マンション管理のお勉強日記+スピリチュアルなブログ:飯田史彦教授 江原啓之氏 坂本政道氏等の精神世界の書籍を読んで

先立った最愛の彼女といつか必ず逢いたい…彼女が枕元に置いて逝った江原啓之氏の書籍…Spiritualな世界の存在を信じて

野菜の生産調整と交付金のしくみ 国税 国家補助金事業

2006年11月30日 21時41分46秒 | □私の気になるデータ
「涙の廃棄 ダイコン200トン 萩の出荷組合」
「豊作でハクサイ悲し…需給調整で廃棄処分 茨城県八千代町」

そして、生産調整の交付金対象外であるピーマンも・・・

「ピーマン:廃棄始まる 価格暴落で出荷自主調整--東串良町 /鹿児島」

・・・

「生産調整?」
「ピーマンはダメ?」

なぜなんでしょう?

これらの生産調整を指揮している機関があります。
それは、

『社団法人全国野菜需給調整機構』
という公益法人です。

農林水産大臣の認可を受けて設立された機関で、設立の目的は、
「農業協同組合連合会等が野菜の生産出荷の全国的かつ計画的な調整を基礎とし、
作柄変動等に伴う野菜の価格の変動に対処して実施する緊急需給調整について緊急
需給調整費用交付金を交付すること等により、野菜の全国的需給調整の促進と野菜
価絡の安定を図り、もって野菜生産の健全な発展と農家経営及び国民消費生活の安
定に資することを目的とする。」と謳っています。

事業内容は、
野菜の消費改善に関する事業
野菜の情報に関する事業  などを挙げていますが、一番重要な仕事は、

「重要野菜等の緊急需給調整事業の交付金の交付・造成」です。


交付金の交付って?
国の代行機関としてお支払いしているのでしょうかね。
国家の食糧部門の小口現金出納係といった感じでしょうか。

Q&Aで調べたことを記録しておきます。
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Q1 それよりも、一体「対象となる野菜」って何々なんでしょう?

A1 対象野菜は
   「だいこん」
   「はくさい」
   「キャベツ」
   「タマネギ」
   「にんじん」
   「レタス」

   以上の6品目となっています。


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Q2 何があったら、どうするの?

A2 著しい価格変動に対処するため、緊急需給調整を行った生産者等に会員を
   通じ交付金を交付するそうです。
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Q3 緊急需給調整って?

A3 ようは「廃棄」することです。
    分かりやすく言いますと、野菜をトラクターで潰している、あの風景
    です。
   「産地調整、加工用販売又は産地廃棄を行うこと」とされています。
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Q4 会員って誰のこと?生産者のこと?

A4 会員とは、
   全国農業協同組合連合会
   都道府県経済農業協同組合連合会・県専門連合会
   農林中央金庫
   全国共済農業協同組合連合会・たまねぎ商組等
   全国青果卸売市場協会

   この会員の方々が、「家庭の台所事情」を一手に押さえているのです。   
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Q5 交付金って我々の税金なのか、それとも会員で出し合ったお金でまかなっ
   ているのか?一体どうなのか?
   
A5 交付金等の「造成」という言い方をしています。
   「造成」って・・・ねェ
   生産者が1/2、国が1/2を負担し、交付金の交付に要する資金の造
   成をしているそうです。

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Q6 ですから、一体いくら国が税金で負担しているのか?

A6 これがなかなか分かりやすいデータが見つかりません。
   唯一と言いますか・・・
 
   国からの補助金・委託費等交付額(平成13年度決算ベース)>
   野菜需給均衡総合推進費補助金
   野菜需給調整促進情報システム構築事業費     51,280千円

   国からの補助金・委託費等交付額(平成12年度決算ベース)>
   野菜需給安定促進情報事業 76,098千円
   食生活健全化・食料消費改善対策事業 26,308千円

   分かる範囲でですが、上記の項目で国からの補助金が(社)全国野菜需給調
   整機構に交付されています。
   
   「野菜」と関係があるのかないのか・・・?

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Q7 A6の云々促進情報事業って何のことかサッパリ分からない。
   この金額が「潰された『生産調整の対象野菜』の国の負担」なのか?
   
   だ・か・ら「『キャベツ』ならキャベツ1t廃棄で、一体いくら
   交付金が支給されているのか」
そこを知りたい!


A7 その云々促進情報事業とか、よく分からないんです。
   社団法人全国野菜需給調整機構のHPには何も載っていません。
   
   そこで・・・
   農林水産省の当該機構の古い資料ですがありました。(平成13年度)
   
   この年度に廃棄したのは、「キャベツ」「だいこん」「はくさい」でした。
   (後述:調整では「たまねぎ」もあります。)

   まず、「キャベツ」さん
   春キャベツ127t・・・・・交付金額3,435千円
   夏秋キャベツ4406t・・・交付金額140,976千円
   冬キャベツ122t・・・・・交付金額3,164千円 
   
   次は、「大根」さん
   秋冬ダイコン2736t・・・交付金額69,555千円
   
   そして、「白菜」さん
   秋冬ハクサイ4639t・・・交付金額119,623千円

   国の負担は半分だから・・・
   3億3千6百万円の1/2は、税金ってことでしょうね。


   しかし、これだけではありません。
   上記は「産地廃棄」分の交付金です。

   まだ、あります。
   「産地調整」っていう名目での交付金が。
   
   まず「たまねぎ」さん
   たまねぎ3262t・・・・交付金額75,015千円
   そして、「はくさい」さん
   秋冬はくさい1500t・・交付金額18,000千円

   以上が、平成13年度に交付された交付金の詳細です。
   詳しくは、農林水産省関係の資料を探してみてください。

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Q8 産地調整って何?

A8 生産量、出荷量を人為的に減らすことだそうです。
   <東奥日報の社説より>

   なお、産地調整、分荷調整、貯蔵、加工用販売のほかに
   最も荒っぽい方法がトラクターで潰す「産地廃棄」と説明されています。



<一言!>
交付金といっても暴落した卸売価格より低いそうです。
農家の方も可哀想です。。。
出荷の手間隙と人件費が省けたくらいのもので、本来
見込んでいた収入なんて程遠いことでしょう。


「豊作貧乏」ということだそうです。


国が交付金なんてちっぽけなことを言わずに、全て買い上げ、日本全国民に鍋で
も振舞ったらいいんじゃないでしょうか。
心も身体も暖まりますよね。「犯罪」や「いじめ問題」も減るかもしれませんね。
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キャベツまでも・・・生産調整 (管理人)
2006-12-06 22:30:16
キャベツまでも・・・生産調整 (管理人)

2006-12-06 22:20:56

全国一のキャベツ産地である愛知県の「JAあいち経済連」は5日、豊作で価格が低迷しているキャベツを、生産調整のため廃棄処分する方針を固めた。全国農業協同組合連合会(全農)を通じ、6日にも農林水産省に届け出る。廃棄は数千トンになる見込み。同県でのキャベツの生産調整は、03年12月に約4400トンが廃棄処分されて以来3年ぶりとなる。
 「この冬は豊作貧乏でどうにもならない。寒かった去年の今頃は10キロ(8玉入り)で1000円近い値段がついたが、今年は250円。ダンボールの箱代が1個78円で、収穫しても全然もうけがない」
 愛知県内の一大産地、豊橋市老津町の農業、鈴木政江さん(75)は収穫作業の手を休めながら語った。
 同経済連によると、04年の愛知県産キャベツは出荷量20万2600トン(全国シェア19.3%)で1位。夏以降、天候に恵まれ温度が高く、雨も適度に降ったことからキャベツの生育がよく、豊作になったという。現在は出荷が集中しており、10キロ当たり300円程度で取引されている。同市西赤沢町の農業、吉川長光さん(63)は「10キロ当たり700~800円はないと生活は厳しい」と語る。
 野菜価格が低迷した場合、過去9年の平均価格の7割を下回れば廃棄処分し生産調整できることになっている。この時期にキャベツを廃棄処分する場合、全国野菜需給調整機構の「野菜供給安定基金」から1キロあたり27円が生産農家に交付される。
 今年は全国的に野菜が豊作で、茨城県でハクサイ、熊本など7県でダイコンの生産調整が既に行われた。【高塚保】
(毎日新聞) - 12月6日17時14分更新


・・・

もったいない、ホントもったいないです。

せっかく育った野菜を潰して交付金を支給するくらいなら、潰さずに、市場に流し、交付金は交付金として支払ってあげるわけにはいかないのでしょうか。

買う消費者側は、「安くなった野菜を買える=税金の還付」

どの道、生産者に交付金(税金1/2)を支払って野菜を潰さすのであるなら、生産者に交付金で補填してあげ、その野菜は市場に「安い野菜」として供給する。とか・・・



生産者側は「価格が下がった分、多少でも交付金で補填する。」

それこそ、キャベツ1玉が仮に例年相場の平均が@100円だったとして、今年も@100円で出荷(売りたい)したいのに、@30円しか値がつかないのなら、@70円を国が負担して交付金を支給し、@100円で買い上げ、私たち消費者には@30円で市場に流せばいいのではないのかなぁ・・・と思ったりしました。。。

最近は、法人税↓減税の議論があるようですが、「法人税の負担が減ると、企業は利益が上がる(内部留保や株主への配当に回せる)。

しかし、その企業で働く「労働者の賃金」にはそれほど反映していないのではないでしょうか。

むしろ、1人当りの労働の分配量が多く、労働者は大変」
「稼ぎ頭の収入は変わらず、家計は大変」な中、

さらに数々の特別控除=廃止 なんて方向の議論をするくらいなら、企業の法人税を下げたりせずに、税収は取れるところ(企業)から取り、還元はこのように野菜を潰すのではなく、労働者家庭の台所事情の救済として、安い野菜を流通させ間接的に一番弱い立場の労働者の家庭へ税金を還元すれば、労働者からの「搾取」ばかりを考えている企業(特に高給取りの役員や会社幹部)がいくら蔓延っても、労働者に「賃金」として支払われなかった金銭を、法人税として徴収→労働者家庭へ還元でき、家庭の負担が多少なりとも和らぐのではないでしょうか。

株式配当で企業利益を還元っていうのも・・・
キャベツ1つでも、どこが安いか新聞広告を見て、探し求めている主婦の方には、「私の主人が働いている会社は、どこに企業利益を還元してるのよ?」「儲かっているなら、もっと主人の給料を上げてよ。」という気持ちが、素直な労働者家庭のぼやきではないでしょうか。


とにかく、せっかくすくすく育った野菜を有効に、そして邪魔者扱いせずに感謝していただきたいものです。
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