平成26年7月5日(土)に飯石森林組合の常緑広葉樹ポット苗栽培地において、「いづも財団ふるさとの森再生事業常緑広葉樹ポット苗現地指導研修」を実施しました。
当日は、飯石森林組合、島根県森林組合連合会、島根県林業種苗協同組合(北垣理事長、渡部副理事長)、中山間地域研究センター、東部農林振興センター雲南事務所の10名の方が参加しました。
6月24日に常緑広葉樹ポット苗現地調査を行った際に、飯石森林組合のポット表面にコケが生え、成長が思わしくなかったため、大分県日田郡大山町の清瀧毅氏を講師として招きました。
清瀧氏は、平成16年度全国山林苗畑品評会において農林水産大臣賞を受賞しておられ、経営規模が8.5ha、労務は社員7名とパート14名で林業用苗木、緑化用苗木生産を行っておられます。
最初に、飯石森林組合の常緑広葉樹ポット苗の状況を見ていただきました。
成長が良くない原因としては、①培地の水持ちが良すぎる。②寒冷紗をかけていたため光合成の妨げになっている。③肥料は1ヶ月しかきかないため多めにやる。④コケ対策としてキルダーを散布する。等アドバイスをいただきました。
常緑広葉樹ポット苗栽培は、栽培を始めて数年しか経過していないため、栽培技術が追い付かないところが多く、清瀧氏にアドバイスをいただき非常に参考になりました。
また、ポット苗を作るまでの過程の実演もしていただき、土の詰め具合から年間を通した栽培方法とそのポイントを分かりやすく教えていただきました。
この講習会をきっかけに、秋に少しでも多くのポット苗が出荷できるよう支援をしていきたいです。