れてしまっている。
「森林(もり)の楽校」では、森づくり体験・自然観察・地元の方々との交流を通して、森林や、環境問題について学ぶことができる。
また、「森林(もり)の楽校」を開催している「JUON NETWORK」は、大学生協によって1998年に設立されたNPO法人だ。
元々、大学生協は、廃校を活用して、セミナーハウスの運営をしたり、阪神・淡路大震災の支援活動をしたりしていた。
その中、過疎地に住む人々に出会ったことによって「JUON NETWORK」が生まれた。
過疎地は、過疎問題や地方文化継承問題などの、いくつもの問題がある。
それらの問題を解決すべく、全国各地の交流の輪を広げていくための活動を「JUON NETWORK」はしている。
そして、社会を持続可能にするための新しい価値観とライフスタイルを創り出そうとしているのだ。
ちなみに、私が行った「トキの島 森林(もり)の楽校」には、中学生・高校生・大学生が1人ずつと、大人が3人の、計6人が参加していた。
また、去年は15人ほど参加していたそうだ。
楽習会で、学んだことについて、伝えたいと思う。
江戸時代、トキは全国各地で見られる、ごくありふれた鳥だった。
しかし、日本に棲んでいたトキはいなくなってしまった。
ちなみに、日本のトキの絶滅の主な原因は、環境の変化に対応出来なかったからではない。
明治時代頃に、トキの乱獲や、極度な森林伐採・開墾が行われたからだ。
明治時代、動物の皮や羽は高級品だった。
そのため、利益が大きく、乱獲が行われてしまった。
また、トキだけではなく、野生鳥獣全体が激減し、野生鳥獣は輸出品へと利用された。
また、トキの居住地は里山であり、トキは短足のため、餌場は限られていた。
しかし、1960年~1970年代にかけて、ライフライン(人々が日常生活を送る上で必要な設備)が整備されたことにより、平野部の水田では、圃場整備による水田の大面積化・パイプ灌漑・暗渠による乾田化・農薬による、食物連鎖の崩壊・柴山の放置・移入種の増加などか起きた。
よって、悪条件・均質化と共に生物が追い出されてしまった。
また、山間部や棚田では、薪炭林の利用放棄・薪炭林の高密度化・水辺環境の陸化、森林化などが起きた。
それにより、環境均質化による、植物多様性の低下が起きてしまった。
これらによって、トキや、野生鳥獣の餌場が無くなるなどの問題が起き、生物の大幅な減少を引き起こした。
また、消費者はコストパフォーマンスで米を選んだ。
そのため、農業者は、米の品質を高く、かつ出来るだけ安くするために化学肥料を使わざるを得ない状況へとなっていった。
それが、農薬の使用を強いることになり、野生鳥獣の餌場を奪う原因になった。
私達にも、生物減少の責任はあるのではないだろうか。
トキの絶滅危惧種問題には、人々が行った乱獲などが大きく関わっている。
だから、その事実に向き合い、トキが野生復帰できるように、きちんと考え、「行動」することが大切なのだと強く感じた。
私は、今回、ボランティア活動という形で、トキの野生復帰に貢献できたのでよかった。
これからも、考えるだけではなく、きちんと「行動」していきたいと思う。
13名(内地元5名)の参加がありました。
参加者の声
私は、去年の5月、家族旅行で佐渡に行った。
そのとき、トキの森公園に行った。
そこで、トキや、トキについての資料を見て、トキについてもっと知りたいと思った。
だから、「トキの島 森林(もり)の楽校」のボランティアに参加することにした。
ボランティア活動は、8月19日~8月21日の2泊3日の間、新潟県の佐渡島で行われた。
宿は、トキの寝ぐらの里山のすぐそばにあった。
まず、初日の夕方に、「JUON NETWORK」の方や、新潟大学の先生による楽習会があった。
その後、里山保全活動に使う鉈を研いだ。
30分ほどかかり、かなり大変だった。
2日目の早朝5時頃に、トキが巣から飛び立つ様子を観察した。
そのあと、楽習会があった。
その後、里山の方へ行き、保全活動を行った。
主に、耕作放棄地にビオトープ(生物が棲みやすいように環境を変えた土地、今回は餌場を指す)を作るための活動をした。
活動では、竹や雑草を、鉈と鋸を使って切っていく作業をした。
3日目の早朝も、トキの観察をした。
それから、里山保全活動をしたあと、「トキの森」へ行った。
「トキの森」の展示は、私が昨年行ったときよりも見やすくなっていたので、とても楽しめた。
今回参加した、「森林(もり)の楽校」について、説明しようと思う。
「森林(もり)の楽校」とは、「JUON NETWORK」が開催しているボランティア活動だ。
森林には、地球温暖化防止・水源涵養・災害防止などの役割がある。
だが、日本の森林は、手入れがされず荒れてしまっている。
「森林(もり)の楽校」では、森づくり体験・自然観察・地元の方々との交流を通して、森林や、環境問題について学ぶことができる。
また、「森林(もり)の楽校」を開催している「JUON NETWORK」は、大学生協によって1998年に設立されたNPO法人だ。
元々、大学生協は、廃校を活用して、セミナーハウスの運営をしたり、阪神・淡路大震災の支援活動をしたりしていた。
その中、過疎地に住む人々に出会ったことによって「JUON NETWORK」が生まれた。
過疎地は、過疎問題や地方文化継承問題などの、いくつもの問題がある。
それらの問題を解決すべく、全国各地の交流の輪を広げていくための活動を「JUON NETWORK」はしている。
そして、社会を持続可能にするための新しい価値観とライフスタイルを創り出そうとしているのだ。
ちなみに、私が行った「トキの島 森林(もり)の楽校」には、中学生・高校生・大学生が1人ずつと、大人が3人の、計6人が参加していた。
また、去年は15人ほど参加していたそうだ。
楽習会で、学んだことについて、伝えたいと思う。
江戸時代、トキは全国各地で見られる、ごくありふれた鳥だった。
しかし、日本に棲んでいたトキはいなくなってしまった。
ちなみに、日本のトキの絶滅の主な原因は、環境の変化に対応出来なかったからではない。
明治時代頃に、トキの乱獲や、極度な森林伐採・開墾が行われたからだ。
明治時代、動物の皮や羽は高級品だった。
そのため、利益が大きく、乱獲が行われてしまった。
また、トキだけではなく、野生鳥獣全体が激減し、野生鳥獣は輸出品へと利用された。
また、トキの居住地は里山であり、トキは短足のため、餌場は限られていた。
しかし、1960年~1970年代にかけて、ライフライン(人々が日常生活を送る上で必要な設備)が整備されたことにより、平野部の水田では、圃場整備による水田の大面積化・パイプ灌漑・暗渠による乾田化・農薬による、食物連鎖の崩壊・柴山の放置・移入種の増加などか起きた。
よって、悪条件・均質化と共に生物が追い出されてしまった。
また、山間部や棚田では、薪炭林の利用放棄・薪炭林の高密度化・水辺環境の陸化、森林化などが起きた。
それにより、環境均質化による、植物多様性の低下が起きてしまった。
これらによって、トキや、野生鳥獣の餌場が無くなるなどの問題が起き、生物の大幅な減少を引き起こした。
また、消費者はコストパフォーマンスで米を選んだ。
そのため、農業者は、米の品質を高く、かつ出来るだけ安くするために化学肥料を使わざるを得ない状況へとなっていった。
それが、農薬の使用を強いることになり、野生鳥獣の餌場を奪う原因になった。
私達にも、生物減少の責任はあるのではないだろうか。
トキの絶滅危惧種問題には、人々が行った乱獲などが大きく関わっている。
だから、その事実に向き合い、トキが野生復帰できるように、きちんと考え、「行動」することが大切なのだと強く感じた。
私は、今回、ボランティア活動という形で、トキの野生復帰に貢献できたのでよかった。
これからも、考えるだけではなく、きちんと「行動」していきたいと思う。