田母神氏に出席見合わせ要請=統幕学校卒業式で防衛省
2010年3月4日(木)11時18分配信 時事通信
防衛省の統合幕僚学校(東京都目黒区)が、5日の卒業式に、政府見解と異なる歴史認識を示し航空幕僚長を更迭された田母神俊雄氏(61)を歴代学校長の1人として招待したが、その後、出席見合わせを要請していたことが4日、分かった。
田母神氏の話などによると、同校は1月下旬に招待状を発送。同氏は出席の意向を示したが先月下旬、学校長が見合わせを求めたという。同氏は「私が出席するなら防衛省関係者は出席しないとの連絡が省から学校にあったと聞いた。歴代学校長としての権利を認めないのはおかしい」としている。
自衛隊がイラクで行っている空輸活動について、憲法9条1項に違反するという判決が、名古屋高裁(控訴審2008年5月2日確定)で出たとき、
当時航空幕僚長だった田母神俊夫は、あっけらかんとして、
「そんなの関係ね~」と言い放ったのであった。
そんな者を統合幕僚学校の校長にしていた事で、自民党政権時代の法律無視憲法無視の体質がうかがい知れる人物であるが、
今回、歴代校長として、卒業式の来賓に招かれる予定であった田母神俊夫に、学校長が急遽出席見合せを求めたそうである。
憲法無視発言だけでなく、昨年は広島の原爆記念日に、広島で原爆被災者の心を逆なでするような集会を、平和記念公園のすぐ近くで強行したような人物である。
こんな人間を卒業式に招いたら、、その憲法無視の姿勢を、自衛隊が容認していると言うことになってしまうところであった。
彼は歴代校長としての権利を認めないのはおかしいと苦情を言っているそうであるが、
法律遵守の姿勢を示す事は、公務員として最低限の義務であるはずである。
その義務さえ無視する者が、自分の権利ばかり主張して恥じるところが無いのだから、救いようの無い人物である。
現在の学校長の良識に敬意を評したい。