クマの秋の出没にはドングリの豊凶が関係しているでのはないかと言われており、島根県ではドングリの豊凶調査を毎年行っています。
調査している木はコナラ、ミズナラ、シバグリ、カシ類(アラカシ、シラカシ)、シイ類(スダジイ)です。
写真:ミズナラ ドングリがたくさんついている
タイトルにもありますが、今年はドングリが例年と比べ非常に多くついており、豊作の可能性が高いです。またドングリではないですが、クマがよく好んで食べるクマノミズキの実も非常に多くついています。
写真:クマノミズキ
これからクマは冬眠に向けて、食欲が旺盛になります。今年は山の実が豊作なので人里付近への出没は少なくなる可能性があり、実際8月に比べて目撃情報は減少しています。
ただ、人里周辺に収穫されないクリやカキが残ってしまうとそれを狙いにやってくるクマもいます。
クリやカキの幹にトタンを巻いたり、可能であれば収穫しない木を伐採するなどの対策を行えば、クマが人里付近に出てくる要因がなくなるので、そういった対策も行っていただけたらと思います。
※ドングリ:ブナ科コナラ属等の果実の俗称で、国内には20種類程度