読みかけの本がありながら、寄り道をしている。
沢木耕太郎氏の本は初めて読むと思ったが、以前に『檀』を読んでいた。
檀一雄の起伏に富む人生の方に印象が強かったのか、それが沢木耕太郎氏の作であることを
氏の著作リストを眺めて改めて思い出したのだ。
著作の内容にも拠るのかもしれないが、今読んでいる本では著者が肉声で語りかけてくるようで、読み進むごとにその言葉によって沢木耕太郎氏という人物の立体的な像が結ばれてゆく。
「使われなかった人生」
このフレーズだけで反応する人は多いのだろうか。
タイトルは、世界はそれであふれてる、というのだから
わたしは飛びつくようにこの本を手にした。
ユングが「影」を指摘したように、古来、生きられなかった人生、使われなかった人生、差異はあるにしても、それらは普遍なものなのだろうか。
使ってみよう、という自覚のラインに立つ人がいたら、
この本を紹介することで、そっと背中を押すことになるかもしれない。
『世界は「使われなかった人生」であふれてる』(沢木耕太郎*暮らしの手帖社)
沢木耕太郎氏の本は初めて読むと思ったが、以前に『檀』を読んでいた。
檀一雄の起伏に富む人生の方に印象が強かったのか、それが沢木耕太郎氏の作であることを
氏の著作リストを眺めて改めて思い出したのだ。
著作の内容にも拠るのかもしれないが、今読んでいる本では著者が肉声で語りかけてくるようで、読み進むごとにその言葉によって沢木耕太郎氏という人物の立体的な像が結ばれてゆく。
「使われなかった人生」
このフレーズだけで反応する人は多いのだろうか。
タイトルは、世界はそれであふれてる、というのだから
わたしは飛びつくようにこの本を手にした。
ユングが「影」を指摘したように、古来、生きられなかった人生、使われなかった人生、差異はあるにしても、それらは普遍なものなのだろうか。
使ってみよう、という自覚のラインに立つ人がいたら、
この本を紹介することで、そっと背中を押すことになるかもしれない。

